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HOME   »   サッカー  »  [ユーロ2000] ドイツ代表チームが「どん底」だった大会
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 サッカーの国別代表チームの中でも、ドイツチームは「安定感」という面で抜けた存在でしょう。

 FIFAワールドカップにおいて、1954年の第5回大会で初優勝して以降2014年大会まで、16の大会・61年間に渡って「ベスト8以上の成績」を維持して来ました。次々とプレーヤーが入れ替わって行く状況下、まさに空前の記録であり、ドイツという「サッカー大国」の新陳代謝の良さ、次々に新しいプレーヤーが育ち、その時々のメンバーに合わせた指導者層も育ち、世界トップクラスという水準を維持し続けるというシステマティックな対応力には、眼を見張るものが有ります。

 21世紀に入ってからはそのレベルが一段と向上し、4つの大会の全てにおいて「ベスト4以上」に進出し、優勝1回、準優勝1回、3位2回と言う成績を残しています。

 この成績は、他のどの国のチームも成し遂げていないものです。

 多くの場合、世界最高レベルに到達したチームは必ずピークアウトし、次に強くなるまでに多くの時間を要するのですが、ドイツチームに限っては「常に強い」印象が有ります。

 しかし、そのドイツ代表チームにも「どん底」の時期が有ったのです。
 2000年の欧州選手権・ユーロがそれでした。

 この大会でドイツは、グループリーグ3戦で2敗1引分という惨敗を喫し、グループの最下位に沈みました。

 緒戦のルーマニア戦を1-1で引分けたドイツは、第2戦でイングランドに0-1で敗れ、第3戦のポルトガル戦は0-3と完敗しました。
 特に、既に決勝トーナメント進出を決めていたポルトガルチームがメンバーを落としてきたゲームで、セルジオ・コンセイソン選手にハットトリックを許して敗れた時には、「ドイツチームに何が起こったのか」と、世界中のマスコミが驚いたものです。

 この時のドイツチームは、ゴールキーパーGKがオリバー・カーン選手、ディフェンスにローター・マテウス選手、攻撃陣はオリバー・ビアホフ選手とトーマス・ヘスラー選手といった有力プレーヤーを擁していましたが、チームとしては全くと言って良い程機能しませんでした。ミヒャエル・バラック選手は「控えメンバー」のひとりでした。

 当然に、エーリッヒ・リベック監督を始めとするベンチの責任が問われ、1998年にベルティ・フォクツ監督の後を継いで就任したリベック監督は早々に退任しました。

 個々のプレーヤーの高い能力と世界最高の規律を持って、サッカー界に君臨し続けるドイツ代表チームにも、こうした時期が有ったのです。

 確かに、1994年と1998年のワールドカップにおいて、ドイツ代表は2大会連続ベスト8止まり(ワールドカップでベスト8「止まり」という表現もどうかとは思いますが)という、代表チームにとって史上唯一の「低い成績を続けていた」ことを勘案すれば、この1994年から2000年が、ドイツ代表チームの「底」であったのかもしれません。

 従って、2002年の日韓ワールドカップにおける事前予想では、ドイツの評判は高いものではありませんでした。
 ところが、ご存じのように決勝に進出し、準優勝したのです。

 2000年のユーロで「どん底」だったチームが、たった2年でワールドカップ決勝を戦っているというのは、いかにもドイツ代表らしい「超速の復元」を感じます。

 リベック監督の後任に、元代表FWであり、ドイツサッカー界きっての人気者ルディ・フェラー監督を据え、一気に世代交代を図り、バラック選手を中心とするチームを創り上げたのです。

 「常に強い」印象が有るドイツ代表チームですが、そのドイツにも「どん底」の時期が有ったという事実は、多くのサッカーチームに勇気を与えてくれることでしょう。
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