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HOME   »   ゴルフ  »  [PGAツアー2014~15] ジョーダン・スピース選手 ツアー選手権大会優勝
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 驚くべきパッティングの連続でした。ジョーダン・スピース選手は、自らの得意技であるパッティングの妙技を連発しました。

 PGAツアー2014~15年シーズンの最終戦「ツアー選手権大会」は、9月24日から27日にかけて、ジョージア州・アトランタ郊外のイーストレイク・ゴルフクラブで開催され、アメリカのジョーダン・スピース選手が4日間通算271打・9アンダーパーのスコアで優勝しました。

 この勝利により、スピース選手は今季フェデックスカップの年間王者となりました。
 加えて今季の賞金王も獲得、マスターズ大会と全米オープン大会のメジャー2勝と共に、2014~15年シーズンが「スピースのシーズン」であったことを確定しました。

 それにしても、驚異的なパッティングの上手さでした。

 3日目から、スウェーデンのヘンリック・ステンソン選手とのマッチプレーの様相を呈した大会でしたが、スピース選手は「ここぞというパット」に加えて「まさかというパット」まで決め続けました。

 ショットメーカーであるステンソン選手が、素晴らしいショットを魅せ、毎ホールの様にスピース選手の内側にグリーンヒットするのですが、スピース選手は外側から長いパットを次々と決めて、ステンソン選手にダメージを与え続けました。

 先行するステンソン選手を追い上げた3日目、16番ホールでスピース選手は5~6mのパーセービングパットを残しました。大ピンチです。
 しかし、このパットを決めました。優しいストロークから送り出されたボールは、静かにグリーン上を転がり、キッチリとカップに吸い込まれました。

 こうしたスピース選手の「神がかった」パッティングが続く中で、しかしステンソン選手も一歩も引かず、グッドショットを打ち続けました。
 意地の張り合いというか、粘り強さなら引けを取らないステンソン選手の真骨頂でもありました。

 逆に、スピース選手を追い上げることとなった4日目の前半から中盤にかけても、ステンソン選手のアイアンのキレは抜群でした。次々とピンに絡むショットを放ち続けます。スピース選手がどこかでミスをすれば、一気に差を詰めるという気迫に溢れたプレー振りでした。

 しかし、スピース選手はパターで対抗します。10mを大きく超える超ロングパットを決めてバーディを取り、入れ頃外し頃の2~3mのパットを悉く捻じ込みました。

 4日目の15番ホールを終えて3打差が縮まりませんでした。

 ここでついに、ステンソン選手が「根負けした」のです。
 集中力が切れてしまい、16番・17番ホールでは別人のようなプレーとなりました。

 特に、スピース選手の2~3mのパッティングは「神業」のレベルでした。
 とにかく入るのです。

 当然ながら、世界最高レベルのアメリカPGAツアーのプレーオフシリーズ最終戦ともなれば、グリーンの難度は極めて高いのです。
 あちらこちらで1m以内のパッティングを外すシーンが観られました。
 プレーをしているのは、今季のポイント上位28名、選び抜かれた今季の世界トップ28のプレーヤーなのです。そうしたプレーヤーが1m以内のパットに苦労している中で、スピース選手は2~3mのパッティングを悉く決めるのです。

 ライン・アンジュレーション・スピード共に最高難度のグリーンでこのパフォーマンス。不思議な程の決定力でした。

 これ程のパッティングが出来るプレーヤーは、ショットの狙いどころも他のプレーヤーとは異なるでしょう。
 他のプレーヤーが「ピンデッド」あるいは「ワンピン以内」を狙って行くホールで、ピン横5m辺りといった狙い方を選択できるのですから。
 ミスショットも減る筈です。

 サンデーバックナインに入ってから、スピース選手がここぞというパットを決めると、ステンソン選手とキャディが会話しながら次のホールに向かいます。「やっぱり決めただろう」と話しているように観えました。
 そう感じられるほどのパフォーマンスだったのです。

 最終18番ホールは、230ヤードを超えるパー3ですが、ティーインググラウンドから観てグリーン右端に立っているピンに対して、スピース選手のショットは左端にヒットしました。
 2位との差から見て、ほぼ優勝を決めているプレーヤーとしては妥当なショットであったと思います。
 この20m近いパッティングを、スピース選手は2.5m程オーバーしました。

 この2.5mのパットを外して3パット・ボギーとしても優勝なのですが、この日のプレーを観ていた観客の中に、このパットが外れると思った人はひとりも居なかったのではないでしょうか。

 スピース選手は、静かにこのパットも沈めました。

 これで「80ホール以上連続して3パットが無いという記録」も継続したのです。

 ツアー選手権優勝やフェデックスカップ年間王者といった様々な偉業から見れば、「3パット無し記録」は些細なものかもしれませんが、実際には「3パット無し記録」が続いていたからこそ、この大会の優勝も年間王者も手に入れることが出来たのでしょう。

 シーズン5勝、内2勝がメジャー大会、フェデックスカップ年間王者と、ジョーダン・スピース選手にとってはキャリア最高のシーズンが幕を閉じました。

 しかし、まだ22歳の若者なのです。
 この2014~15年シーズンが、スピース選手のプライムタイムであったかどうかは、分かりません。このプレーヤーなら、年間グランドスラムも夢ではない様に思えます。

 PGAツアー2014~15シーズンは、20歳代のプレーヤーが席巻しました。プロゴルフ界の将来を考えれば、頼もしい限りです。

 隆盛に向かうであろうゴルフ界を一層面白いものとするために、39歳になったタイガー・ウッズ選手の復活に期待するのは、私だけでしょうか。
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ジョーダンスピース選手・ツアー選手権2015優勝  
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