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HOME   »   ラグビー  »  [ラグビーWC2015] 走ってパスできるロックプレーヤー
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 今大会では、走ってパスできる「ロック」のプレーに注目が集まっています。

 もちろん、フランカーやNO.8というフォワードFW第3列は、従来からラグビー競技における「ボールの取り合いプレー」の中心的存在ですから、運動量も多く、所謂「FW戦」の主役でした。当然、走ってパスも自在に行ってきたのです。
 また、第一列2番のフッカーも様々な役割を果たしてきました。

 一方で今大会目立つのは、FW4番・5番のロックと呼ばれるプレーヤーの動きです。

 「ロック」といえば、スクラムプレーにおける「スクラムの重さ・安定感」を支えるプレーヤーであり、ラインアウトプレーにおいて長身を利してボールをキャッチしたりタップしたりする役割を負ってきましたから、「長身で体重が重い」所謂大柄なプレーヤーが多いのです。
 強豪国のロックプレーヤーともなると、身長2m以上(体重は100㎏を優に超えます)も珍しくありません、というか2m以上でなければならないといった時代であろうと感じます。

 大柄なプレーヤーが多いラグビーにおいても、一段大きいプレーヤーであるロックが、走ってパスをするのです。オフェンスラインの一角を占め、前進の為に大きな役割を果たしています。

 もちろん、近年のラグビーは、サッカー風に言えば「トータルフットボール」の時代ですから、フィフティーン全てのプレーヤーが様々な役割を果たして来ているのですけれども、ロックプレーヤーがランニングプレーにおいて縦横に活躍するというのは、新しい、今大会新たに数多く観られるようになった戦術であろうと思います。

 こうしたプレーが生まれてきた背景には様々な理由が存在するのでしょう。
 
 スクラムプレー自体の減少も、そのひとつかもしれません。
 準々決勝のニュージーランドとフランスの対戦では、そのゲームにおける最初のスクラム=ファーストスクラムが行われたのは、前半32分過ぎでした。ひょっとすると、前半には「スクラムが無い」かもしれないと感じながら観ていましたが、世界最高水準のゲームにおいて30分以上に渡ってスクラムが行われなかったのです。

 前述のように、「ロックはスクラムプレーにおける中心的プレーヤー」ですから、そのスクラムプレー自体が減少してきている中では、別のプレーが割り当てられるのも無理のないところでしょう。

 また、チームの攻撃プレーにおいて、「チームで最も大きなプレーヤー」が参加するのも、有効であろうと思います。大きくて重いプレーヤーが走って来るのを止めるのは、容易なことでは無い筈です。

 とはいえ、当のロックプレーヤーにとっては、走ってパスをするというプレーは、そう簡単なものでは無いでしょう。身長2mを超えるプレーヤーが「素早く動くこと」を期待されるのですから。
 今後、強豪チームのロックを目指すプレーヤーには、大変難しい身体能力が期待されることになるのでしょう。

 ワールドカップやオリンピックといった世界最高峰の大会は、どのスポーツ競技においても「最先端の戦術・技術」が展開されますし、当該スポーツの将来像をも予感させるものです。

 ラグビーWC2015においても、新しいプレーが随所に観られます。
 ワールドカップというのは、そういうものなのでしょう。
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