HOME   »   NFL  »  [NFL2015~16] 因縁の対決 ペイトリオッツVSジャイアンツ
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 ペイトリオッツのキッカー・ゴストウスキー選手が54ヤードのフィールドゴールFGを決めて逆転したのは、試合時間残り1秒でした。

[レギュラーシーズンweek10]
ニューイングランド・ペイトリオッツ27-26ニューヨーク・ジャイアンツ

 「因縁の対決」と呼ばれるカードに相応しい、1点差の決着でした。

 ベリチック・ヘッドコーチHCとクオーターバックQBのコンビで、このところ常にプレーオフに進出、スーパーボウルSBを何度も制覇し、「王朝」と称されるのがペイトリオッツです。
 今季もweek9を終って8戦全勝と圧倒的な強さを魅せていました。
 本当に強いチームなのです。

 一方のジャイアンツは、地区首位を走っているとはいえ5勝4敗と勝ったり負けたりの成績。
 
 ゲーム前の予想では、ペイトリオッツの圧勝でした。

 しかし、この両チームは「戦前予想でペイトリオッツ断然有利」という状況で、いつも大接戦を演じるのです。そして、ゲームの勝敗のみを見れば「ジャイアンツ優勢」なのです。

 2016年のスーパーボウルが「第50回」となることを記念して、このゲームも、今季組まれている「過去のスーパーボウルのカード」のひとつでした。

 第42回と第46回の2度のSBで両チームは激突しています。
 そして2度ともジャイアンツが勝っているのです。

 ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ選手は、6度SBに出場し4度勝っていますが、負けた2度はいずれもジャイアンツが相手でした。
 ブレイディはジャイアンツと相性が悪いのです。

 一方のジャイアンツのQBイーライ・マニング選手は、SBに2度出場し2度優勝しています。イーライのSBでの勝負強さが際立ちますが、その2度の相手はともにペイトリオッツだったのです。

 レギュラーシーズンも含めて、イーライとブレイディの対戦成績はイーライの3勝1敗というのですから、「ジャイアンツはペイトリオッツの天敵」なのかもしれません。

 この対戦も、「ペイトリオッツ断然有利」との下馬評でしたから、またジャイアンツが勝つのではないかと言う人も多かったのです。

 第1クオーターQは、「らしい」展開でした。
 ブレイディ選手がチャンドラー選手に短いタッチダウンTDパスをキッチリと決めて、ペイトリオッツが先制しましたが、その直後イーライ・マニング選手がベッカム選手に80ヤードを超えるTDパスを決めて、「あっという間に」同点としました。

 確率が高い着実な攻撃で得点するペイトリオッツと「ミラクルなプレー」で得点するジャイアンツという、双方の持ち味が出たプレーの応酬でした。

 第2Qに入り、ペイトリオッツがFGでリードすると、ジャイアンツもFGを返して10-10の同点となりました。
 このまま前半を終えるかと見えた終了間近、再びイーライのミラクルプレーが飛び出して、ジャイアンツがTD!
 17-10とリードして、後半に入りました。

 第3Qに入ってもジャイアンツがゲームを押し気味に進め、2FGで加点します。
 負けじとペイトリオッツもTDを返して、23-17、ジャイアンツ6点リードで最終の第4Qを迎えました。

 戦前、圧倒的に有利と観られていたペイトリオッツがリードを許したまま第4Qに入ったのです。
 やはり、因縁のカードはジャイアンツのものかと思われました。

 そして、第4Qに入っても、勝利は何度もジャイアンツに傾いたのです。

① 残り2分6秒のプレー

 第4Qに入り、ペイトリオッツはブレイディ選手からタイトエンドTEグロンコウスキー選手へのTDパスが決まり、24-23と逆転しました。
 ブレイディ→グロンコウスキーという、現在のペイトリオッツのホットラインによるTDでした。

 しかし、ジャイアンツも全く諦める様子も無く攻撃を続けます。
 残り2分6秒、イーライ選手のTDパスが決まりました、というか「完全に決まった」ように観えました。ジャイアンツの逆転と誰もが思った瞬間でしたが、オフィシャルレビューの結果、パス・インコンプリート失敗の判定でした。

 これは、レシーバーがキャッチ後タックルを受けてボールを落としてしまったプレーでしたが、「微妙なプレー」というより、明らかにTDが成立した後ボールを離したように観えました。

 いずれにしても、ペイトリオッツは救われた形でした。

 この後、ジャイアンツはFGを決めて26-24と再逆転しましたが、TDとFGでは大違い。1FG・3点で再々逆転できる点差に留まったのです。

② 残り1分40秒のプレー

 「1分40秒もの時間」を与えられれば、QBブレイディにとってFGポジションまで前進することは、それ程難しいことでは無いと思われましたから、勝利の女神はペイトリオッツ・ブレイディに微笑んだかに観えました。

 その最初のプレーで、ブレイディ選手の投げたパスをジャイアンツのディフェンダーが完全にキャッチしたかに観えました。ここでインターセプト・ターンオーバーとなれば、ジャイアンツの勝利が決まります。

 ところが、インターセプトを魅せた選手が、フィールドに落ちる際に「脳震盪」を起こしたのでしょうか。ボールを確保できなかったのです。素晴らしいジャンプ力と落下の衝撃が同時に観られたプレーでした。

 QBブレイディ選手とペイトリオッツにとっては、「2度目の命拾い」というプレーであったと思います。

 いかに「ミラクル」ジャイアンツとしても、さすがに「3度目のスーパープレー」は生まれませんでした。

 自らのランも含めて、着実に前進したブレイディ選手が下がり、ペイトリオッツのキッキングチームが登場したのは、残り時間6秒でした。
 とはいえ54ヤードのキックですから、いかにNFLのキッカーとはいっても、相当難しいトライでした。
 これをゴスコウスキー選手が決めました。向かって右側のポールギリギリのキックでした。
 このプレーが完了して、残り時間は1秒でした。

 ペイトリオッツが今季の連勝を9に伸ばしたゲームでしたが、最後の最後まで勝利の行方が見えない、ハイレベルな接戦でした。

 いつも「計算し尽くされたゲーム運び」から勝利を挙げて行くペイトリオッツにとっては、珍しいヒヤヒヤの勝利でもあったと感じます。
 やはりペイトリオッツ、ベリチックHCとQBブレイディにとっては、「ジャイアンツ戦は鬼門」なのでしょう。

 一方、ジャイアンツ、コフリンHCとQBイーライ・マニングはペイトリオッツに対する強さを如何なく発揮しました。
 変な書き方で恐縮ですが、「ペイトリオッツ戦での強さを他のゲームでも発揮できれば」もっと勝率が上がるのではないかとも思います。

 「因縁の対決」に相応しい、素晴らしいゲームでした。

 これだから、NFL観戦は止められないのです。
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NFL2015~16・ベイトリオッッとジャイアンツのゲーム  
Comment
232
NFLといいMLBといいボストンとニューヨークは常にデスマッチになる運命にあるのかもしれませんね

233
Re: コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。

ニューヨークとボストンのライバル関係は、これからも
長く続くことでしょう。
素晴らしいのは、どちらのチームも多少の浮き沈みはあっても
何時の時代も相応に強くて、高いレベルのゲームを継続している
ところなのでしょう。

引き続き、コメントよろしくお願いします。

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