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HOME   »   ゴルフ  »  [PGA・ドイツバンク選手権2015] ヘンリック・ステンソン選手 よもやの池ポチャ
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 2015年のPGAツアー・フェデックスカップのプレーオフ第2戦、ドイツバンク選手権大会は9月4日から7日にかけて、アメリカ・マサチューセッツ州のTPCボストンコースで行われ、アメリカのリッキー・ファウラー選手が優勝しました。
 4日間通算269打・15アンダーパーでした。

 最終日となった4日目のプレーは、スウェーデンのヘンリック・ステンソン選手が先行し、ファウラー選手が追いかける展開となりました。

 PGAツアーの大会としては珍しく、3位以下のプレーヤーのスコアが伸びませんでしたから、トーナメントは上位2選手のマッチプレーの様相を呈し、15番ホールを終えてステンソン選手が16アンダーでトップ、ファウラー選手が15アンダーの1打差で追う形でした。

 16番ホールは188ヤードのパー3。
 池越えのホールでした。

 私のようなアマチュアゴルファーにとっては、190ヤード近いショートホールとなれば、なかなか1オンすることが難しいのですけれども、世界トップクラスの両選手にとっては、グリーンヒットは当然のこととして、いかにピンに近いところにヒットさせるか、いかに良いパッティングラインにボールを置くかということがポイントとなります。

 まずファウラー選手が6番アイアンでショットしました。
 ピン向かって右手前4m程にボールが止まりました。1打差で優勝争いをしている状況を勘案すれば、素晴らしいショットと言えるでしょう。

 続くステンソン選手は7番アイアンを選択しました。
 ステンソン選手とファウラー選手のアイアンクラブの飛距離はほぼ互角と言われていましたし、先に打ったファウラー選手のショットは池を超えてグリーンをギリギリにヒットしていましたから、ステンソン選手が1番手落としたクラブを選択したことは、やや意外でした。フルショットでピンをデッドに狙って行くのであろうと感じました。

 そしてステンソン選手が打ちました。軽いドローボールのショットはピンに向かって飛んで行きましたが、僅かにグリーンには届かず、手前の土手に跳ね返って2~3バウンドの後池に落ちました。

 よもやの池ポチャでした。

 堅実なプレーに定評があり、もともと地力も十分なのですが、このフェデックスカップ・プレーオフに滅法強いステンソン選手にとっては、滅多に観られないミスショットでした。

 ステンソン選手は、このホールのドロップエリア(ピンまで105ヤード地点)から第3打を打ち、ピン右上4m程にグリーンヒットしました。ドロップエリアから見れば左側の池を避けたショットとしては、見事なショットであったと思います。
 ステンソン選手としては、このボギーパットを捻じ込んで、スコアダウンを1打に抑え、15アンダーを確保することが狙いでした。

 しかし、ステンソン選手のファーストパットはカップの右側を通過し、このホールは5打・ダブルボギーとなりました。通算16アンダーから14アンダーにスコアを落としたのです。
 パーでホールアウトし、通算15アンダーをキープしたファウラー選手を1打差で追う展開となりました。

 続く17番ホール・403ヤード・パー4、18番ホール・531ヤード・パー5において、両選手は渾身のプレーを見せ、チャンスとピンチが交互に訪れる展開でしたが、結局両ホールとも両選手はパーでした。

 リッキー・ファウラー選手の優勝が決まりました。

 前述の通り、ステンソン選手は常に冷静なプレーを魅せ、感情の起伏を表に出さないタイプのプレーヤーです。
 そのステンソン選手に、「いつも以上の勝負ショット=リスクが高いショット」を強いたのは、ファウラー選手の極めて粘り強いプレーだったのではないでしょうか。

 ファウラー選手はステンソン選手とは対照的な、超アグレッシブ・攻め捲るプレーを身上とするゴルファーです。
 「ここから狙うのは無理」というショットにチャレンジし続けるゴルフは、「次世代のゴルフ」とも評されています。
 時には「やや無謀」なのではないかというショットにもトライしますから、スコアの上下が激しい、今風に言えば「ボラティリティーが高いゴルフ」でしょう。

 そのファウラー選手が追い上げてはいたものの、やはりボギーも時々打ってしまいます。
 昨季までのファウラー選手であれば、そのまま崩れてしまい、惜しくも優勝には届かないという大会が多かったのですが、今季「第5のメジャー」と呼ばれるビッグトーナメント、ザ・プレーヤーズ選手権大会に優勝して、一皮むけたのでしょう。
 このラウンドでは、ボギーの後直ぐにバーディを取り返し、ステンソン選手との僅差を維持し続けたのです。

 このラウンドで「粘り強さでは負けない」筈のステンソン選手のマネジメントを乱したのは、ファウラー選手の「しつこさ」であったと感じます。
 16番ホールでダブルボギーを打った後、ステンソン選手がカップから拾い上げたボールを池に投げ込んだシーンが印象的でした。池に向かって投げたのではなく、池から反対方向の次のホールに向かって歩き出した瞬間、自分の背後の池に放った姿に「大きな悔しさ」が滲んでいました。

 この優勝で、リッキー・ファウラー選手はフェデックスカップ・ポイントランキングを一気に3位に上げました。
 
 4戦あるプレーオフの内2戦を終えて、トップはジェイソン・デイ選手、2位はジョーダン・スピース選手、そして3位にファウラー選手が続きます。
 4位には、プレーオフ初戦・第2戦連続2位のステンソン選手、5位にはババ・ワトソン選手が続くという展開となりました。松山英樹選手も16位に付けています。

 1週間の休みを経て、9月17日~21日にアメリカ・イリノイ州のコンウェイファームコースで開催される、プレーオフ第3戦・BMW選手権大会、そして9月24日~27日に行われる第4戦・今シーズンの最終戦・ツアー選手権大会。

 今シーズンのPGAツアーも、2大会を残すのみとなりました。
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