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HOME   »   MLB  »  [MLBワールドシリーズ2015] カンザスシティ・ロイヤルズ 優勝
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 2015年のワールドシリーズの帰趨を決めたのは、第一戦であったと思います。

 9回まで4-3とリードしたニューヨーク・メッツがクローザーのファミリア投手を立てて、必勝態勢を作りました。
 150km台の球速を誇るハードシンカーを武器とするファミリア投手は、まさにメッツの守護神でした。
 ゲームの流れもメッツに傾いていましたし、メッツが敵地で行われる初戦を制すれば、今ワールドシリーズにおいて相当優位に立てると思われました。

 ところが、ファミリア投手はロイヤルズのゴードン選手にホームランを浴びてしまいました。
 ゲームは4-4の同点となり、振り出しに戻りました。

 このホームランが出た瞬間、私はこのゲームはもちろんとして、「シリーズの行方もロイヤルズに傾いた」と感じました。

 初戦は、延長14回の激闘の末ロイヤルズが5-4でサヨナラ勝ちを収めました。
 ワールドシリーズの延長戦となれば、地元の後攻めチームが有利なのは道理です。

 もし、この第一戦をメッツが押し切っていれば、デグロム投手を立てた第二戦も有利に戦うことが出来たでしょう。
 デグロム投手には「負けられない」という気負いからくる「力み」が感じられ、速球にもいつもの伸びが観られませんでした。

 万一、初戦を落としても第二戦は必ず取れると踏んだ、メッツベンチの思惑は外れ、2連敗でニューヨークに戻るという、苦しい戦いとなったのです。

 第三戦を何とかものにして第四戦を迎えたメッツでしたが、若手投手陣4本柱の一角マッツ投手を立てて序盤はリードしたものの、8回表に3失点で逆転されて敗れました。
 ロイヤルズ打線には、先発投手に抑え込まれてもリリーフ投手を打てば良いという、不思議な程の自信が感じられました。

 そして第五戦。
 2-0とリードしたメッツは、9回表のマウンドにも先発のハーベイ投手を送りました。確かにこの日のハーベイ投手は好投を続けてはいましたが、さすがに7回以降はロイヤルズ打線に捉えられ始めていましたので、本来なら9回は最初からクローザー・ファミリア投手で行くべきだったのでしょう。

 ここでメッツベンチには、「初戦の悪夢」がちらついていたのではないでしょうか。
 「今日のハーベイ投手ならファミリア投手より安心。行けるところまで行こう。」という、MLBの勝負師としては考えてはならない方向に向かってしまったのでしょう。

 どんな良い投手、好調な投手でも球数を重ねれば次第に球威が落ちる、増してやワールドシリーズという負担の大きなビッグゲームでは尚更です。
 メッツ首脳陣に、こうした基本的な過ちを犯させたのも、初戦の内容であったように思います

 カンザスシティ・ロイヤルズは、2014年のワールドシリーズのリベンジを果たし、30年振りのワールドシリーズ制覇を実現しました。

 「2015年シーズン開始前に立てた全ての目標を達成した」のではないでしょうか。
 そこが最も凄いところだと感じます。

 MLBを代表するようなスーパープレーヤーを擁する訳ではないチームが、ほぼ2014年の戦力のままでシーズン前の目標を全て達成したのです。
 まさに「総合力の勝利」という形でした。

 一方のニューヨーク・メッツは、若手先発投手陣を擁して一気に世界一に上り詰めるかとも観られましたが、その持ち味を十分に発揮することなく敗れ去りました。
 十分に世界一を狙えるチームですから、悔いが残るシリーズであったろうと思います。2016年シーズンの捲土重来に期待したいと思います。

 第五戦・延長12回裏、クローザーのディビス投手がフローレス選手を見逃がしの三振に取り、優勝が決まった瞬間、グラウンド上のロイヤルズナインの喜びが弾けました。グローブを投げ上げ、帽子を放り投げて、マウンドに集まり抱き合います。

 本当に嬉しそうです。

 若手もベテランも、全身で喜びを表現しています。

 「ワールドシリーズ優勝」こそが、メジャーリーガー最大の目標であり喜びであることが、良く分かる光景です。
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ワールドシリーズ2015・ロイヤルズ30年振りの優勝!  
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