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 ラグビーの試合で、時々聞かれる言葉です。

 バックスにボールが回った際に、自軍のバックスプレーヤーと相手軍のバックスプレーヤーの人数を比較し、自軍のプレーヤーの人数が相手プレーヤーの人数を上回っていない時に、「人数は余っていない・・・」といった説明がなされるようです。

 その意味するところを推定すると、「人数が余っていないので、トライを取れる可能性が低い」、「人数が余っていないので、大きなチャンスでは無い」といったことでしょうか。

 確かにラグビーにおいては、速い球出しの連続により、相手チームのプレーヤーより自チームのプレーヤーの人数が多い局面を作り出すことが、大きなチャンスに繋がります。
 日本の大学ラグビーで言えば、早稲田大学が得意とする戦法でしょう。

 とはいえ、世界トップクラスのチーム同士の試合では「人数を余らせること」は極めて困難です。
 相手チームのディフェンス力も世界トップクラスなのですから、簡単には2対1、3対2の局面を作ることは出来ないのです。

 ラグビーワールドカップ2015など、今年行われた大会・試合で、各チームがどのようにチャンスを創りトライを奪ったかを観てみましょう。

① スピードで抜く

 最も多いパターンでしょう。
 ワールドカップにおけるアルゼンチンチームのラックサイドなどを突破するプレーが典型的だと思います。
 相手チームのプレーヤーを一瞬で交わすプレーです。俊敏性で抜くと言っても良いのかもしれません。

② パワーで抜く

 ワールドカップのニュージーランドチームやオーストラリアチームにおいて観られたプレーです。タックルを受けても、これを振り解いたり、弾き飛ばしたりすることで、前進を図るものです。

 世界トップクラスの試合において、最も有効なプレーでしょう。

③ フォーメーションで抜く

 ワールドカップにおける日本チームのプレーが典型でしょうか。
 グループリーグの南アフリカ戦、五郎丸選手のトライは見事でした。相手のディフェンスラインの段差に、素晴らしいスピードで松島選手が走り込み、五郎丸選手にパスしました。とても美しいトライでした。

 このプレーは、①②との併用となることが多いとは思いますが、いずれにしてもあらかじめデザインされたプレーであることが特徴です。

 以上、3つのパターンを書きましたが、これらのいずれの場合でも、「人数が余っているか、いないか」とは直接は関係がありません。
 世界最高レベルの試合では、「同じ人数の局面で、どのようにトライを取って行くか」がポイントとなるのでしょう。(当たり前のことを書き恐縮です)

 大事なことは、「1対1で優位にプレーすること」なのだと思います。フリーでプレーできることなど、(このレベルの試合では)滅多に無いことですし、そんなことを想定して練習しても、大きな効果は得られないでしょう。

 これは何も、ラグビーに限ったことでは無く、例えばサッカーでも同じことだと思います。
 サッカーにおいても、高いレベルのゲームにおいて2対1、3対2の局面を作るのは容易なことでは無いでしょうから、2対2、3対3でどのようにチャンスを広げていくかがポイントとなります。それどころか、フォーメーションを考えれば、攻撃の際に2対3、3対4の形、守備側のプレーヤーの方が多い形、に成ることの方が多いのですから、攻撃側には工夫が必要なのです。

 どのチームもチームプレーヤーの特性・テクニックレベル、サイズや、相手チームの特性を研究の上で、「数多くのデザインされたプレー」を創造し練習することで、得点チャンスの拡大を目指すのです。

 加えて、「1対1の局面」でどのように相手プレーヤーを抜いて行くかが、とても大切なことであることは言うまでも無いことなのでしょう。
 サッカーで観れば、ドリブルのテクニック・スピードや体の使い方が大事でしょう。ラグビーにおいては、ランニングスピード・パワー、予測能力が大事なのでしょう。もちろん、コンタクトプレーにおける「1対1」のボールの奪い合いの局面では「腕力」も重要です。

 2015年の様々なチームスポーツの試合を観るにつけ、「1対1における強さ」の重要性を改めて感じさせられました。
 チームプレーであっても基本は「1対1」なのでしょう。

 「1対1」の状況からパスなどで逃げることなく、自らのプレーで局面を打開していくことが出来るプレーヤーが複数居るチームが、強いチームなのだと思います。
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