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HOME   »   NFL  »  [NFC] 49res スーパーボール進出!
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 2013年1月21日、アメリカ・ジョージア州アトランタのジョージアドームで、今季のナショナル・フットボール・カンファレンスNFCのチャンピオンシップゲーム(優勝決定戦)が行われました。地元アトランタ・ファルコンズとサンフランシスコ・フォーティナイナーズ49resが対戦、28対24のスコアで49ersが勝利し、スーパーボールに進出しました。5度のスーパーボール制覇を誇る超名門49ersにとっても、久しぶり(18年振り)のスーパーボールです。

 一方のファルコンズは、悲願のスーパーボール進出にあと一歩届きませんでした。地元開催のゲームでもあり、アトランタのファンにとっては、とても残念な結果だったことでしょう。

 このゲームは、ファルコンズが先制し、第3クオーターQまで終始リードを続けましたが、最終の第4Qで49ersが逆転した形です。

 その第2Q、一時17-0とファルコンズがリードし、その後49ersが2つのタッチダウンTDで追い上げて、17-14とファルコンズのリードが3点になった状況でのファルコンズの攻撃。第2Q、残り3分位だったと思います。
 ファルコンズのクオーターバックQBマット・ライアンのパスが決まって、49ers陣30ヤード以内に前進しました。
 NHK-BS1放送のアナウンサーが叫びます。「フィールド・ゴールFGの圏内に入りました」と。
 「ガックリ」しました。なんというピンボケな放送でしょう。興醒めこの上なく、盛り上がった気持ちに、冷水を浴びせられました。

 「間違ったことは言っていない」という意見もあるのかもしれませんが、私は「間違ったコメント」だと思います。
 NFLのゲームで、第2Q残り3分(試合時間は半分以上残っています)、17-14の3点リードの局面で、FGを狙いに行くチームは存在しないからです、ここでは、TDの7点を取りに行く以外の方針は存在しないのです。
 ファルコンズのプレイコール・戦術も、全てTDを取るために組み上げられています。FG狙いとTD狙いでは、全く違うのです。
 そうした状況下で「FG圏内に入りました」と放送されると、視聴者の考え方・気持ち・期待と正反対の放送ですから、間違い放送なのです。

 アナウンサーには、視聴者に正確な情報を伝える義務があるのでしょう。そして、視聴者の気持ちに沿った放送をする責務があるのでしょう。それが出来て初めて、良い放送と言われるのだと思います。先日の本ブログでも採り上げた、ベルリンオリンピックの前畑選手の活躍を伝えたラジオ放送は、良い放送の典型です。

 試合は第3Qに入ります。ファルコンズが24-21と再び3点をリードしている局面で、ファルコンズの攻撃。ここで再び、ファルコンズが49ers陣深くに攻め込みます。ここで再び、アナウンサー「FG圏内に入りました」と。再び、ビックリしました。

 さすがに、間違い放送も二度目はダメということか、解説者が「ここで(FGで)3点取っても、24-21が27-21の6点差になるだけですから、(ひとつのTD7点で逆転されてしまいますので)意味がありません。ファルコンズはTDを狙っています」と、訂正の説明を行いました。視聴者に間違った情報が伝わってはいけないと考えたのでしょう。
 アナウンサーからは、何の返事もありません。

 このようなアナウンサーは、アメリカン・フットボールの放送には不適です。まして、NFLのカンファレンス・チャンピオンシップ・ゲームという、1シーズンに2試合しかない大切な試合の放送を任せるには「アメリカン・フットボールを知らな過ぎる」のです。

 全てのスポーツのそれぞれのプレーには「狙い」があるのです。コーチ陣やプレーヤーは、その「狙い」を実現するためにプレーを展開するのです。ルールには、そのスポーツのプレーのやり方は記載されていますが、そのスポーツの「狙い」は記載されていません。
 そして、当然のことですが「狙い」はプレーにおいて最も大切なことです。それぞれのプレーヤーやチームが、どのような狙いを持って、その時点時点のプレーを展開しているのか、しようとしているのか、を視聴者に判りやすく説明するのが解説者の仕事であり、それを補助していくのがアナウンサーなのでしょう。
 大切な「狙い」を、全く理解できないアナウンサーは、その放送には不向きで有害ということになります。

 たとえ、そのアナウンサーが当該スポーツのルールに詳しいとか経験者であったとしても、本ブログでも何度も書きましたが、間違った見方・考え方で観戦やプレーを長く続けていれば、いつまで経っても正しい見識は身に付きません。それどころか、間違った見方が凝り固まって行きます。こうなってしまうと、なかなか治りませんから、注意しなければなりません。

 また、スポーツに限らず全ての物事に共通していることですが、ルールにはルールが出来上がった理由があります。その理由を考えることなく、ルールのみを記憶しても意味がありません。そのような対応の仕方をすると、特に、応用力に乏しくなり、例外的な事象に対応できにくくなります。

 本稿は、NFLがテーマですので、アメリカン・フットボールを例に取り上げます。アメリカン・フットボールでは、ターンオーバー(ボールの保有権が相手チームに移ってしまうこと)は、致命的なミスとされています。
 パスのインターセプト・プレーも、ターンオーバーのひとつであり、試合に決定的なダメージを与えることも多いプレーです。

 しかし、例えば自陣10ヤードからの攻撃、3rdダウン残り15ヤードのシチュエーションでQBがロングパスを投げてインターセプトされたとしても、ボールを捕った相手プレーヤーを早々に潰せれば、なんら問題の無いプレーです。

 このヘイル・メリーパスのようなロングパスは、万一通れば、大きなゲインあるいは一発TDのプレーですし、一方インターセプトされたとしても、4thダウンでパントしたのと同じです。同じであれば、万一の可能性に賭けるプレーがあっても良いことで、実際NFLのゲームでは時々観られます。
 そして、その都度アナウンサーは「インターセプトです。ビッグプレーが出ました」と絶叫します。すると解説者が「今のはパントと同じ効果のプレーで、問題ありません」と説明します。何度、こうした放送を観てきたことでしょう。同じルール・プレーでも、状況に応じて効果が異なることを、いい加減に憶えてほしいものだと、いつも思います。
 「インターセプト=悪・失敗」という、ワンパターンで硬直化した憶え方をすると、こうした見方しかできなくなるのです。

 試合終了寸前、おそらくアトランタ・ファルコンズのオーナーと思われる人物が、画面に大写しになりました。ガックリと頭を下げた、失意の姿勢です。
 スーパーボール制覇5回を誇る名門サンフランシスコ49ersを、あと一歩のところまで追い詰めながら、またも大魚を逸した悔しさが滲み出ています。
 ファルコンズは、しかし、相当に力を付けてきています。伝統チームの壁を破るのも時間の問題のように思います。

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