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HOME   »   大相撲  »  第55代横綱・北の湖 逝去
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 その人生は、大相撲のために在ったのではないでしょうか。

 2015年11月場所の13日目が終了した後の午後6時55分、相撲協会の北の湖敏光理事長が亡くなりました。
 前日まで、理事長としての仕事を行っていたと伝えられました。

① 両国中学校に転校

 北海道において、巨漢ながらスポーツ万能の「怪童」と呼ばれていた少年は、相撲界からの熱心な勧誘に応えて上京し、両国中学校に転校しました。

 この頃の北の湖少年を知る人に話を伺ったことがあります。
 既に三保ヶ関部屋の世話になっていた北の湖は、稽古に励んでいました。そして、中学校の授業中は、ほとんど寝ていたといいます。
 授業中に寝るとはけしからん、というご意見もあるのでしょうが、後に大相撲界の大黒柱となる人材であったことを思うと、何の問題も無いというか、北の湖の「相撲大好き」を示す事象であろうと感じます。

 北の湖は中学校時代から「相撲の申し子」だったのです。

② 強い関脇

 北の湖の現役時代は「記録ずくめ」でしたが、特に印象的だったのは、「関脇時代の強さ」だと思います。

 1974年・昭和49年の1月場所、東の関脇だった北の湖は14勝1敗で優勝しました。前年の11月場所に関脇に昇進した初めての場所でも10勝5敗の好成績でした。
 そして次の場所1974年3月場所には大関に昇進しています。

 北の湖が関脇を務めたのは「僅か2場所」でしたが、その時の強さは驚異的でした。

 既に「関脇時代に横綱の強さを身に付けていた」のでしょう。
 これ程強い関脇を、他に見たことはありません。

 北の湖は、大関を3場所で通過?し、1974年9月場所には横綱に昇進しました。21歳2か月という史上最年少での横綱昇進でした。

 初三役・小結に1973年9月場所に昇進してから1年・6場所での横綱昇進、このスピードは驚異的ですし、大横綱北の湖のキャリアの中でも「最も印象的な1年間」ではなかったかと思います。

③ 様々な問題に対する取組

 大相撲界を襲った様々な問題・不祥事に対して、北の湖は正面から取り組みました。

 力士暴行死事件・大麻問題・八百長問題などなど、北の湖の存在無くして乗り切れたかどうか。
 次から次に発生する問題に対する北の湖の対応は、堂々たるものであったと感じます。
 逃げも隠れもせずに、大相撲界を代表して批判に耐え続けたのです。

 中学校在学中から始まった「北の湖の相撲人生」は、2015年11月場所中に幕を閉じました。享年62。

 「土俵の充実無くして大相撲の繁栄無し」と言い続け、行動し続けた人生でした。

 2014年秋から大相撲人気が回復しました。
 「相撲の申し子」北の湖も、ようやく肩の荷を下ろしたのかもしれません。

 ご冥福をお祈り申し上げます。
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