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HOME   »   陸上競技  »  [世界陸上2015] ケニアチームの勢力範囲拡大
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 今回の世界選手権大会における国別の金メダル獲得数では、ケニアとジャマイカが7個でトップでした。

 ジャマイカは、ウサイン・ボルト選手やフレーザー・プライス選手といったスプリンター陣の活躍により、多くのメダルを獲得しました。
 アメリカチームの不振もあって、短距離種目で圧倒的な力を示したのです。

 一方でケニアチームは、これまでの中長距離競走種目以外にも、男子400mハードルという短距離種目、男子やり投げという投擲種目でも金メダルを獲得しました。
 勢力範囲?を拡張しているのです。

 男子400mハードルのベット選手は、47秒79という今季世界最高記録を叩き出しました。素晴らしい走りでした。

 男子やり投げのイエゴ選手も92m72cmという今季世界最高記録をマークしての優勝でした。世界大会での90m越えという、驚異のパフォーマンスを示したのです。2001年以降、世界最長のスローなのですから、見事という他はありません。

 イエゴ選手は独学でやり投げを学びロンドン・オリンピックで12位となった時には「ユーチューブ・マン」と呼ばれていました。
 その後、アメリカに渡り専門的な指導を受けて、今回の快挙を実現したのです。

 21世紀に入ってから「長距離王国」の名を欲しい儘にしていたケニア国において、やり投げ・投擲種目を学ぶというのは、確かに難しいことだったと想像されます。

 ケニアは、まず10000m・5000mの長距離種目において世界トップクラスの実力を示しました。3000m障害種目に至っては「お家芸」の領域に入っています。

 続いて、800m・1500mという「歴史と伝統が必要な種目」、イギリス他の欧州各国が強い種目に進出しました。
 今大会でも、男子800mでルディシャ選手が金メダル、女子800mでサム選手が銅メダル、男子1500mでキプロプ選手が金メダル・マナンゴイ選手が銀メダル、女子1500mでキプイエゴン選手が銀メダルと、4種目で5個のメダルを獲得し、内2個が金メダルという、素晴らしい成績を残しました。
 既に、長距離陣の成績に匹敵する、あるいは凌ぐ成績ですので、「中距離王国」と呼んでも差し支えないでしょう。

 そして、2015年の大会で、短距離種目と投擲種目に金メダリストを輩出したのです。

 このまま強化が進めば、ジャマイカとアメリカが覇を争って来た、100m・200m・400mといった短距離種目の決勝に、ケニア選手が登場するのも時間の問題なのかもしれません。

 また、砲丸投げや円盤投げ、ハンマー投げといった種目の決勝においても、ケニアの赤いユニフォームが観られることになる可能性も十分あります。

 「ケニア人アスリートの極めて高いパフォーマンス」がどこから生まれるのか、世界中の陸上競技関係者が取組むべき検討課題になってきていると感じます。
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