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 6月10日、サッカーの欧州選手権大会が幕を開けました。

 第15回となる今大会は、フランスが舞台です。

 パリ北東部のサン・ドニに在るスタッド・ド・フランスにおける、フランス代表対ルーマニア代表のゲームが開幕戦となりました。華やかな開会式と共に、手に汗握るゲームとなりましたが、フランスチームがパイエ選手のゴールで勝利を掴みました。

 出場チームが全て世界ランキング40位以内ということから、「ワールドカップよりレベルが高い」とも評される大会ですので、どのチームもとても強いことから、番狂わせも不思議ではないのですが、大会の成功を考えれば「開催国の活躍」が不可欠ですので、フランスの勝利に、欧州サッカー連盟・UEFAも胸をなでおろしたかもしれません。

 本当に厳しい予選を勝ち抜いた24チームが出場しています。
 「予選の厳しさ」は、あのオランダチームが本戦に出場できなかったことを見ても、良く分かります。「サッカー強豪国」という名前だけでは、到底出場できない大会なのです。

 今大会の予選リーグを、少し見て行きたいと思います。

[A組] フランス、ルーマニア、アルバニア、スイス

 この組ではフランスとスイスが実力上位とされています。
 スイスは予選でイングランドに続いてのグループE2位で本戦出場を決めましたが、この組はイングランドとスイスの力が抜けていた感が有りますから、スイスにとっては「恵まれた組分け」と見ることもできます。
 一方でルーマニアとアルバニアも予選のグループ2位で本戦に進んでいますので、スイスとの力の差は小さいのではないでしょうか。

 フランスは勝ち抜けると思いますが、残り3チームの争いは熾烈でしょう。3チームの中から2チームが決勝トーナメントに進むかもしれません。

[B組] イングランド、ロシア、ウェールズ、スロバキア

 イングランドは、今大会の予選で「唯一の10戦全勝チーム」でした。ユーロの予選は、無敗で勝ち抜くのも難しいのですが、引分も無く「全勝」というのは素晴らしい成績です。
 このところ大きな大会で成績を残せていないイングランドチームとしては、今大会は「初優勝を狙う」大会となるのでしょう。

 ロシア、スロバキア、ウェールズの中では、ややロシアの力が上位でしょうか。

 B組はイングランドとロシアが勝ち抜く可能性が高いと思いますが、大きな大会では不思議と力を出し切れないイングランドチームにとっては緒戦のロシア戦が鍵になりそうです。ここで嫌な負け方をするようであれば、俄然混戦となる可能性も有ります。

[C組] ドイツ、ウクライナ、ポーランド、北アイルランド

 今大会の本命であるドイツチームはC組に入りました。
 予選序盤では調子が出ず、負けが先行しましたが、さすがに後半には体制を整えて、グループDを首位で通過しました。世界チャンピオンとして、C組をトップで通過する可能性が高いと思います。

 残る3チームは大混戦でしょう。
 予選グループFを首位通過した北アイルランドには勢いを感じます。いかに「強豪国が居なかったグループ」とはいえ、6勝1敗3引分でトップというのは素晴らしい成績です。
 「ユーロ本戦初出場」の勢いのまま、大会の台風の目になる可能性も有ります。

 近時のランキング、過去の実績から観れば、ウクライナとポーランドの2位争いということになるのでしょうが、この組の動向から目が離せません。

[D組] スペイン、チェコ、トルコ、クロアチア

 ワールドカップ2014ブラジル大会の予選リークで敗退し、チーム建て直しを迫られたスペインでしたが、予選グループCを9勝1敗でクリアしました。好成績です。
 とはいえ、チェコとクロアチアが強いので、D組突破は容易なことでは無いと感じます。

 チェコチームは予選グループA・7勝2敗1引分で首位通過、クロアチアチームは予選グループHでイタリアに次いで6勝1敗3引分の2位で通過しています。共に抜群の攻撃力を誇りますから、スペインチームとの戦いは熾烈を極めるでしょう。
 シャビ選手が代表を引退したスペイン代表チームの戦い振りが、注目されるところです。

[E組] ベルギー、イタリア、アイルランド、スウェーデン

 この組は「大混戦」でしょう。大会に上手く入ったチームが勝ち抜く形だと思います。

 近時の成績を見ると、ベルギーとイタリアが上位に見えますが、イブラヒモビッチ選手を擁して「爆発力抜群」のスウェーデンと、予選プレーオフ第2戦でボスニア・ヘルツェゴビナチームを2-0で破ったアイルランドチームの勢いは侮れません。

 予選グループを首位通過したベルギー・イタリアも、慎重なマネジメントが必要だと感じます。初戦でベルギーとイタリアが対戦しますが、両チームとも「負けない試合」を展開するのではないでしょうか。

[F組] ポルトガル、アイスランド、オーストリア、ハンガリー

 ポルトガルとオーストリアが優位にあります。
 特にオーストリアは、予選グループGを9勝1引分という好成績で勝ち抜きました。同組にロシアとスウェーデンが居たことを考え合わせれば、無敗というのは驚異的でしょう。
 ダビド・アラバ選手を中心とした華麗なパスワークを誇るオーストリアチームの、今大会でのプレーから眼が離せません。

 ポルトガルチームも予選グループIをトップで通過して来ました。
 代表チームとなると、なかなかゴールを挙げることが出来ないクリスティアーノ・ロナウド選手も、この予選グループでは存分に活躍しました。
 本戦でもC.ロナウド選手の大活躍が楽しみです。

 「本戦初出場」のアイスランドと「古豪」ハンガリーも交えて、F組は興味深いグループになりました。

 以上、各組をざっと観てきました。

 「死の組」を探すとすればE組でしょうか。1ゲーム・1ゲーム、得失点も含めて、一喜一憂する展開が予想されます。

 欧州選手権は、「世界で最も華やかな代表チーム同士の大会」であろうと思います。

 今大会も、素晴らしいシーンの連続でしょう。
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