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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2016・9月場所] 佐田の海関 8場所ぶりの勝ち越し!
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 7場所連続の負け越しという、ご本人にとってとても不本意な成績を続けていた佐田の海が、9月場所で久しぶりに勝ち越しました。

 一方で、佐田の海は「7場所連続で負け越しながら、幕ノ内の地位を維持」していました。これは1958年・1年6場所制になって以降の最高記録でもあります。

 「幕ノ内力士」は、大相撲最高峰の力士であり、序の口・序二段・三段目・幕下・十両と並ぶクラス全ての力士の憧れの的です。幕ノ内に上がることは、大相撲を志すアスリートの「大目標」なのです。

 そして、「幕ノ内の地位」を維持して行くことは、当然ながら極めて難しいことです。
 念願の入幕を果たしても、短期間で再び十両や幕下に落ちてしまう力士はとても多いのです。

 そうした状況下で、7場所連続で負け越しながら、幕ノ内に留まってきたというのは、それはそれで奇跡的なことの様に感じられます。「マジック」の様だとの感想も有るでしょう。

 佐田の海のこの「マジック」の秘訣は、「負け越しても、大きくは負け越さない」ところにあります。

 よく知られていることですが、大相撲においては「負け越しの数=番付が下がる枚数」という原則?があります。
 もちろん、他の力士の成績とのバランスで、この原則通りの運用とはならないことも多いのですが、例えば7勝8敗なら「番付は1枚下がる」のが原則なのでしょう。(東から西に動くケースも多々あります)

 佐田の海の今回の負け越しは、2015年の7月場所から始まっています。この時の番付は西前頭筆頭でした。前頭は、通常16枚目あるいは15枚目まで有りますから、佐田の海にとっては「下に15枚は有る」という状況だったのです。

 ここから、佐田の海の粘り強い負け越し?がスタートしました。
 2016年に入ってからは、1・3・5・7月場所の全てが7勝8敗でした。番付は「じりじりと」下がりましたが、大きく落ちることはありませんでした。

 「7場所連続負け越しながらも幕ノ内を維持」という新記録を樹立?する過程で、佐田の海は西前頭筆頭から西前頭10枚目まで下がったのです。

 そして2016年9月場所で8勝7敗と、久しぶりに勝ち越したのです。

 大相撲の本場所に臨むに際して、全ての力士の最大の目標は「勝ち越し」です。これは横綱・大関であろうと同じでしょう。
 まずは勝ち越しを決めてから、次の目標を目指すのです。

 負け越してしまうと、次の場所で番付が下がることとなります。全ての力士にとって大きなショックなのです。

 さてここで「手本とすべきは佐田の海の頑張り」なのでしょう。

 例えば、場所の途中で5勝8敗と負け越してしまった時、残りの2取組をどう戦うかが、とても重要なのです。
 残り2番を連勝できれば7勝8敗とすることができ、番付の下落を最小限に抑えることが出来ます。
 逆に2連敗して5勝10敗となれば、5枚もの番付下落のリスクを負うこととなり、時には幕ノ内から十両へ、十両から幕下への陥落のケースも発生するでしょう。

 負け越してからの取組が、とても重要なのです。

 そうした意味から、「7場所連続で負け越しながら、幕ノ内を維持した」という記録は、大記録であり、大相撲で戦って行く全ての力士にとって、とても大切な教訓なのであろうと感じます。

 また、久しぶりに勝ち越した佐田の海には、大相撲の次代を支える「技士」として存分に実力を発揮していただき、11月場所での二桁勝利を期待しています。
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