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HOME   »   ラグビー  »  [ラグビーWC2015] エディ・ジャパンが決勝トーナメントに進出できなかったことについて
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 エディ・ジャパンは3勝1敗でグループリーグGLを戦い抜きましたが、B組の3位となってしまい、上位2チームに与えられる「決勝トーナメント進出」はなりませんでした。
 残念なことでした。

 今大会、3勝1敗の成績で決勝トーナメントに進出できなかったのは、日本チームだけでした。

 その理由は、A組・C組・D組には「4勝0敗」のチーム、全勝のチームが存在したのですが、B組には全勝チームが居なかったからです。

 何故、B組には全勝チームが存在しなかったかと言えば、「日本チームが南アフリカチームに勝つ」という、「ワールドカップ史上最大の番狂わせ」が発生したからに他なりません。

① もし、スコットランドが南アフリカに勝っていれば、スコットランドが4勝0敗となり、日本が2位となって、決勝トーナメントに進出することが出来ました。

② もし、サモアがスコットランドに勝っていれば、スコットランドは2敗となり、日本が2位となって、決勝トーナメントに進出できました。

 実際には①、②共に実現せず、3勝1敗で南アフリカ・スコットランド・日本が並ぶことになって、「ボーナスポイントの差」で日本が3位となったのです。

 では、日本チームもボーナスポイントを取れば良かったのではないか、ということになりますが、残念ながら「ブロッサムズには、まだそこまでの力は無い」ということでしょう。

 特に「1試合4トライ以上」に与えられるボーナスポイントに付いては、南アフリカやスコットランドにとっては、勢いに乗れば悠々と達成できる基準ですが、日本チームにとっては「達成が極めて困難」な水準です。

 実際に、日本チームはGL4試合で一度も1試合4トライを挙げることが出来ませんでした。
 日本チームと対戦した4チームとの間に大きな力量差を持つことが出来なかったことが原因です。
 力量上位の南アフリカ・スコットランドの両チームとの比較では、両チームの方が日本チームより力量上位ですし、サモア・アメリカとの比較でも「互角」と言って良いと思いますので、こうしたチームを相手に日本チームが1試合で4トライを挙げることは、極めて難しいでしょう。

 「ラグビーは地力がそのまま試合結果に結び付き易いスポーツ」ですので、対戦した4チームの中で最も力量が低いと見られていたアメリカ戦で、日本チームにとっての4戦で最多の3トライを挙げたことは、とても自然なことだと感じます。

 また、そういう特質を持ったスポーツにおいて、エディ・ジャパンが南アフリカを破ったことの偉大さ、異常さ?、を改めて感じます。

 では、今大会で日本チームが決勝トーナメントに進出する可能性が「最初から無かった」のかと言えば、そんなこともないと思います。

 前述の②が実現する可能性は有ったのです。

 サモアチームは33-36でスコットランドチームに苦杯しました。僅かに「3点差」です。
 スコットランドに「ひとつの大きなミス」が有れば、番狂わせの可能性が十分あったのです。
 しかし、さすがの伝統国スコットランドは、キッチリと勝ち切りました。

 決勝トーナメントに進出することは出来なかったとはいえ、GLで3勝を挙げたことは、ラグビー日本代表チームの「壮挙」です。
 過去7大会で1勝しか出来なかったチームが3勝したのです。世界中のラグビーファン・関係者が驚いていることでしょう。
 その大健闘の価値は、決勝トーナメントに進出できなかったからといって、いささかも色褪せるものでは無いでしょう。
 文句無しの「奇跡的活躍」なのです。

 一方で、前述の通り、ワールドカップに出場してくる各国チームと比較して、「GL3勝」に相当する力量差を付けたかと言えば、それも違うと思います。

 日本チームは、
① ほぼ「実力互角」のサモアチームとアメリカチームとの対戦で見事に勝利し
② 圧倒的に実力上位の南アフリカチームに「信じられないような」勝利を挙げた。

 というのが、今大会の成績であったと思います。決して、サモアやアメリカより「実力上位」になった訳では無いことを、しっかりと認識しておく必要があるでしょう。(日本のラグビー関係者の皆さんは「百も承知」のことでしょうが)

 WC2015で3勝を挙げたことで、地元開催のWC2019における日本チームの活躍が約束されたかのような論調が観られますが、油断は禁物というところです。

 今大会でも、これまでの7大会同様に1分3敗や1勝3敗、0勝4敗の可能性も十分あった訳ですから、今後4年間の日本チームの成長度合い次第では、WC2019のGLで全敗する可能性も有るのです。

 一方で、日本チームは「殻を破った」のですから、今後の成長次第ではWC2019におけるベスト8進出の可能性も有る、ということでしょう。今大会で1分3敗あるいは0勝4敗であったなら、その可能性は極めて低かったのですから。

 今大会のエディ・ジャパンの活躍は、掛け値無しに素晴らしいものです。決勝トーナメントに進出できなかったことは「結果論」に過ぎないものでしょう。

 一方で、2019年大会までの間に、「他国チームの成長」を上回る成長を遂げることが出来なければ、また2011年大会以前の「1勝を挙げることもままならないチーム」になってしまうのでしょう。

 彼我の力量は、極めて僅差なのです。

 厳しい書き方になってしまい恐縮ですが、2011年から2015年の間にエディ・ジャパンが成し遂げてきた大成長、今後4年間も少なくともそれに匹敵するかそれ以上の成長を実現し、2019年の日本大会では何としてもベスト8・ベスト4に進出していただきたいという、強い願いからの記事でした。

 頑張れ、ラグビー日本代表チーム!
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