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 リオデジャネイロ・オリンピックを目前に控えて、世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency、WADA)の活動に関する話題が続いています。

 どの国、どのチームがオリンピックに参加する・しないというのは、今回のテーマではありません。
 今回は、WADAそのものについて見て行きたいと思います。

 「禁止薬物」を使って競技に臨むこと(=ドーピング行為)は、絶対に許されることではありません。
 そもそも、そういう行為を行う人物・組織には、スポーツをする資格が無いのです。

 オリンピックにおける「反ドーピングの取組」は、1968年のメキシコシティ・オリンピック(夏季)、グルノーブル・オリンピック(冬季)から始まっていますから、そろそろ半世紀に渡る取組ということになります。
 当時はIOC(国際オリンピック委員会)主導の取組でした。

 従って、「反ドーピングの取組」は、オリンピック大会に対して、本格的に開始されたということになります。オリンピックに参加しようとするもの、参加するものに義務付けられてきた取組なのです。

 一方で、世界中にはIOCが関与しないスポーツが沢山有ります。関与していないスポーツの方が遥かに多いと言った方が良いのでしょう。
 興味深いのは、このIOC主導の取組が、IOCが関与していないスポーツにも広がりを見せたということでしょう。

 1998年、自転車競技の世界最大のイベントのひとつ「ツール・ド・フランス」において、大規模なドーピング行為が発覚しました。
 チーム・フェスティナの車の中から禁止薬物が発見されたことを端緒に、逮捕者8人という大スキャンダルに発展したのです。

 ツール・ド・フランス大会においては、昔からドーピングの疑惑が有り(他の大会・競技と同様なのかもしれませんが)、1924年から一定期間ごとに「ドーピング行為」が見つかり、都度都度対処されてきたのですが、なかなか撲滅には至らず、1998年に大きく明確な形で発覚したということになります。

 そして、翌1999年にIOC主催で「スポーツにおけるドーピングに関する国際会議」が開催されました。オリンピックに限らず、スポーツ界に広く「反ドーピング」の本格的な動きが拡大したのです。
 この会議で「ローザンヌ宣言」が採択され、1999年11月に「反ドーピングの取組」の中核組織としてのWADAが設立されました。

 運営組織であるIOCが取組むよりも、より中立的立場に立って、より厳密・公正に「反ドーピング」の取組を行って行く上では、WADAという新組織を立ち上げたことは、有効であったと感じます。

 競技者から採取された「検体」の分析は、WADAが公認する機関(世界でわずか33機関しかありません)に委託されています。我が国では「LSIメディエンス」という民間企業1社が、唯一の公認機関となっています。

 当然のことながら、こうした機関が不正を行うことは絶対に避けなければならないことですから、WADAとしてもこうした世界中の公認機関の活動内容について、厳しく監視していることは言うまでも有りません。

 これまでも、外部からの圧力によってでしょうか、「検体の不正な分析」を行った機関が資格を取り消されてきています。
 反ドーピングの為の機関が、ドーピングに加担しているというのでは、話にならないからです。

 反ドーピングの取組は、「ドーピング技術の進歩」(ドーピング自体がスポーツの「退歩」であることを考えると、妙な言葉ですが)に対する「検査技術の進歩」という側面が在りますから、この取組は「永続的に」「休むことなく」続けられなければならないものです。

 WADAの中立性・独立性を保つ取組も、永続的に行われていかなければなりません。

 「個人・組織・国の名誉」はもちろんとして、今やスポーツはビッグビジネスとなり、「お金になるもの」となっていますから、「勝つためには手段を選ばぬ」という思考の人物や組織が存在し続けることは間違いないのでしょう。

 こうした動きに対する、WADAの役割・重要性は、益々増しているのです。
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