FC2ブログ
HOME   »   サッカー  »  [ユーロ2016] ベスト8出揃う
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 ユーロ2016の決勝トーナメント1回戦は6月27日に終了し、ベスト8が出揃いました。
 激戦が続きましたが、決勝Tという「一発勝負」の舞台で、各チームの実力が試されたという印象です。

[イタリア2-0スペイン]
 1回戦最大の好カード、スタッド・ド・フランスに76000人を超える大観衆を集めて行われたゲームは、まるで決勝の様でした。

 ゲームは全体としてイタリアペースでした。
 持ち味のパスワークで、「相手にボールを渡さない」というスペインのプレーが展開できなかったのです。イタリアチームのプレスが大きな威力を発揮しました。

 結果としてゲームは、シュートの打ち合いという様相を呈しました。
 これはそもそも「スペインチームのゲーム」ではありません。
 両チームのゴールキーパーGKが見事なプレーを連発しましたが、こういう「やや荒れた試合」となれば、イタリアに一日の長があるのでしょう。
 
 前半33分、エデル選手が放ったシュートを、スペインGKデ・ヘア選手が良く弾きましたが、こぼれ球をジャッケリーニ選手、キェッリーニ選手が詰めて押し込みました。セットプレーからのイタリアチームの分厚い攻撃が実った形です。

 後半は両チームにチャンスが訪れましたが決め切ることが出来ず、インジュリータイムに入って、イタリアチームがカウンター、ダルミアン選手のセンタリングがスペインDFセルヒオ・ラモス選手に当たり、ゴール前のペッレ選手の前に飛び、ペッレ選手は「フリーで」ボレーシュートを叩き込みました。
 前掛かりだったスペインチームは、ゴール前の人数が足りませんでした。

 今大会のスペインチームは、グループリーグGLで良い入りを見せました。
 緒戦・第2戦と、全盛時を思わせるようなパスサッカーを展開し、チェコチームやトルコチームにサッカーをさせませんでした。
 相手チームを「袋の鼠」に追い込むようなプレー振り、パスを回しながら、決してボールを奪われることなく、包囲網を次第に縮め、最後はゴール前にボールを供給するという「やり方」は、自分達だけがプレーするという意味では全盛時以上の威力を発揮していたように観えました。

 但し、ラストパスが左右から供給されることが多かったところは、全盛時とは異なる印象でした。シャビ選手のパスは、縦に真ん中付近に送られることが多かったのです。

 GL第3戦では、クロアチアに不覚を取りました。スペインチームの動きが悪く、クロアチアチームに再三ボールを奪われてピンチを招いたのです。

 今大会のスペインチームは、「ベストコンディションで大会に入り、次第に調子を落とした」ように感じられます。
 一般的に、優勝を狙うチームは大会の準決勝辺りに調子のピークを持って行く、とはよく言われることです。結果として、決勝に進出するチームはGLでは苦戦することが多いのです。

 今大会のスペインチームには、その余裕が無かったのではないでしょうか。
 調子が上がらない状態では、GLを勝ち抜くのは難しい戦力ということを、デルボスケ監督は良く分かっていたのだろうと感じます。

 イタリアチームでは、GKブフォン選手の活躍が際立ちました。スペインチームのシュートを止め捲りました。
 それも、超絶的な反射神経で、思いもよらぬシュートを止めたという形では無く、「瞬時に次のシュートコースを予測し」確信を持って止めていた印象です。従って、そのプレー振りは安定感抜群でした。
 数々の大会で大活躍を魅せているブフォン選手ですが、彼にとっての「ベストゲームのひとつ」ではなかったかと感じます。

[ベルギー4-0ハンガリー]
 1950年代にフェレンツ・プスカシュ選手らを擁して、世界最強の名を欲しいままにした「マジック・マジャール」時代以来の「古豪」復活を思わせた、GLのハンガリーチームでしたが、ベルギーチームの前に大敗を喫しました。

 前半10分のアルデルヴァイデルト選手の先制点が効きました。
 「堅守・速攻」で戦ってきたハンガリーチームにとっては、早過ぎる失点だったのです。

 後半に入り、追い付かなければならないハンガリーが前掛かりになったところに、ベルギーチームのカウンター攻撃が炸裂しました。
 33分バチュアイ選手のゴールで、ベルギーが2点目を挙げたところで、ゲームは決まりました。

