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HOME   »   サッカー  »  [JリーグCS決勝・第一戦] サンフレッチェ広島 アディショナルタイムに2得点
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 試合は、残り時間10分から大きく動きました。
 後半35分までの80分間のプレーは何だったのか、と感じられるほどの激変であったと思います。

[チャンピオンシップCS決勝・第一戦・万博記念競技場]
サンフレッチェ広島3-2ガンバ大阪

 後半15分、サンフレッチェ・バックス陣の粗末なプレーから、ガンバの長沢選手が得点した時には、このまま1-0でガンバが勝つのではないかという試合の流れでした。

 両チームともに攻撃が機能せず、「貧打戦」という様相のゲームが続いていました。特に、サンフレッチェは最終ラインでボールを回すだけで、中盤のプレーヤーにさえボールが繋がらないという、レギュラーシーズンのプレーからは考えられないような拙攻を続けました。
 ガンバの守備が機能していたという見方もあるのでしょうが、全体にスローな展開でしたので、やはり両チームの攻撃が単調かつ工夫が観られないものだったと見る方が、適切だと思います。

 ところが後半35分、サンフレッチェのドウグラス選手がヘディングシュートを決めてから、ゲームは激変しました。
 ドウグラス選手のシュートは、所謂「ピンボールゴール」でした。あの速いパスに合わせたヘッドは、凄いものでした。

 同点とされたガンバは、後半36分、敵陣でのフリーキックから今野選手がシュートを決めました。今野選手の集中力が際立ったゴールでした。

 残り時間も少なくなっていましたから、このまま2-1でガンバが押し切るかに観えました。

 ホーム&アウェイの戦いですから、ホームで戦っているガンバとしては、絶対に勝たなくてはならないゲームなのです。
 一方でサンフレッチェ側からすると、たとえ1-2で敗れても、アウェイでの得点の価値は極めて大きいものですので、このまま1-2で負けても何とかなる、という状況でした。

 ゲームは90分を戦い切ってアディショナルタイムに入りました。アディショナルタイムは5分間。それまでの試合内容、あまり長々とフィールド上で倒れているプレーヤーも居なかった試合内容からすると、「随分長い」と感じました。

 そのアディショナルタイム開始直後、サンフレッチェ・佐々木選手の同点ゴールが生まれました。
 後半41分の呉選手の退場により「守備的」になっていたガンバのプレーヤー達が、ゴール前に集まっていた状況下、ゴール前の競り合いからの見事なヘディングでした。
 ガンバは、プレーヤーこそ数多くゴール前に居ましたが、多くのプレーヤーがボールウォッチャーになっていて、佐々木選手の動きに付いて行けませんでした。

 2-2の同点。

 サンフレッチェにとっては十分な状況となりました。アウェイでの2得点は、極めて大きな意味を持つのです。CS決勝は、俄然サンフレッチェ有利となったと感じました。

 サンフレッチェにとってはこのまま終わっても良いゲームだと思いましたが、試合の流れは完全にサンフレッチェに傾いていました。
 その3分後に、柏選手の3点目が生まれたのです。

 ガンバゴール前の混戦から、3本のシュートが放たれました。
 3本目が柏選手のシュートでした。

 ガンバにとっては致命的な3失点目となりました。

 この試合を通じて感じたことを、順不同で挙げます。

① 遠藤選手と今野選手の活躍

 試合開始から80分間は、ガンバ大阪ペースのゲームでした。
 そのガンバを牽引したのは、遠藤選手と今野選手でした。両ベテランは、「やらなければならないこと」を良く認識し、無駄の無い効果的なプレーを続けました。

 遠藤選手のパスやフリーキックの精度は、日本代表当時と変わらぬものでした。この正確性は、日本サッカー史上最高レベルのものでしょう。

 今野選手の働きも見事でした。
 レギュラーシーズンでは、あまり得点シーンに絡むことは無かったのですが、CSに入ってからは、11月28日の浦和レッズ戦でも得点を挙げ、このゲームでも2点目をゲットしました。
 ここぞというタイミングで、相手ゴール前に進出するのです。

 両ベテランは「大事なゲーム」で何を成すべきかを十分に知っていて、プレーを展開していました。
 その豊かな経験を活かしたというよりも、「元来備わっている資質」を示した形でしょう。

 「大試合に強いプレーヤー」である遠藤選手と今野選手は、再び日本代表チームに復帰していただく価値が有るプレーヤーだと感じます。

② ガンバは中3日の疲労が最後に出たのか。

 戦前から、11月28日に厳しい試合を行っていたガンバの「疲労残り」が懸念されていました。
 
 しかし、少なくとも80分まではその疲労残りは全く感じられませんでした。
 逆に、サンフレッチェのプレーヤーの動きが重く、キレも有りませんでしたので、久々のゲームに戸惑っているのではないかとも感じられました。

 ところが終盤に到って、サンフレッチェ広島の攻撃が突然の様に機能し始めました。
 一方のガンバのプレーヤーの動きが悪くなりましたので、ここで「疲労残り」が出たという見方もありそうです。

 この点については、私は「疲労残り」が出たとは思いません。
 「受け身になった時のガンバの弱さ」が現出したのであろうと感じています。
 特に、精神面の弱さが表れたのでしょう。さすがに、遠藤選手と今野選手の二人だけでは、これをカバーすることが出来なかったのではないかと考えます。

③ 両チームの守備の弱さ

 ガンバの1点目は、サンフレッチェの信じられないようなプレーから生まれました。「自陣ゴール前を横切りながら転がって行くボールを譲り合う」というのは、サッカーにおいては厳禁のプレーです。

 そもそも、「自陣ゴール前を横切るボール」を守備側がプレーすること自体が、やってはならないことなのです。
 そのプレーは、「攻撃側が苦労して生み出す」ものなのですから。

 絶対にやってはならないプレーをした挙句に、加えて譲り合ったのですから、失点も止むを得ないところでしょう。

 自陣ゴール前に限らず、「ボールに対して責任を持つ」のはサッカー競技における基本中の基本でしょう。

 一方のガンバの終盤の守備も、とても残念なものでした。
 「相手チームの攻撃に対して、チーム全体が右往左往する状態」というのは、サッカーを始めたばかりのプレーヤー・チームに見られる現象です。

 少なくとも、日本サッカーのトップリーグのシーズンNO.1チームを決めるゲームで行ってはならないものだと思います。

 Jリーグのチャンピオンシップ決勝・第一戦は、アウェイのサンフレッチェ広島が3-2で勝利しました。
 これで、チャンピオンシップの行方は、広島に大きく傾いたことになります。

 ガンバ大阪が逆転優勝を成し遂げるためには、2点差以上の勝利か4点以上を取っての勝利が必要になりました。

 次戦、ホームで戦うサンフレッチェは、0-1や1-2で負けても優勝できるのですから、とても有利です。
 第二戦全体を守備的に戦い、0-0の引分けを目指すという戦略も有効であろうと思いますし、優勝の確率を一層高めるためには、こうした戦略を採用すべきとの見方もありそうです。

 一方のガンバは、12月5日の第二戦に向けて、相当追い込まれました。
 11月28日から12月5日までの8日間に、極めて厳しい3ゲームを戦わなければならないということも、フィジカル面で大きな負担となりそうです。
 ガンバの逆転優勝のためには、「奇跡的なゲーム」が要りそうです。

 とはいえ、2015年のJリーグを締めくくるゲームであり、Jリーグ最高峰のゲームですから、ここはガンバ大阪の文字通りの「頑張り」に期待したいと思います。
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