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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム155] 天皇賞(秋)と有馬記念を2年連続優勝した シンボリクリスエス号
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 日本競馬において、2年連続で天皇賞(秋)と有馬記念を優勝した馬は、シンボリクリスエスしか居ません。

 また、1984年から2000mとなった(前年までは3200m)天皇賞(秋)を連覇したのは、現在に至ってもシンボリクリスエスしか居ません。

 加えて、2003年にはこの2つのレースを共に「レコード勝ち」しています。

 シンボリクリスエスは、日本競馬史上屈指の強豪馬なのです。

 1999年1月にアメリカで生まれ、日本で調教を受けた外国産馬であったシンボリクリスエスは、皐月賞には間に合わず、青葉賞を勝って日本ダービーに駒を進めました。

 2歳時の重賞レースには縁が無かったクリスエスでしたが、この日本ダービー2002でタニノギムレットに次いで2着に入りました。
 クリスエスが、同期トップクラスに躍り出たレースでした。

 秋緒戦の神戸新聞杯で、ノーリーズンに2・1/2馬身の差を付けて圧勝しました。
 陣営は、シンボリクリスエスの血統を考慮したのか菊花賞には向かわず、天皇賞(秋)に照準を絞りました。

 3歳の若駒が、いきなり古馬の一線級と矛を交えることとなった訳ですが、クリスエスは前年の菊花賞馬ナリタトップロードを3/4馬身抑えて優勝。初のG1タイトルを物にしたのです。
 素晴らしい快走でした。

 シンボリクリスエスは、勢いをかってジャパンカップに臨みました。1番人気でしたから、日本馬陣の大勝格であったことになります。
 クリスエスは、このレースでも大健闘を魅せ、優勝したファルブラブ、2着のサラファンからハナ・クビ差の3着でした。
 ゴール前、「僅かに末脚が甘くなったところ」を、世界の強豪古馬に突かれたという印象のレースでしたが、堂々たる内容であったとも思います。

 3歳にして、天皇賞(秋)・ジャパンカップという「非常に厳しく疲れが残り易い」大レースを連戦したシンボリクリスエスでしたが、敢然と有馬記念にも出走しました。
 「走り過ぎではないか」と思ったことを憶えています。

 ファインモーションに次ぐ2番人気の有馬記念2002でしたが、レースではタップダンスシチーとの競り合いを制して優勝しました。
 
 3歳にして、天皇賞(秋)、有馬記念を勝ち、ジャパンカップでは日本馬としての最先着の3着と、堂々たる成績を残したシンボリクリスエスは、この年の年度代表馬に選出されました。

 4歳となったシンボリクリスエスは、前年秋→冬の連戦の疲労残りを考慮したのか、春競馬では走らず、6月の宝塚記念にぶっつけで出走、1番人気でしたがヒシミラクルの5着に敗れました。
 生涯で3着以内を確保できなかった唯一のレースとなりましたが、さすがに、6ヵ月間休養後にいきなり宝塚記念というのは、厳しかったのでしょうか。

 シンボリクリスエスの次戦は11月の天皇賞(秋)でした。
 4歳・古馬となったクリスエスは、「足慣らしのレース」無しでG1競走に挑戦し続けたことになります。

 前走の宝塚記念から4ヶ月ぶり、その前が6か月空いていたこと、この年2戦目、と不安材料が並びましたが、ファンはシンボリクリスエスを1番人気に押しました。
 
 シンボリクリスエスは1番人気で走ることが多かった馬でした。
 その堂々たる体躯とレース振りから、ファンが支持するサラブレッドだったのでしょう。

 天皇賞(秋)2003のシンボリクリスエスは、完勝でした。
 2着のツルマルボーイに1・1/2馬身差を付けて、1分58秒0のレコードタイムで駆け抜けました。
 ツルマルボーイは、この頃、自身の最強の時期を迎えていたと思いますが、相手が悪かったという感じでしょうか。

 天皇賞(秋)を連覇したシンボリクリスエスは、3歳時と同様にジャパンカップに挑戦して来ました。
 ここでも1番人気となったのですが、タップダンスシチーの大駆けの前に3着に敗れました。
 ジャパンカップでは「2年連続3着」に終わったシンボリクリスエスですが、不思議とこのレースには縁が無かったというところでしょうか。

 そして、2年連続で有馬記念にも出走して来ました。
 3歳と4歳の2年連続で、天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念というローテーションで走った馬というのも、多くは無いと思います。相当厳しいローテーションなのです。

 有馬記念2003は、歴史的なレースとなりました。
 シンボリクリスエスが9馬身差のレコードで優勝したのです。
 中山競馬場の直線では、2番手以下の馬との差は広がるばかり。文字通りの圧勝でした。

 鞍上の世界的ジョッキー、オリビエ・ペリエが「自分が乗った馬の中では、パントレセレブルに匹敵するベストホース」だと評するほどの強さでした。パントレセレブルは、凱旋門賞やフランスダービー、パリ大賞典などに優勝した歴史的強豪馬です。

 この天皇賞(秋)・有馬記念の連覇が評価され、シンボリクリスエスは、2003年も年度代表馬となりました。2年連続の年度代表馬受賞も中々見られない偉大な記録です。

 シンボリクリスエスは、このレースを最後に競走馬を引退し種牡馬となりました。

 種牡馬になってからの活躍もご存知の通りですが、菊花賞とジャパンカップを制したエピファネイア、安田記念優勝のストロングリターン、フェブラリーステークスの勝ち馬サクセスブロッケンなどなど、産駒の活躍が続いています。
 年を追う毎に、重賞ウイナーが増えている印象も有ります。

 シンボリクリスエス号、父Kris S(クリス・エス!)、母Tee Kay、母の父ゴールドメリディアン、母の父の父シアトルスルー(アメリカ三冠馬)。通算成績15戦8勝、2着2回、3着4回。

 安定した成績を残す一方で、「強い時には滅法強い」のがシンボリクリスエスでした。

 530kg前後の雄大な黒鹿毛の馬体が躍動した、天皇賞(秋)・有馬記念が忘れられません。
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