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 男子100m競走種目を例にとります。

 自己ベスト記録が10秒00の選手が世界大会で戦って行くとします。

 選手キャリアの当初は世界大会出場経験が乏しいので、こうした大会で10秒00のタイムで走れるのは10回のレースで1回だったのですが、出場を重ねるうちに大会の雰囲気、様々な気象状況への対応力、等々の知識・ノウハウが身に付いて、10回走れば5回は10秒00で走れるようになりました。
 世界大会に「慣れた」のです。

 しかし、オリンピックや世界選手権大会では、なかなか決勝に残れません。このレベルの大会では、9秒90位のベストタイムが無ければファイナリストには成れないのです。
 もちろん、こうした大会でのメダルは程遠いものです。9秒80を切る位の能力が無ければ、3位は狙えないのです。

 この選手は、世界大会出場経験を積み、高い確率で自己ベスト記録を出せるようになりましたが、好成績には結び付きませんでした。

 世界大会の出場経験を積むだけでは、メダルには手が届かないのです。

 当たり前のことを書き恐縮ですが、世界で好成績を残すためには「競走能力を上げて」いかなければなりません。
 10秒00だった自己ベストを、9秒90、9秒80と上げ、金メダルを取るためには9秒60を切る(ウサイン・ボルト選手の世界記録は9秒58)レベルまで、競走能力を高める必要があるのです。

 逆に言えば、世界大会への出場経験が少ない選手でも、9秒70の自己ベストタイムを保持していれば、メダル獲得の可能性があるということです。
 世界デビュー早々のボルト選手やアリソン・フェリックス選手が世界大会でメダルを獲得していたことを観ても明らかなことでしょう。

 ボルト選手のような「能力の絶対値が高いアスリート」が経験を積むと「勝率が上がる」のでしょう。
 しかし、絶対値の低い選手がどんなに経験を積んでも、好成績を得る可能性はとても低いのです。実力上位の選手の大失敗を待たなければならないのですから。

 「慣れること」と「上達すること」は異なるのでしょう。

 怖いのは、「慣れたこと」を「上達した」と勘違いすることかもしれません。

 どんなスポーツでも、基本的には同じなのだと思います。

 陸上競技や競泳なら「タイム・記録を伸ばす」、サッカーやラグビーなら「スピード・パワー・持久力をアップし技術を高める」、大きな大会の出場機会を増やす、経験を積み上げて行く過程で、こうしたことを実現できなければ、オリンピックのメダリストになることやワールドカップのベスト8・ベスト4・決勝進出といった目標を達成することは出来そうもありません。

 世界一、あるいは日本一を目指していく過程で、大事なことは「能力の絶対値を上げて行くこと」だと思いますし、それが唯一の方法なのでしょう。

 「力を付けなければならない」のです。
 
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