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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム30] 2012年年度代表馬 拮抗する2頭
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 あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 本年も、沢山の素晴らしいスポーツシーンに出会えるものと思いますし、とても楽しみです。皆様からのコメント・ご意見も、心からお待ちしております。

 さて、昨2012年の中央競馬も、素晴らしいレースが沢山ありました。特に、3歳牡馬のゴールドシップと3歳牝馬のジェンティルドンナ、そして古馬のオルフェーヴルの活躍は、特筆すべきものでした。

 2012年のJRA年度代表馬を考える時にも、この3頭は外せません。フランスの凱旋門賞で九分九厘勝利を手にしながら、惜しくも敗れたオルフェーヴルと牝馬三冠のジェンティルドンナが激突したのが、2012年11月25日のジャパンカップでした。最後の直線での壮絶な叩き合いを制したのは、ジェンティルドンナでした。
 年度代表馬選定という意味では、このレースでジェンティルドンナが勝ち残った形です。

 一方のゴールドシップは、10月の菊花賞を勝ち抜いた後、十分な調整を経て、12月23日の有馬記念を圧勝しました。3角手前最後方から、ゴールまでの800mを追い詰めで差し切ったレース振りは、かつてのヒカルイマイやミスターシービーを想い出させる、見事なものでした。
 普段、競馬を見ない友人が、たまたまこの有馬記念をテレビで見て「凄いね。こんなレースがあるんだ。最後方から全部追い抜くなんて、興奮したよ」とメールして来ました。競馬を知らない人が見ても、凄さが解るレースでした。

 ジェンティルドンナの2012年の成績は、重賞7戦して6勝、内G1が4勝(桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ)、4着1回という、例年であれば文句無く年度代表馬の内容です。

 ゴールドシップの2012年の成績は、重賞6戦して5勝、内G1が3勝(皐月賞、菊花賞、有馬記念)、5着1回(日本ダービー)という、こちらも例年であれば文句無く年度代表馬の内容です。

 これ程の成績を残す馬が、同じ年に2頭生まれたというのは素晴らしいことではありますが、どちらかの馬が年度代表馬の栄冠を逃すことを考えると、複雑な気持ちです。

 本当に甲乙付け難い両馬ですが、どちらが年度代表馬に選ばれるかを予想するのであれば、わずかながらジェンティルドンナが有利なのでしょう。
 最近のJRAの検討を観ると「強い牡馬に勝利した牝馬」に有利な評価が下されることが多いように観えるからです。

 典型的な例が、ウオッカとダイワスカーレットの評価です。
 ダイワスカーレットは、12戦8勝、2着4回という完璧な競走成績を残しています。有馬記念にも勝っています。ウオッカとの直接対決も互角以上の戦績です。
 一方のウオッカは、ドバイでの4戦0勝を除いた、日本での成績を見ると22戦10勝です。もちろんウオッカの競走成績も素晴らしいものですが、ウオッカが顕彰馬に選定されていて、ダイワスカーレットが選定されない理由は、ウオッカの日本ダービー圧勝に尽きると思います。「あのクリフジ以来の牝馬の日本ダービー馬だ」という見方でしょう。
 私も、日本のレースで4着以下が4回あるとはいえ、ウオッカの顕彰馬選定は文句無しです。しかし、そうであればダイワスカーレットも選定されるべきでしょう。
 何か公正・公平を欠いた、「印象」をベースとした見方が、選考委員会に存在するように見えることは、中央競馬会にとっても良くないことだと思います。

 話を戻します。
 前述のような見方があるとすれば、オルフェーヴルとの力勝負で完勝したジャパンカップのレース振りの「印象」から、ジェンティルドンナが年度代表馬に選定される可能性が高いように思うのです。

 私は、この見方には矛盾があるように思います。「牡馬の方が牝馬より強いという定理」を前提に、牡馬に勝った牝馬を高く評価するという考え方なのでしょうが、ゴールドシップは、その強い牡馬とのレースを続け、勝ってきているのです。
 ジェンティルドンナが牡馬に勝ったG1レースはジャパンカップの1レース、ゴールドシップが牡馬に勝ったG1レースは皐月賞・菊花賞・有馬記念の3レースです。上記の定理を基に考えるのであれば、ゴールドシップの方が、ジェンティルドンナより、高レベルのレースで良い成績を残した、ということにならなければなりません。
 もちろん私は、この定理を基に考えるべきでは無いと思っています。この考え方を根本とすると、どうしても牡馬に有利な選定につながるからです。

 どちらを選ぶのも難しいということであれば、2012年はゴールドシップとジェンティルドンナの2頭を年度代表馬とすれば良いのではないでしょうか。本当に2頭共よく走り、いくつもの素晴らしいレースをファンに提供したのですから。

 オルフェーヴルの凱旋門賞再挑戦や、ジェンティルドンナとゴールドシップの対決など、2013年の競馬も沢山の素晴らしいレースが待っていると思います。
 とても楽しみですし、それらのレースで、競走馬たちが怪我無く走り切ってくれることを祈念しています。

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