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HOME   »   スポーツ共通  »  「シンビンやレッドカード」 一人少ない状況でも攻撃力には大きな影響は無い?
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 第8回ラグビーワールドカップ・イングランド大会が開催中です。
 日本チームが南アフリカチームを破るなど、素晴らしいゲームが続いています。

 今大会も「シンビン」によるプレーヤーの退場が見受けられます。
 審判がイエローカードを提示すると、10分間の退場となるのです。

 シンビンは、反則の中でも最も重い部類の反則であり、「相手チームに比べてプレーヤー数が一人少なくなるという罰則」が設けられているのです。
 サッカーにも「レッドカード」による退場という罰則が設けられています。

 プレーヤー数が、ラグビーなら15人が14人に、サッカーなら11人が10人になるのですから、チームが戦力ダウンすることは明らかです。

 しかし、試合においては、特に攻撃力を観る限りは、あまり大きな影響は無いように観えます。
 実際に、人数が少ない方のチームが得点を挙げることも珍しくありません。

 考えてみれば、プレーヤー全員がひとつの攻撃に参加することは殆どありえないことなのです。
 つまり、「一人減っても攻撃にはあまり大きな影響が無い」と言えるのかもしれません。

 ラグビーワールドカップ2015の各ゲームにおいて、最も多くの選手が投入される攻撃は、日本チームのドライビングモールでしょう。フォワードが主体のプレーにバックスも加わり、時には13名のプレーヤーが一体となったプレーとなります。

 ドライビングモール攻撃は、プレーの最中に相手チームにボールを奪われる可能性が相当低い攻撃法ですから、こうした人員集中投入が可能なのだと思います。

 逆に言えば、ラグビーにおいてどんな攻撃フォーメーションを選択する場合でも、最大13名のプレーヤーが居れば良いということになりますから、一名少なくとも攻撃は出来ることになります。

 サッカーでは、この傾向は一層顕著でしょう。

 サッカーにおける個々の攻撃戦法は、大抵は3~4名、多くとも5名のプレーヤーで構成されていると思います。
 従って、一人少なくとも、十分に攻撃が出来るのです。

 シンビンやレッドカードで一人が退場になると、あたかも一人少なくなったチームが圧倒的に不利になったかのようなアナウンスや解説をするのは、ピントが外れているように思います。

 では、チームの人数がより少ない競技ではどうでしょうか。
 例えば、アイスホッケーは1チーム6人で戦う競技です。ゴールキーパーが1名居ますから、実際にリンク上を縦横に動き回るプレーヤーは5人です。多くのチームは攻撃陣3名、守備陣2名の構成です。

 このアイスホッケーにおいても、反則による退場制度が存在します。
 マイナーペナルティーなら2分間の退場、メジャーペナルティー(滅多に観られませんが)なら5分間の退場となります。

 フィールドプレーヤー?が5人しか居ない競技において1人が退場するのですから、その影響はラグビーやサッカーより大きくなるのは道理です。
 反則を取られたチームにとっては正しくピンチであり、相手チームには絶好のチャンスとなるのです。
 「この2分間をどう凌ぐか」、「この2分間でいかにして得点するか」は、アイスホッケーのゲームにおいて、相当に大きな比重を占めます。
 
 ところが、アイスホッケーにおいてさえ「ショートハンド(人数が少ない)のチームが得点する」ことがあるのです。時折観られます。

 つまり、「得点が取れるかどうかはチームの人数よりも個々のプレーの優劣」に大きく依存しているということになりそうです。
 チーム全体の人数の多少よりも、1対1、局地戦でのプレーの優劣の方が、得失点に大きな影響を与える、ということになのでしょう。

 ましてや、「相手チームが一人少ないから、こちらが有利だろう」などと思っているようなチームであれば、同人数の時より失点する可能性が高くなるかもしれません。

 世界一を争うようなレベルの高い試合においては、個々のプレーヤーのスキルが非常に高いので、相手チームが一人少ないからと言って油断することは許されないことなのでしょう。
 こうしたレベルのチームの一員となっているプレーヤーは、「ひとりでも得点する」という気迫とスキルに満ちていると思います。

 チームの人数が減るというのは、チームスポーツにおいては戦力に大きな影響を与えるものであり、だからこそ「最も重い反則に対する罰則」となっているのですが、一人人数が多いチームの方が絶対的に優勢になるわけでは無い、というのですから、スポーツというのは難しいものです。

 人数が少なくなったチームの選手達は、ガッカリする必要は全く無く、整斉とプレーを続けて行けば十分に戦えますし、人数で優位に立ったチームの選手達は安心することなく、一層気を引き締めて戦って行かなければならないのでしょう。

 また、各競技における「退場ルール」は、長い歴史を踏まえて、「ゲームを壊してしまうことが無いギリギリの水準」に設定されているとも言えそうです。
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