 やはり、アザール選手を中心とした「華麗な攻撃」がハンガリーの守備を打ち破ったのです。
 今大会では、「ボールに行かずにスペースを消しにかかる」ゾーンディフェンスで失点を防ぐチームの健闘が目立ちますが、やはりゴール前ではボールに行かなくてはならないのでしょう。このゾーンDFでは、思いもよらぬ「フリーな選手」が生れてしまうリスクが有るのです。

[アイスランド2-1イングランド]
 ラウンド16最大の番狂わせでした。

 前半4分にスターリング選手の突進から得たペナルティーキックPKをルーニー選手が決め、イングランドチームが先制した時には、このままイングランドが優勢に試合を進めるであろうと思われました。

 ところが前半6分、アイスランドのシグルズソン選手が同点ゴールを挙げると、ゲームは膠着状態に陥りました。
 スローインからのボールをヘディングでゴール前に落とし、これを決めたものでしたが、この「戦法」はこの後も、このゲームの中で登場していましたので、アイスランドチームの得意なプレーなのでしょう。
 早々に先制点を挙げて、やや安心したイングランドチームの隙を付いた、見事なゴールでした。

 そして前半18分、アイスランドのシグソールソン選手が勝ち越し点を挙げました。
 ゴール前で短いパスを繋いで、ディフェンダーの間の狭いスペースに打ち込まれたシュートでした。アイスランドチームには、身体能力の高いプレーヤーが揃っているという印象です。

 その後は両チームの攻め合いが続きました。
 イングランドにも再三チャンスが訪れましたが、シュートが決まらない。アイスランドも決定的な形を作りましたが、イングランドGKハート選手の好プレーが続きました。

 イングランドにとっては、本当に残念なゲームでした。
 「ユーロ初優勝」の夢は、再び持ち越しとなったのです。

 準々決勝の戦いは、6月30日から始まります。

 ポーランドVSポルトガル、ウェールズVSベルギー、ドイツVSイタリア、フランスVSアイスランド、いずれも見逃せないカードばかりです。

 ドイツVSイタリアは「大きな大会での勝ち方を知っているチーム」同士の対戦となります。
 GLでは調子が出ていなかったドイツチームは、決勝T1回戦で快勝し調子を上げてきました。一方のイタリアも、新生チームとして次第に勢いに乗ってきています。
 とはいえ、どちらにもまだ「絶対的な強さ」は感じられませんから、先制点が大きく物を言うゲームとなりそうです。
 近時、ドイツチームの「十八番」になりつつある「序盤のセットプレーからの得点」が観られるかどうかが注目でしょう。

 ウェールズVSベルギーは、今大会の台風の目ウェールズチームをベルギーチームがどのように抑え込んでいくかが見所でしょう。
 「ベイル選手とその仲間たち」の勢いは、容易なことでは止められませんから、激戦必至です。
 
 ポーランドVSポルトガルは、やはりクリスティアーノ・ロナウド選手の活躍が見所でしょう。ラウンド16でクロアチアチームを振り切ったポルトガルチームが、勢いに乗って行くことが出来るかどうかは、やはり「クリロナの存在感」にかかっていると思います。
 1-0での決着の可能性が高いと思われますが、前半の早いうちにクリロナ選手のゴールが観られるようなら、ポルトガルの大勝も有り得ます。

 フランスVSアイスランドは、開催国フランスとしては負けられないゲームです。
 とはいえ、アイスランドチームは「堅守・速攻」主体のチームでは無く、ゴール前で多彩な攻撃を魅せますから、容易な相手ではありません。
 スタッド・ド・フランスは、ユーロとしては珍しく、フランスサポーターに埋め尽くされるゲームとなりそうですが、大接戦のゲームになると思います。

 ユーロ2016も佳境に入りました。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[MLB2016] ケン・グリフィー・ジュニア氏 殿堂入り
NEW Topics
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
Entry TAG
ユーロ2016・ベスト8出揃う  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930