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HOME   »   ゴルフ  »  [全米オープン2016] オークモント・カントリークラブでの全米オープン
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 6月16日から19日にかけて開催された全米オープン2016は、アメリカのダスティン・ジョンソン選手の優勝で幕を閉じました。2015年の大会において、とても悔しい負け方をしていたジョンソン選手が、見事なリベンジを果たした大会となりました。

 ところで、全米オープン選手権大会がオークモントC.C.で開催されたのは、今年で9回目でした。
 オークモントC.C.は、全米オープンを代表するコースのひとつなのです。

 個人的にも、全米オープン開催コースの中で最も好きなコースのひとつです。
 ペンシルベニア州ピッツバーグ市郊外に在るオークモントC.C.は、「鉄の街」として知られるピッツバーグの有力者たちが「世界一難しいコース」を作ろうと、1904年に開場したコースであると伝えられています。

 そして、オークモントC.C.は、その狙いである「世界一難しい」というコンセプトを良く示現し、今日に至っているのです。

 今回の大会もそうでしたが、その「深いラフ」は、ラフに打ち込んだゴルファーに「1打の罰」を課します。「深い」のみならず、とても密生したラフであるために、世界のトッププレーヤーをもってしても、「出すだけ」になってしまうのです。

 オークモントが最初に全米オープンのコースとして使われたのは、1927年のことでした。以降「約10年に一度」のペースで、会場となっています。

 これまで全米オープン選手権大会は、他のメジャー大会と同様に「決められたいくつかのコース」の持ち回りで開催されてきました。

 ところが21世紀に入る頃から、新しいコースが加えられるようになってきたのです。

 全米オープンの主催者であるUSGA(全米ゴルフ協会)の大会コンセプトが、「4大メジャー大会の中で最も難度の高い大会」となっているようですから、その開催コースは「究極の難しさを追求する」ものとなっているのですが、近時ゴルフクラブやボール、プレーヤーの筋力の向上といった要因から、フェアウェイの幅やラフの深さ、バンカーの配置等々、「フェアと見られる範囲内」で難度を上げて行くことに限界を見出し、「距離を伸ばす」ことで難しさを追求するようになってきたことが、主因であろうと感じます。

 2002年大会で、ニューヨーク郊外のパブリックコース、ベスページステートパーク・ブラックコースが会場となった時、その距離の長さには驚かされました。
 300ヤードを超えるパー3が、メジャー大会で初めて登場したのです。「掟破り」ではないかと思いました。

 以降、2008年のトーリーパインズゴルフコース・サウスコースが新たに加わり、来年2017年にはウィスコンシン州のエリンヒルズ・ゴルフコースが、初めて全米オープン開催コースとなります。

 ちなみに、21世紀に入って全米オープン開催コースに加わった、ベスページステート(2002年)とトーリーパインズ(2008年)における大会は、いずれもタイガー・ウッズ選手が優勝しています。タイガー・ウッズ選手の、この頃の存在感と新しい距離の長いコースにおける別格の強さを感じさせる事実です。

 話を戻します。

 エリンヒルズG.C.もパブリックコースです。
ネットで様子を見ると、「広大な原野」を切り開いたコースという印象ですから、敷地やホールレイアウトに余裕がありますので、「各ホールの距離延長や難度を上げる工夫」の余地が大いにあるコースのようです。
 USGAは、存分に手を加えて、「驚くほど難しいコース」をプレーヤーや私達に呈示してくれることでしょう。

 USGAの「全米オープンに対するコンセプトの維持・強化」については、全く異議は有りませんし、全米オープン選手権大会のアイデンティティそのものなのでしょう。

 とはいえ、そのことで伝統的な開催コースが、全米オープンにおいて今後見られなくなるとしたら、少し残念な気もします。

 伝統的コースとしては、オークモントC.C.を始めとして、バルタスロールG.C.ロウアーコース(7回開催)、オークランドヒルズC.C.サウスコース(同6回)、ウィングドフットG.C.ウエストコース(同5回)、オリンピッククラブ・レイクコース(同5回)、ペブルビーチ・ゴルフリンクス(同5回)、メリオンG.C.イーストコース(同5回)、などが挙げられると思います。
 こうしたコースでは、数々の「歴史に残る死闘」が繰り広げられてきたのです。

 1980年大会最終日には、「帝王」ジャック・ニクラウス選手と青木功選手の凌ぎを削るような競り合いが、バルタスロールで展開されました。
 私達日本のゴルフファンにとっては、忘れることが出来ない大会です。

 テレビ画面に映し出される青木選手とニクラウス選手の凄まじいプレー振りと共に、「バルタスロールの美しさ」が強く印象に残っています。「箱庭のような美しさと世界屈指の難度」を両立させているコースがアメリカには在る、と感じたものです。

 こうしたコースが、今後全米オープンの舞台に選ばれなくなるかもしれないというのは、やはり回避したいところです。
 距離は短くとも「極めて高度なテクニックを要するコース」が、今後残って行く可能性はあるのでしょうか。

 全米オープン2016をテレビ観戦しながら、「300ヤード前後のパー3」や「700ヤード近いパー5」がオークモントC.C.にも登場しているのを観ると、これからは「距離を伸ばす余地のあるコースでなければ全米オープンの会場には成り得ない」のかもしれないと、感じさせられました。
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