FC2ブログ
HOME   »   スポーツ共通  »  ビッグイベントにおける、体と心の「+α」
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 ラグビーワールドカップやMLBワールドシリーズ、NPB日本シリーズなど、2015年のビッグイベントを観るにつけ、共通して感じることが有ります。

① レギュラーシーズンで活躍していなかったプレーヤーは、ビッグイベントでも活躍できない。

 どの競技においても、それぞれの競技におけるレギュラーシーズンで活躍していなければ、こうしたポストシーズン、世界一を決めるゲーム等では力を発揮できないということ。

 例えば、ラグビーなら各国の最上位リーグ、スーパーリーグ(南半球)、プレミアシップ(イングランド)、トップ14(フランス)、プロ12(スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリア)といったリーグ戦で活躍するプレーヤーが、ワールドカップ出場チームの代表に選出されているのですから、当然と言えば当然のことなのですけれども、いずれにしても、世界最高レベルのリーグ戦で「普段から活躍しているプレーヤー」でなければ、ポストシーズンや特別なゲームでも力を発揮できないのです。

 MLBやNPBのポストシーズン、プレーオフにおいてもレギュラーシーズン、ペナントレースで活躍していた選手でなければ力を発揮できないということでしょう。
 
② レギュラーシーズンで活躍しているからといって、必ずしもビッグイベントで活躍できるわけでは無い。

 前述①とは矛盾するように聞こえますが、そうでは無く、レギュラーシーズンでの活躍=ビッグイベントでの活躍、では無いという意味です。

 「レギュラーシーズンでの活躍」は「ビッグイベントでの活躍」の必要条件であって、十分条件では無いと言っても良いのかもしれません。

 レギュラーシーズンで素晴らしい活躍を魅せながら、ビッグイベントではあまり活躍できないというプレーヤー・チームが、どの競技にも存在するように思います。

 例えば、MLBのチーム、アトランタ・ブレーブスは1990年代に黄金時代を迎えました。この頃のブレーブスは「ブレーブス王朝」と呼ばれ、1991年から2000年までの「20世紀最後の」10シーズンで、地区優勝9度、リーグ優勝5度いう、圧倒的な強さを魅せたのです。
 この頃のナショナルリーグNLが「ブレーブスの時代」であったことは、間違いないでしょう。

 この頃のブレーブスには、トム・グラビン、ジョン・スモルツの両投手に1993年からグレッグ・マダックス投手を加えた「先発三本柱」が存在しました。
 MLB史上最高の三本柱とも呼ばれる超強力な先発投手陣を誇ったのです。

 MLBに詳しい方ならご存知の通り、実はスティーブ・エイブリー投手も素晴らしい成績を残しましたから、この頃のアトランタは「先発4本柱」を擁したのです。
 ポストシーズンゲームに対しても「万全の体制」といって良いでしょう。

 もちろん、この頃のブレーブスの打線も強力でした。デビット・ジャスティス選手、ロン・ガント選手、フレッド・マグリフ選手、チッパー・ジョーンズ選手といった、レギュラーシーズンでホームラン30本・100打点以上を記録するプレーヤーを並べる、大型打線を擁したのです。
 そうでなければ、10シーズンで9度の地区優勝は実現できないことでしょう。

 これほどの強力投手陣と打撃陣を擁しながら、しかし、この10年間でブレーブスがワールドシリーズを制したのは1995年の1度だけでした。5度もワールドシリーズに駒を進めながら、1度しか勝てなかったのです。
 ワールドシリーズになると、強力な先発投手陣が不思議と打ち込まれました。

 現在ニューヨーク・ヤンキースでプレーしている、MLB史上屈指の強打者アレックス・ロドリゲス選手が、ポストシーズンとなると不思議と打てないことは、よく指摘されることです。
 また、クレイトン・カーショーとザック・グレインキーという超強力な先発投手陣を擁するロサンゼルス・ドジャースが、なかなか地区シリーズやリーグチャンピオンシップゲームを勝ち抜くことが出来ず、ワールドシリーズに進出できないことも、よく採り上げられる話題です。

 様々な理由が有るのでしょうが、レギュラーシーズンで圧倒的な力の差を示しているからといって、必ずしもビッグイベントで活躍できるとは限らないように見えます。

③ ビッグイベントにおける、体と心の「+α」

 一方で、レギュラーシーズンでも活躍するが、ビッグイベントとなると「一層の活躍」を魅せるプレーヤー・チームも存在します。

 NPBの長嶋茂雄選手は、その典型でしょう。日本シリーズやオールスター戦における大活躍や、「天覧野球」におけるサヨナラ本塁打など、伝説に事欠かない選手です。

 MLBにおいても、例えばヤンキースのクローザー、マリアーノ・リベラ投手はレギュラーシーズンでの活躍も素晴らしいものでしたが、ポストシーズンとなるとまさに「絶対的守護神」として、数々の大ピンチをキッチリと抑え込みました。ゲームの流れが完全に相手チームに在る時でも、役割期待に応え続けました。

 また、同じヤンキースのアンディ・ペティット投手は、ポストシーズンにおいて圧倒的な勝率を誇りました。こちらは、レギュラーシーズン以上の活躍をポストシーズンで魅せたと思います。

 加えて、2010年代に入って「3度のワールドシリーズ制覇」に輝いているサンフランシスコ・ジャイアンツは、「ポストシーズンに滅法強い」チームであることを証明し続けていると感じます。

 こうしたプレーヤー・チームに共通しているのは、ビッグイベントにおいて「通常の力+α」のプレーを披露して行く能力なのではないでしょうか。

 逆に言えば、「+α」の力を示すこと無しにはビッグイベントでの活躍は望めないのかもしれません。

 ラグビーワールドカップ2015において、日本代表チームは「+α」の力を存分に発揮したと思います。
 あの史上最強と言われ優勝したニュージーランド代表チームと、準決勝において「18-20、2点差の大接戦」を演じた南アフリカ代表チームを、グループリーグで「34-32の2点差」で破ったゲームは、日本代表チームが「普段の120%の力」を発揮したと見る以外に説明が付かないでしょう。

 対サモア戦やアメリカ戦も含め、この大会の日本代表チームは、「+α」を保持し発揮できるチームだったのです。

 普段のゲームから活躍していなければビッグイベントに出場することは出来ないが、ビッグイベントに出場できたとしても「+αを出す能力」が無ければ活躍は期待できないということ。

 スポーツの最高レベルのゲーム・試合で好成績を残すというのは、本当に難しいことだと感じます。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[大相撲2015・11月場所] 第40代・式守伊之助 3日間の出場停止
NEW Topics
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
Entry TAG
ビッグイベントにおける体と心の+α  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930