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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2016] 千代の富士関のスピードとパワー
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 7月31日に九重親方・元横綱千代の富士(61歳)が死去したと報じられました。
 すい臓癌が原因と伝えられています。

 1955年・昭和30年6月1日生まれの61歳というのは、あまりに早いと言わざるを得ません。

 素晴らしい力士でした。素晴らしいアスリートであったと言っても良いでしょう。

 千代の富士は身長183cm・体重126kgでした。
 新入幕の時には100kg未満の体重でした。
 当時でも小さな力士でしたが、現在の力士と比較すれば「とても小さな力士」です。

 現在の幕内力士の中で、最も小柄であることが多いのは、横綱・日馬富士です。日馬富士は身長185cm・体重135kgですから、千代の富士は日馬富士より「ひとまわり小さい」力士であったことになります。

 その千代の富士が、31度の優勝や53連勝、通算1045勝という、大記録を次々と樹立して行ったことは、驚異的と言って良いでしょう。

 千代の富士の相撲の持ち味は「スピードとパワー」です。
 素早い動きと、ここぞという時の力強い取り口は、「ウルフの相撲」の真骨頂でした。
 加えて、相手力士の重心位置を瞬時に読み取り、自らの取り口に反映させていく能力という点では、大相撲史上最高の力士であったとも感じるのです。

 当時、「スピードと相撲センスの良さ」で強さを発揮していた、大関・北天佑との一番は、いつも私をワクワクさせるものでした。
 大相撲史上最高の取組のひとつであったと思います。

 スピード比較ということであれば、北天佑が好調な場所なら、北天佑の方が上回っていたと思いますが、「予測能力」で千代の富士が勝りました。千代の富士は、北天佑の次の動きを読み切っていたのです。結果として、多くの取組で千代の富士が勝ちました。
 千代の富士は、北天佑の綱取りにとって「厚い壁」だったのです。

 千代の富士は、北の湖、隆の里と共に、一時代を築きました。この時代の大相撲は、とても面白かったのです。
 例えば、1983年7月場所から1984年1月場所まで、千代の富士と隆の里は「千秋楽・結びの一番・相星決戦」を4場所連続で取っています。優勝を争っての「同一カード・4場所連続相星決戦」というのは、もちろん史上1位の記録です。(続く記録は2場所連続ですから、頭抜けた記録ということになります)

 「この一番」の勝ち負けで賜杯の行方が決まるという、千秋楽の相星決戦は、大相撲において「最も面白い取組」であろうと思いますが、それが4場所連続、同じ力士同士の取組となれば、これは凄いことでしょう。
 この頃の大相撲・土俵は、とても充実していたといっても良いと思います。

 大横綱と呼ばれる、千代の富士と北の湖が一緒に土俵に立っていた時代。
 
 それは、「大相撲の黄金時代」であったことは間違いありません。

 そして、その2人の大横綱が、2015年11月(北の湖・62歳)、2016年7月(千代の富士・61歳)と、続けて居なくなってしまったというのは、本当に残念なことであり、相撲界にとっては、想像より遥かに大きな損失であろうと感じるのです。
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