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 6月3日に開幕した、コパ・アメリカ・センテナリオ・アメリカ大会は、6月14日までにグループリーグの戦いを終えて、決勝トーナメントに進出する8チームが決まりました。

 今大会も、いかにも南米選手権らしい、「勝負に辛い」ゲームが数多く展開されました。

[各グループの成績]

[Aグループ](○印は決勝トーナメント進出チーム)
○アメリカ 2勝1敗・勝点6
○コロンビア 2勝1敗・勝点6(得失点差でアメリカが1位)
・コスタリカ 1勝1敗1引分・勝点4
・パラグアイ 2敗1引分・勝点1

[Bグループ]
○ペルー 2勝1引分・勝点7
○エクアドル 1勝2引分・勝点5
・ブラジル 1勝1敗1引分・勝点4
・ハイチ 3敗・勝点0

[Cグループ]
○メキシコ 2勝1引分・勝点7
○ベネズエラ 2勝1引分・勝点7(得失点差でメキシコが1位)
・ウルグアイ 1勝2敗・勝点3
・ジャマイカ 3敗・勝点0

[Dグループ]
○アルゼンチン 3勝・勝点9
○チリ 2勝1敗・勝点6
・パナマ 1勝2敗・勝点3
・ボリビア 3敗・勝点0

① アメリカチームの健闘

 南米各国の代表チームに、北中米各国の代表チームを加えた「記念大会」であるセンテナリオにおいて、開催国アメリカ代表チームの活躍が目立ちます。

 グループリーグ初戦こそ、コロンビア相手に0-2で敗れましたが、第二戦でコスタリカを4-0で撃破、第三戦もパラグアイに1-0で競り勝ち、コスタリカ戦の4得点が効いて、グループ1位で勝ち抜けました。

 正直なところ、アメリカチームが決勝トーナメントに進出するのは難しいのではないかと見ていましたが、素晴らしいプレーを魅せました。

 開催国の活躍は、大会の成功に直結します。

 完全に台風の目となったアメリカチームの決勝トーナメント初戦エクアドルチームとのゲームは大注目です。

② ブラジルチームとウルグアイチームの敗退

 強豪チームであるブラジルとウルグアイが、グループリーグで姿を消しました。

 ブラジルチームは、緒戦エクアドルチームと0-0の引分け、第二戦ではハイチチームに7-1と大勝し、第三戦のペルーチームに勝つか引分ければ決勝トーナメント進出という形を作り上げました。
 ところが0-1で敗れてしまったのです。

 ブラジルVSペルーの一戦は、ポゼッションでブラジルが65対35と圧倒的にボールを支配し、優勢にゲームを進めましたが、なかなかゴールを奪うことが出来ず、後半30分ペルーのルイディアス選手が決勝ゴールを挙げて逃げ切りました。まさに「コパ・アメリカのゲーム」をペルーが創り上げたのです。

 今大会のブラジルチームには、ネイマール選手が居ませんでした。
 それでも「王国」は、コウチーニョ選手やアウグスト選手、そして「ネイマール二世」と称されるガブリエル選手らの攻撃陣を擁して戦ったのです。
 その強力な攻撃力は、ハイチ戦では如何なく発揮されました。

 「スピードで優位に立てる」チームを相手にすると、いくらでも点が取れるチームなのです。
 しかし、ボディコンタクトを中心として、ガンガンくるチームを相手にし、自由な動きを封じられると、途端に「決定力」が下がってしまいました。
 今大会のブラジル代表チームも良いチームではありましたが、最高レベルの国際大会を勝ち抜くには、力不足であったということになります。

 一方のウルグアイチームです。
 今大会のウルグアイには、スアレス選手が居ませんでした。スアレス選手が居ると居ないとでは「別のチーム」になってしまうというのは、いつも言われることですが、今大会のウルグアイチームは、その攻撃力が半減すると共に、プレー内容も「らしくない」ものとなりました。

 例えば、緒戦のメキシコ戦、ウルグアイは1-3で完敗しました。
 ポゼッションでは61対39と圧倒したのですが、結果は完敗でした。もちろん、ポゼッション(ボール支配率)がゲームの勝敗と直接関係が無いというのは当然のこととして、いつもは「相手にボールを持たせて」徹底的に守り、縦パス1本でチャンスを創ってゴールをゲットするという「ウルグアイ本来のサッカー」が影を潜めてしまったことが問題なのでしょう。

 ウルグアイは第二戦のベネズエラ戦でも、ポゼッションで61対39という優位にありながら0-1で敗れています。
 本来、自分達がやらなければならない「堅守・速攻」というプレーを相手チームにやられてしまい、敗戦を重ねてしまったのです。

 フォルラン選手、スアレス選手が不在の時に、どのような代表チームを作っていくのかが、今後のウルグアイの大きな課題なのかもしれません。

③ アルゼンチンチーム強し

 今大会のアルゼンチンの強さには目を見張ります。
 緒戦のチリ戦を2-1、第二戦のパナマ戦を5-0、第三戦のボリビア戦を3-0と、グループリーグの戦いで「唯一の3戦全勝」チームとなりました。

 コパ・アメリカのグループリーグでは、比較的エンジンのかかりが遅いことが多いアルゼンチン代表チームとしては、素晴らしい入りを魅せたというところでしょう。

 その内容も見事なものでした。
 緒戦は、ディマリア選手とバネガ選手の先制パンチで勝ち、第二戦は途中出場したメッシ選手のハットトリックにオタメンディ選手とアグエロ選手の得点で大勝、第三戦はラメラ選手、ラベッシ選手、クエスタ選手の3得点と、チームの得点が数多くのプレーヤーから生まれています。
 加えて、3試合で僅か1失点と、守備面も機能しているのです。

 ウルグアイ、ブラジルが敗退した今、久し振りの優勝に向けて万全というところでしょうか。

 6月16日から始まる決勝トーナメントでは、アルゼンチン(緒戦ベネズエラ)が居る山にアメリカ(同エクアドル)が入りました。準決勝で、アメリカVSアルゼンチンというカードが実現するかもしれません。

 もう一方の山は、厳しい戦いが続きます。ペルーVSコロンビア、メキシコVSチリは、いずれも目の離せない好カードです。

 コパ・アメリカ・センテナリオ2016も佳境に入りました。

 「メッシ選手の居るアルゼンチン代表チーム」が、大きな国際大会で初めて優勝できるかどうか、が最大の見所でしょう。
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