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HOME   »   高校野球  »  [夏の甲子園2015] 一塁ベース近くの「カメラマン席」
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 ランナーを一塁に置いてバント攻撃、これを守備側が素早く処理して二塁でフォースアウト、ダブルプレーを狙って一塁に送球、ところがこの送球が暴投となって、ボールがカメラマン席に入ってしまい、バッターランナーに二塁への進塁が与えられる、というシーンが、今大会で時々見られました。

 攻撃側のチームにとっては、「ランナーを二塁に進める」という目的を実現できたことになりますし、守備側にとっては「ランナーの二塁への進塁を阻止する」という目的の実現に失敗したということになります。

 守備側にとっては、とても良いバント守備を見せて一度は二塁でアウトを取ったにもかかわらず、結局相手チームの狙い通りの結果になってしまうのですから、とても残念な一連のプレーです。
 捕手がバックアッププレーを行っていたとしても、カメラマン席に入ってしまえばカバーできないのです。

 「ボールがカメラマン席に入ったら、ランナーに次の塁が『自動的に』与えられる」というルールは、高校野球の長い歴史を踏まえて導入されたものなのでしょうが、一方でとても多くのドラマをも生んできたことでしょう。

 二塁に入った遊撃手や二塁手が「一塁に送球しなければ良いのに」という見方もあるのでしょうが、「ダブルプレーが取れそうな」あるいは「ダブルプレーを取りたい」状況で行われるプレーですから、これを止めるというのは難しいことなのでしょう。

 こうした「極めて厳しい状況」でのプレーですから、大きなドラマに結び付くことも多いことになります。
 例えば、8月17日の準々決勝・花咲徳栄VS東海大相模の9回裏・東海大相模の攻撃で、このシーンが生まれています。
 
 東海大相模のバント攻撃に上手く対応した花咲徳栄は、一塁ランナーを二塁で封殺することに成功しました。3-3同点のまま、延長戦に突入しようとする花咲徳栄にとっては、狙い通りのプレーを実現した瞬間でした。
 この極めて厳しい状況で、攻撃的な素晴らしい守備プレーだと思いました。

 そしてダブルプレーを狙って一塁送球が行われたのですが、これが暴投となってしまい、ボールがカメラマン席に入り、東海大相模の打者走者は二塁ベース上に立ったのです。
 続く打者から「サヨナラ・タイムリーヒット」が生まれて、東海大相模がこの試合に勝ったことは、ご存じの通りです。

 花咲徳栄高校にとっては「埼玉県勢悲願の夏の甲子園優勝」が去っていったプレーですから、本当に残念なプレーということになります。
 そして、この一連のプレーを演出?したのは「カメラマン席」と言っても良いのでしょう。

 ルールはルールとして両チームに平等に用意されているものですから、何の問題も無いことなのでしょうが、身を粉にして練習を重ねてきた選手達にとっては「割り切れない感」もあるのかもしれません。

 可能な限り「あるがままにプレーする=ボールデッドの機会を減らす」ことが望ましいという考え方も存在するでしょう。

 写真情報を全国に配信し、球児の活躍を伝えることは極めて重要なことですから、カメラマン席を無くす、あるいは移動することは難しいのでしょう。

 そうであれば、カメラマン席をもう少し高くするとか、カメラマン席に網状のフェンス(カメラのレンズを出す窓付き)を設けるといった対応策を検討してみるのも、ひとつの方法かもしれないと思います。
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夏の甲子園2015・カメラマン席にボールが入ると。  
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