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HOME   »   MLB  »  [MLB]  岩隈、黒田、イチロー それぞれの2013年
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 2012年のMLBにおいて、本ブログで注目した3人の日本人プレーヤーの来年の所属チームが決まりました。契約更改が完了したのです。

 まず、岩隈久志投手です。岩隈は、3月から6月は中継ぎで登板し、当初は出会い頭のホームランを浴びるなど、MLBに馴染むのに苦労しましたが、6月の登板あたりから落ちるボールを効果的に使い、打たせて取るピッチングに活路を見出しました。
 結果的には、約3か月で「岩隈MLB仕様」を創り上げました。NPBにおいて、2008年に21勝4敗、防御率1.87、28完投、201と2/3回登板という素晴らしい成績で沢村賞に輝いたことに代表される、バリバリの先発投手であった彼が、不定期登板の中継ぎ投手として結果を出さなくてはならなかった時期は、彼にとっても辛い時期であったと思いますが、見事に対応し、7月以降の先発起用に応えた点がさすがでした。

 最終的には、9勝5敗2S、30試合125と1/3イニング登板、防御率3.16と実質3か月間の先発投手成績としては、十分な結果を残しました。そして、シアトル・マリナーズと2年総額1400万ドルで契約更改しました。1年契約150万ドルでスタートしたMLB生活ですが、見事にランクアップを果した形です。
 本ブログでも書きましたが、岩隈がMLB仕様を確立した時期は、ダルビッシュ投手より早かったように観えました。岩隈投手の適応力の高さを示すものだと思います。

 来シーズンは、シアトル先発投手陣の軸としての活躍が期待されます。おそらく、ヘルナンデス、バルガスに続く、先発三番手という位置付けかと思いますが、若手が育ってきているシアトルにとっては、久しぶりにプレーオフを展望できるシーズンになりそうですので、岩隈投手の大車輪の活躍が鍵になりそうです。

 ひとつだけ気になるのは、2012年シーズンの9月中旬に、ややスタミナ切れのような登板が続いた時期がありました。その後、10月にかけて持ち直し、3連勝でシーズンを終えたのですが、やはり長いレギュラーシーズンを乗り切るスタミナの重要性を感じました。百も御承知のこととは思いますが、2013年シーズンを投げ切る体力の構築が肝かと思います。

 黒田博樹投手の2012年シーズンは、16勝11敗、33試合219と2/3イニング登板、防御率3.32と、自身のプレーヤー人生で最高の成績であったように思います。
 特に、4~5月の4勝6敗の成績からの巻き返しは見事でした。NPB時代から、打線の援護に恵まれない投手として有名?でしたし、MLBのロサンゼルス・ドジャース時代も4シーズンのプレーで勝ち越したのは1シーズンだけ、それも2009年の8勝7敗というものでした。2012年も、当初はそうした傾向がありましたが、6月からは打線との相性も良くなり、6月以降の黒田の先発登板23試合で、ヤンキース打線は114得点、1試合平均5点を叩き出してくれるようになりました。
 こうなると、安定したピッチングを誇る黒田の勝ち星が積み上がるのも道理です。

 ヤンキースと1年契約であった黒田が、2013年シーズン、何処でプレーするのかについては諸説ありました。来シーズンに38歳になる黒田は、故郷に錦を飾り?NPBでプレーするのではないかとか、お子さんの学校があるアメリカ西海岸のチーム、例えば古巣のドジャースでプレーするのではないかとか。
 黒田投手自身も、少し迷ったような気配がありましたが、結局ヤンキースでのプレーを選択しました。1年1500万ドルというハイレベルな契約内容です。勝手に、黒田投手の気持ちを考えてみると「一番気持ちが良いところでプレーしたい」ということではないかと思います。
 
 いくら粘り強く、我慢強いことが信条の黒田とはいえ、勝ち星に結び付く投球をしたいのは、ピッチャーとして当然のことです。この大ベテランにとって、野球・ベースボールプレーヤー人生において、ヤンキースのマウンドが最も心地よく、最も遣り甲斐のある場所だったのでしょう。2013年、黒田は再び済々とヤンキースタジアムのマウンドに上がるのだと思います。責任の重さをも、楽しみながら。

 それにしても、黒田投手にはMLB先発投手のオーラが漂っています。NPBからMLBに渡った投手の中で「最もMLBの投手に成熟したプレーヤー」だと思います。もはや、NPBにおける黒田とMLBにおける黒田を比較する人は居ません。変な言い方ですが、それが証拠だと思います。
シンカーを中心とした、打たせて取るピッチングで、アウトを積み上げていく迫力は、MLBの一流先発ピッチャーのものです。HIROKI KURODAは、メジャーリーグの素晴らしいピッチャーであると感心するばかりです。

 イチロー選手も、2013年はヤンキースでプレーすることとなりました。本ブログでも書きましたが、2012年7月下旬にシアトルからヤンキースにトレードされて以降、イチローは笑顔に溢れ、まるで野球少年のようなプレーを続けました。試合に出ることが、楽しくて仕方がないという感じでした。

 2012年シーズン、シアトルでは95試合プレーをしました。打率は.261、OPS(出塁率+長打率)は.642とMLBの野手としては「並」レベルの成績でした。それが、ヤンキースに移って以降の67試合では、打率.340、OPSも.794と大幅に改善、イチローはヤンキースに無くてはならないプレーヤーとなりました。

 このヤル気満々というか、心底MLBでのプレーを楽しんでいるプレーヤーの2013年の契約に対するヤンキースの対応は、素早いものとはいえませんでしたが、12月に入ってようやく結論が出て、2年1300万ドルでヤンキースと契約更改したと伝えられています。
 楽しそうに嬉しそうにプレーしていたイチローを観るにつけ、イチローの希望はヤンキースでのプレー以外には有り得ないと感じていましたので、落ち着くところに落ち着いた形です。

 来シーズンは、シーズン当初からヤンキースでプレーするイチロー(当たり前のことですが)が、どのような準備をシーズンオフの間に行うのかは、とても興味深いところです。来シーズンには40歳になるプレーヤーですが、ある意味では最も脂が乗っている(気合が入っている)選手ですので、彼の長いキャリアの中でも最高の準備をするような気がします。
 「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、イチロー程の天才が好きでやる努力、およびその結果は、とてつもなく楽しみです。

 岩隈投手、黒田投手、イチロー選手の3人の日本人プレーヤーは、自らの力で2013年シーズンのポジションを確立しました。プロスポーツプレーヤーの模範となるプレーヤー達です。
 こうしたプレーヤーのプレー振りは何かが違うのでしょう。その何かを楽しみに、2013年のMLB開幕を待ちたいと思います。
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