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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム173] 「G1」安田記念の初代王者 ハッピープログレス号
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 1951年・昭和26年に安田賞として創設され、長い間マイル重賞として楽しまれてきた安田記念が、G1に格付けされたのは1984年の第34回競走からでした。

 この第34回、「G1」となって初めての安田記念に優勝したのがハッピープログレスでした。6歳になってからの制覇でした。

 血統面から「短・中距離」向きと判断した陣営は、ハッピープログレスを春のクラシック路線に乗せませんでした。
 八大競走(クラシック5レース、天皇賞(春)(秋)、有馬記念)を頂点としたレース体系が組まれていたこの時代に、2歳時に4戦3勝であった同馬を、クラシック路線に進ませなかったという判断は、なかなか下せるものでは無かったであろうと思います。

 この「判断」が、「G1」安田記念の初代王者を生んだのでしょう。

 1982年、4歳になったハッピープログレスは12月のCBC賞で初重賞勝ちしました。
 1983年、5歳の6月に阪急杯に勝ち、CBC賞でも2着に入って、短距離レースでの地歩を固めて行きます。

 翌1984年に、中央競馬の重賞に「グレード制」が導入されると同時に、短距離と中距離の重賞体系が整備されました。
 2400m~3200mの重賞を中心に組まれていた中央競馬の「大変革」でした。

 そして、機を一にしてハッピープログレスも1984年・6歳となって本格化したのです。3月のG3スプリンターズステークスに勝ち、4月のG2京王杯スプリングカップに優勝し、5月のG1安田記念まで3連勝を飾ったのです。
 G1に格付けされた安田記念には22頭が出走しました。初代王者の栄誉を目指して、多くの馬が挑んだのです。
 このレース2番人気だったハッピープログレスは、2着ダスゲニーに1・3/4馬身差を付けて快勝しました。3着はサンオーイ、4着に1番人気だったアサカシルバーが入っています。

 この年の12月に、G3CBC賞の2度目の制覇を最後にして、競走馬を引退しました。

 1984年に重賞を4勝したハッピープログレスでしたが、秋のG2スワンステークス、G1マイルチャンピオンシップでは3着・2着に敗れています。
 本格化したハッピープログレスを破り、この2つのレースを制したのは、あのニホンピロウイナーです。

 本ブログでも、「初代中距離王」として紹介させていただいているニホンピロウイナーですが、ハッピープログレスにとって少し不運だったのは、短中距離路線でニホンピロウイナーと同時期に走らなければならなかったという点でしょうか。

 この時代の短中距離の覇をニホンピロウイナーと争わなければならなかったのです。

 ハッピープログレスとニホンピロウイナーは、1983年~84年にかけて6度戦い、ハッピープログレスの1勝5敗でした。
 とはいえ、創設されたばかりの「短・中距離レース体系」を、ニホンピロウイナーと共に盛り上げた存在としてのハッピープログレスの功績は、いささかも色褪せるものでは無かったと思います。

 ハッピープログレス号、父フリートウイング、母シングルワン、父の父の父ナスルーラ。通算成績27戦11勝。主な勝ち鞍、安田記念、京王杯SC、阪急杯、スプリンターズステークス、CBC賞2回。

 500kg前後の堂々たる栗毛の馬体を誇る強者でした。
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