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HOME   »   サッカー  »  [S君との会話・その4] ヨハン・クライフを悼む
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S「クライフが死んだね」(3月25日に報じられました)

私「本当に凄い選手だったね」

S「指導者としても、凄かった」

 「ペレやディ・ステファノと同じで、『後継者が居ない』特別な存在だったね」

S「68歳。肺がんだって」

 「早過ぎるね」

 「クライフとオランダチームというと1974年のワールドカップだね。『トータルフットボール』と呼ばれる、新しいサッカーを世界に示した」

S「それまでは、フォワードFWはフォワード、ディフェンスDFはディフェンスといった形で、分業していたサッカーを、ポジションに拘らず、チーム全体が自在に動いてゲームを創っていくサッカーを魅せてくれた。世界中が驚いた」

 「いつも思うことだけど、どうして西ドイツとオランダという、素晴らしいチームが同じ大会に登場したんだろう。どちらも世界サッカー史上に輝くチームだった。それが同じ大会で活躍し、決勝で戦うことになるんだから、巡り会わせというのは怖いものだね」

 「それにしても、あの決勝戦のオランダチームの出来は悪かったね。試合開始早々にクライフが倒されてPKを獲得、これをニースケンスが決めて、オランダが先制したんだけど、その後のオランダチームは全然動けなかった」

S「本当に酷かったね。歩いている選手も目立った。トータルフットボールとは似ても似つかないプレーを続けたんだ。何が有ったんだろう。2次リーグ最終戦のブラジル戦の疲れが残っていたのかな」(ブラジル戦は7月3日、決勝戦は7月7日)

 「オランダが2-0で勝ったブラジル戦は『トータルフットボール』の完成型というゲームだった。1970年大会で優勝し、ペレは居なくなっていたけれど相当強かったブラジルが、手も足も出なかった。これが新しいサッカーだ、と実感させたね」

S「あの大会で僕はブラジルを応援していたんだけれど、オランダ戦は『あーあ、負けました』っていう感じだったよ。文字通り完敗だった。そのオランダチームが、決勝では全然駄目だったんだ。不思議だね」

 「あのゲームの後、クライフが言っていたように、オランダチームには初めて決勝に進出したという『達成感』があり、加えて試合開始早々にPKで1点取れたものだから、急に守備的になったんじゃないかな。それにしても、それまでのゲームとは別のチームかと思う程、動きが悪かったことは確か」

S「それに、西ドイツチームの完成度が高く、オランダを自由にさせなかったこともありそうだ。DFフォクツのクライフへのマークもしつこかった。クライフが靴を履き直している時も横に付いていたね。ここまでやるのは心理作戦という面もあると思うけれど、勝利への執念という面からは、西ドイツの方が一枚上だった感じがする。
 1972年のユーロ(欧州選手権)を制した西ドイツチームは、世界サッカー史上ベスト3に入るチームだったと思うけど、そのチームの延長線上にある1974年のチームも、完成度の高いチームだった。
 ゲルト・ミュラー、ベッケンバウアー、バウル・ブライトナー、そしてヴォルフガング・オヴェラートと素晴らしいメンバーが集まっていた。
 そういうスーパースター達が、勝利に向かって忠実なプレーを継続するんだから強いわけだ。ドイツチームは、何時の時代も強さを最大限発揮する能力を身に付けているね」

 「1972年のチームにはネッツァーが居て、1974年のチームにはオヴェラートが居た。どちらも凄まじいチームだったね」

S「ネッツアーとオヴェラートは並び立たなかった。『両雄並び立たず』とは正にこのこと」

 「その1974年の西ドイツに、勝るとも劣らなかったのがオランダチームだった」

S「どうしても比較しろと言うなら、オランダチームの方が少し上だろう」

 「クライフ、ヨハン・ニースケンス、ヨニー・レップ、アリー・ハーン、ルート・クロル、レンセンブリンク、ファン・ハネヘム、ビム・ヤンセン・・・。今思い出しても『眩しいチーム』だね。ハーンのロングシュートなんて、40m以上有ったと思うけれど、ワールドカップ史上最高のロングシュートだった」

S「このオランダチームに弱点があるとすれば、『ムラッ気』かな。これは、指揮者であるクライフの性格なんだろうと思うけど、嫌になっちゃうと力を発揮できない面がある。いずれにしても、世界最高の指揮者にして、世界最高のストライカーを擁する、素晴らしいチームだったね」

 「トータルフットボールは、サッカーの革命だった。そして現代サッカーの礎でもある。クライフが世界のサッカーに残した遺産は、偉大としか言いようがない」

S「とにかく素敵な男だったんだよ」
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