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 リオデジャネイロ・オリンピック出場権をかけたアジア最終予選大会が、日本で開催されていますが、なでしこジャパンの苦戦が続いています。

 もともと、実力が拮抗した6チームから2チームしか勝ち抜けないという設定でしたので、なでしこといえども勝ち上がりは容易なことではないと見られていました。

 そして、緒戦のオーストラリア戦でその危惧が現実のものとなりました。
 1-3での完敗でした。

 ワールドカップにおいても、ぎりぎりの勝利を挙げていた相手ですので、こうした結果も「何の不思議も無い」と受け止められました。残念ながら、「僅かな差」が明確な敗戦に結びついたのでしょう。

 2015年のなでしこジャパンと2016年のなでしこには、大きな違いは感じられませんが、この大会の苦戦の要因を考えてみようと思います。

① 運動量の減少

 目に見えるほどの大きな落ち込みではありませんが、なでしこイレブンの運動量が僅かに減少している印象です。

 攻撃においても守備においても、ボールへの寄りが少し遅い。
 このことが、「堅守をベースに最少得点で勝ち抜く」というなでしこのプレースタイルに大きな影響を与えているのでしょう。

 何故、運動量が落ちたかということですが、チーム全体の加齢と、積み上げてきた経験から生まれる「予測」と相手チームのプレー内容の違い、なのでしょうか。
 肉体面、精神面の両面からくる「蓄積された疲労」が主因であろうと思います。

② 大儀見選手と宮間選手

 「なでしこジャパンの心臓」である宮間選手と、「得点エンジン」である大儀見選手が、ゲームにおいて目立ちません。
 ボールタッチの回数も、従来比減っているのではないかと感じます。

 これは「相手チームの研究による守備の形の変化」が主因であろうと感じます。

 中盤でボールを持った宮間選手の前、相当近距離のところに相手プレーヤーが張り付いているシーンが、度々登場します。
 宮間選手が、「精度の高い」ミドルパス・ロングパスを出そうとしても、上手くいかないのです。宮間選手のパスが相手プレーヤーに当たってしまうシーンもあります。
 「宮間に蓋をする」ディフェンスとも呼ばれています。

 ゴール前で大儀見選手には、複数のマークが付いています。
 フォーメーションに関係なく、常時付いているようです。

 「なでしこを倒さなければオリンピックは無い」と考える相手チームは、なでしこを研究し尽くしてきたのでしょう。

 これに対して、なでしこサイドも対応策を立案・実施しなければならないのですが、それが不十分ということでしょう。

③ 「なでしこのひとつの時代」の終焉

 この苦境に対して、昨2015年に引退を表明した澤穂希選手は、「絶対に勝つんだ」という気持ちが不足している、と指摘しています。

 なでしこの強さの根源は「気持ちの強さ」だったのでしょうか。

 絶対的な精神的支柱であった澤選手を失った段階で、なでしこの強さの根源、「不思議なほど失点しない試合運び」が失われたのかもしれません。

 しかし、私はやはり、長い間ほとんど同じメンバーで戦い続けてきたなでしこに、心身の疲労が蓄積してきたことが、この苦境の主因であろうと感じます。

 「澤・宮間体制」で戦ってきたなでしこジャパンにも「世代交代」が必要な時期が来たのです。
 
 現在のなでしこジャパンは、私達に「たくさんの夢」を届けてくれました。
 ワールドカップの優勝やオリンピックの銀ダル等々、日本のサッカー史上空前の記録ばかりです。この「なでしこジャパン」は、永遠に語り継がれる存在なのです。

 そして今、ひとつの時代が幕を閉じたのでしょう。

 なでしこは「雌伏」の時期を迎えたのです。
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