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HOME   »   サッカー  »  [ユーロ2016] 素晴らしきサッカー欧州選手権
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 2016年は夏のオリンピックが開催される年です。

 ということは、サッカー欧州選手権開催年でもあります。

 欧州選手権(「ユーロ」と略称されます)は1960年に開始されたもので、サッカー国別代表チームのヨーロッパNO.1を決める大会です。
 開始当初は「ヨーロッパ・ネーションズ・カップ」と呼ばれていました。(懐かしい呼称です)

 「ユーロ」はFIFAワールドカップの中間年に開催される大会です。
 2016年大会(第15回大会)は6月10日からフランスを舞台に行われます。

 ヨーロッパNO.1を決める大会であり、コパアメリカ(南米選手権)やアジア大会と同様に「地域」の国別のベストチームを争うものですけれども、その規模は世界一と言って良いでしょう。
 ヨーロッパのサッカーファンにとっては、ワールドカップと同列、あるいはそれ以上の価値があるもののように観えます。

 少し、ワールドカップと比較してみましょう。

① 全ての本大会に参加した国は存在しない。

 世界で最もサッカー競技が盛んな地域のひとつ、ヨーロッパでの大会ですから、その予選は熾烈を極めます。
 「強豪国」という名前だけでは、本大会への出場は到底ままならないものなのです。

 ワールドカップには、全20回の本大会の全てに出場している国=ブラジル、が存在しますが、ユーロには、2012年大会までの14回の大会全てに出場している国はありません。

 本大会出場回数が最も多いのは、11回のドイツ、続いて10回のロシア、9回でスペイン・オランダが続き、イタリア・フランス・イングランド・オランダ・チェコ・デンマークが8回となっています。

 ワールドカップ優勝4度を誇るサッカー大国イタリアでさえ、大袈裟に言えば「2回に1回」しか出場できない大会なのです。

② 色々な国が優勝していること

 ワールドカップの優勝国には明確な傾向というか、「偏り」が有ります。
 全20回の大会の内、ブラジルが5度、イタリアとドイツが4度ずつ優勝していますから、この3か国で13度の優勝と65%を占めます。
 そしてウルグアイとアルゼンチンが2度ずつ優勝していますので、以上の5か国で85%に達するのです。
 その他に優勝しているのは、イングランド・フランス・スペインが1度ずつあるだけです。イングランドとフランスは自国開催大会での制覇でした。

 ワールドカップは「優勝する国が相当限定されている大会」と言って良いでしょう。

 一方で欧州選手権は、色々な国が優勝しています。

 ユーロの最多優勝回数は、ドイツとスペインの3度。フランスが2度で続き、ソビエト連邦、イタリア、チェコスロバキア、オランダ、デンマーク、ギリシャが1度ずつ優勝しています。

 デンマークやギリシャという、ワールドカップとなればあまり好成績を残せない国でも、優勝しているのです。1992年のデンマーク、2004年のギリシャ共に、とても強いチームであり、欧州選手権大会優勝に相応しいプレーを展開してくれました。

 特にデンマーク代表チームは、出場回数8も含めて、「ユーロに強い」という印象です。

 優勝した1992年大会でも、フレミング・ポウルセン選手やヘンリク・ラルセン選手、キム・ヴィルフォルト選手、ブライアン・ラウドルップ選手、GKピーター・シュマイケル選手らを擁し、準決勝ではオランダチーム(フランク・ライカート選手、マルコ・ファンバステン選手、デニス・ベルカンプ選手が居ました)、決勝でドイツチーム(ユルゲン・クリンスマン選手、トーマス・ヘスラー選手、カール・ハインツ・リードレ選手が居ました)を破りました。
 出場してくれば、いつも元気一杯のプレーを見せてくれるデンマークチームなのです。(残念ながら2016年大会は予選敗退)

