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 近時のマラソンは、概ね5㎞毎に「給水地点」が設置されています。そして、各ランナーは、自らの特製ドリンクを給水地点に置いておき、それを摂取するのです。

 大会には、沢山のランナーが参加しますので、給水地点ではランナーが交錯しますから、自らのドリンクのボトルを取ることは、簡単なことではありません。実際、多くのランナーが自らのボトルを取ることに失敗しています。

 しかし、この給水地点で自らのボトルを取り損ねることは、レースにそれほど大きな影響を与えるものではありません。
 プライベートボトル設置場所の先には、ジェネラルテーブルと呼ばれる、一般の水やスポーツドリンクが大量に置いてあるテーブルが設置されていますから、ここで取ればよいのです。給水という意味からは、何の問題もないと思います。

 また、5㎞毎に必ず給水しなくてはならないというものでも、ありません。今から20~30年前のマラソンで、瀬古俊彦選手や宗茂選手、中山竹通選手は、一度の給水も無く、あるいは最小限の給水により、2時間8分台で走り切っていました。昔のやり方が良かった、などという話をしているのではありません。

 給水はレースを走るために行うことで、給水することが目的でないことは、自明の理です。給水に拘るあまり、無理なコース変更や加速を行い、ペースを乱したり、他の選手と交錯してバランスを崩し、脚を痛めたり、転倒して怪我をすることの方が、余程リスクが高いと思います。

 自分が用意したドリンクが取れなければ、一般のドリンクを取れば良い、走っていて不要ならば、ドリンクを取らなくとも良い、と考えて、レースに臨むべきだと考えます。レースの成功にとって重要なポイントが、他に沢山あるのです。

 また、専用ドリンクが取れなかったことで、精神的なショックを受けるようなことでは、本末転倒ということになります。自ら準備したボトルが取れるか取れないかということは、レースの成績とは無関係であることを十分に理解すべきですし、一流ランナーの皆さんは、良く分かっておられると思います。

 マラソン競走のテレビ放送で、アナウンサーが「取れませんでした」「給水に失敗しました」「取れなかったのと取らなかったのは大きな違いがあります」などと絶叫します。すると、解説者が「一般のものを飲めば、何の問題もありません」と説明します。
 先の別府大分毎日マラソンでも、このやり取りが何度もありました。いかにマラソン素人のアナウンサーといっても、間違った情報を何度もコメントするのは、物覚えが悪すぎるというものです。

 テレビ放送ですから、「視聴率を稼ぎたい→劇的な放送をしたい」ということで「給水」に、妙に注目させようとするのかもしれませんが、マラソンや駅伝には、もっと重要で興味深いテーマ・ポイントが、いくつもありますので、そちらを採り上げる方が良いと思います。

 そのテーマ・ポイントについては、本ブログで、今後書いて行きたいと思います。
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