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HOME   »   日本プロ野球  »  [NPB2015] 秋山翔吾選手 シーズン216安打!
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 埼玉西武ライオンズの秋山翔吾外野手(27歳)が、10月1日の対オリックスバッファローズ戦で2安打を放ち、今シーズンの安打数を216に伸ばして、日本プロ野球新記録を樹立しました。

 西武ライオンズにとっての今季最終戦となったゲームでの、見事な新記録でした。

 これまでの記録であった、阪神タイガースのマートン選手の214安打は、全144試合シーズンでのもの。秋山選手は全143試合の今期、記録を塗り替えた形です。

 シーズン最多安打記録と言えば必ず「道標」とされる、イチロー選手の210安打は、全130試合での記録でした。
 当然ながら、1試合毎の平均安打数で見れば、イチロー選手は1.615安打、秋山選手は1.510安打となり、イチロー選手が上回ることになります。

 こうした記録を比較する場合には、常にこうした問題が発生します。
 シーズン最多安打記録も、「絶対数」で比較するのか「1試合毎の数」で比較するのか、色々な意見が有るのでしょう。
 では、イチロー選手が210安打を成し遂げた1994年シーズンの試合数が130ではなく143であったら、単純計算なら231安打となります。イチロー選手の1994年シーズンのヒット製造ペースの高さを物語る数字ですが、シーズンの全試合数が130のシーズンと143のシーズンを単純比較することは出来ないという見方にも、一理あると思います。

 スケジュールが異なりますから、休養日のペースも違いますし、そもそもシーズン前の体の作り方にも影響が有るのかもしれません。

 143試合での216安打、130試合での210安打は、共に偉大な記録であるというのが、公平な見方ではないでしょうか。
 そして、大半のスポーツにおいて、記録は「絶対数」で比較されることが多いので、この記録について言えば、秋山選手の216安打が日本プロ野球記録ということになるのでしょう。

 例えば、ゴルフ競技における「1ラウンド最少打数記録」を見てみましょう。
 ギネス記録は、石川遼選手が中日クラウンズ大会で樹立した「58打」ですが、こうした記録にしても、「1ラウンドのパー打数」の影響を受けそうです。
 1ラウンド・パー72打のコースと、パー70打のコースとでは、「50台打数を樹立する難度」に違いが有るのでしょうか。

 パー72のコースであれば「13アンダーパー」、バーディとパーしかなかったラウンドであれば、全18ホール中13ホールでバーディを奪取する必要がありますが、パー70のコースであれば「11アンダーパー」=11ホールでバーディを取れば、59打のラウンドを実現できることになります。
 パー70のコースの方が、より可能性が高そうに感じられるのです。

 しかし一方で、最近のPGAツアーでは「パー70」「パー71」のコースが会場となることが多いのです。
 これには、普段はパー5のホールを難度を増すためにパー4に変更しているといった理由が考えられます。
 以前は「パー72」のコースであったものを「パー70」に変更している可能性も有るわけで、こうなると「50台を叩き出す難度」は同レベルと言うことになりそうです。

 結果として、やはり「絶対数」の比較となるのでしょう。

 話を野球に戻します。

 イチロー選手が2004年に、MLB新記録となるシーズン262安打の大記録を樹立した際のインタビューで、「(ヒットを打ち捲ったという印象のシーズンは)日本で210安打を打ったシーズン」と応えていたことを思い出します。

 MLB2004年シーズン、イチロー選手は全162試合のシーズンで262安打を打ったので、1試合当たり1.617安打となり、NPB1994年シーズンの1.615安打を上回っていますが、イチロー選手の感覚では、1994年シーズンの方が「ヒットを打ち捲った」という印象が有ったのです。
 「ヒットを打つということ」に関する、「達人の感性」の不思議さを感じます。

 さて、秋山翔吾選手については、シーズン・ラスト2試合で7安打を放ったという「勝負強さ・集中力の高さ」に感心させられます。
 以前から、シーズン200安打に到達していたことは報じられていましたし、どこまで記録を伸ばすかが注目されていたのですけれども、マートン選手の214安打を抜くことは出来ないだろう、という見方が多かったと思います。

 ところが、142試合目に5安打!、143試合目に2安打を放ったのです。驚異的なことでしょう。特に「1試合5安打」というのは、延長戦に制限があるNPBにおいては極限の数値です。
 それを、記録がかかった試合で示現したことは、秋山選手の高い技術・強いメンタル、持っている星の強さをも感じさせる事実です。

 秋山翔吾選手、1988年神奈川県生まれの27歳、2010年のドラフト3位で西武ライオンズから指名を受けて入団。
 2011年シーズンからレギュラーとして出場、2013年シーズン・152安打、2014年シーズン・123安打と活躍して来ましたが、打率を見ても.270・.259とヒット製造機というにはやや物足りないものでした。

 それが、2015年シーズンに入ると、「別人のように」打ち捲った印象です。
 6月~7月にかけては「31試合連続安打」も記録しました。

 「バットを低く構えるフォーム」への改造が功を奏したとも言われていますが、やはり5年間のNPBにおけるプレーにおいて、技術面・精神面の成長を積み重ね、2015年に花開いたと考えます。本格化したのでしょう。

 今後の秋山翔吾選手の活躍から眼が離せません。
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