 「ユーロに強い」といえば、スペインとフランスも挙げられるでしょう。

 ワールドカップの優勝は1度ずつの両国ですが、ユーロでは3度・2度の複数回数の優勝を誇っています。

 スペイン代表チームが昔から「無敵艦隊」と呼ばれる所以は、1964年大会(当時はヨーロッパネーションズカップ)の優勝チームの強さが有るのです。この大会でスペインチームは、ヘスス・マリア・ペレーダ選手やアマンシオ・アマロ選手を擁して、圧倒的な得点力で優勝しました。
 このスペイン代表チームが、その後2度の優勝を加えたのは、直近の2大会、2008年と2012年、シャビ選手やイニエスタ選手を擁したチームであったことは、記憶に新しいところでしょう。

 フランス代表も2度の優勝に輝いています。
 1度目は1984年、2度目は2000年です。

 1984年の優勝は、あのミッシェル・プラティニ選手を擁してのものでした。この大会のプラティニ選手はまさに「神憑り」の活躍で、9得点(現在でもユーロの通算最多得点記録です)を挙げて得点王に輝くと共に、グループリーグ・ユーゴスラビア戦でのハットトリックに加えて、準決勝と決勝でも得点を挙げ、全試合で得点し、チームの優勝に大貢献しました。
 ゲームメーカーとストライカーの両方の活躍を示現した大会であり、「将軍」の名に相応しい存在感を魅せ、「プラティニ」の名を世界に示しました。
 また、中盤のルイス・フェルナンデス選手やGKジョエル・バツ選手といった守備陣の奮闘も目立ちました。伝統的に「ディフェンスが弱い」と言われるフランスチームを支えたのです。

 2度目の優勝は、あのジネディーヌ・ジダン選手を擁してのものでした。
 ジダン選手→ティエリ・アンリ選手のホットラインを始めとして、ユーリ・ジョルカエフ選手やダヴィド・トレゼゲ選手、シルヴァン・ヴィルトール選手を擁する、とても「ファンタスティック」なチームでした。
 この時期は、フランスサッカー全盛期と言って良い頃で、1998年のワールドカップと2000年のユーロを制しています。

 こうして見ると、フランス代表チームというのは、プラティニ選手やジダン選手といった「圧倒的な存在感」を持つ指揮官を得た時、存分に力を発揮しています。さすが、ナポレオンを生んだお国柄?というところでしょうか。

③ なかなか勝てないイタリアチーム

 4度のワールドカップ優勝を誇るサッカー大国イタリアですが、欧州選手権優勝にはなかなか手が届きません。

 イタリア代表チームが優勝したのは1968年大会の1度だけです。
 
 その後も、当然ながら相当強いチームを送り込んできたのですけれども、あと一歩届かないという大会が続いているのです。

 最も惜しかったのは2000年大会でしょうか。この大会、イタリアはアレッサンドロ・デルピエロ選手やロベルト・バッジョ選手、フランチェスコ・トッティ選手、フィリッポ・インザギ選手、パオロ・マルディーニ選手、ルイジ・ディ・ビアジョ選手、ステファノ・フィオーレ選手等々のスター選手を擁して、大会に臨みました。十分優勝できる戦力であったと思います。
 しかし決勝で、ジダン選手率いるフランスに1-2で敗れました。延長の末の敗戦でした。相手が悪かったというところでしょうか。
 とはいえ、当時のイタリアサッカーを代表するプレーヤーが顔を揃えたという意味では、とても素晴らしいチームであったと感じますし、「カテナチオ」と称される強固な守備が特徴とされるイタリア代表史上最も「華麗な攻撃陣を誇るチーム」ではなかったかと思っています。

 意外に少ない出場回数8を見ても、イタリアチームにとって「ユーロは鬼門」という感が有ります。
 「アズーリの力」はワールドカップに注がれている、のかもしれません。

 「様々な伝説」に彩られてきた欧州選手権が近づいてきました。

 2016年は、UEFAチャンピオンズ・リーグの決勝が行われた後、UEFA欧州選手権が始まるという、ヨーロッパのサッカーファンにとっては応えられない、4年に1度の「贅沢な年」なのです。
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