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HOME   »   日本プロ野球  »  [プロ野球2016・日本シリーズ] 「紙一重」の戦いが続く
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[第一戦 10月22日 マツダスタジアム]
広島5-1日本ハム

 この試合については、本ブログの今年10月23日の記事「広島カープ 投手陣の踏ん張りで快勝!」をご参照ください。

[第二戦 10月23日 マツダスタジアム]
広島5-1日本ハム

 広島カープの先勝を受けての第二戦も、ゲームは終始広島ペースでした。
 ランナーを出しながらも、なかなか決定打が出ない日本ハムファイターズに、次第に「焦りの色」が濃くなり、思いもよらぬエラーも飛び出すに至って、勝負は決しました。

 第二戦について見れば、第一戦敗戦の影響が日本ハムに大きく影を落としていた印象です。

 日本シリーズに臨むに際して、「セリーグよりパリーグの方が明らかに強い」という概念と、そのパリーグのペナントレースで奇跡的な逆転優勝を成し遂げたことからくる自信とから、日本ハムのプレーヤーには「自分たちの方が強く、絶対に勝てる」という自負があったのでしょう。

 ところが、広島投手陣の丁寧かつ粘り強い投球の前に「ホームベースが遠い」状況が生まれ、「こんなはずではない」という日本ハムプレーヤー達の意識が「焦り」に結びついたように感じます。

 一方、広島カープ側から見れば、投手陣の予想以上の頑張りが際立ちました。
 おそらく「事前の日本ハム各打者の研究」も相当進んでいて、ピッチングの組立自体が上手かったことも要因として挙げられるのでしょう。

 当然ながら、こうした「ビッグゲーム」では「1点の重み」が違いますから、失点を最小に抑えることは、勝利への必須条件となります。カープ投手陣はこの鉄則を見事に実行したのです。

 ファイターズとしては「1点では勝てない」ことを再認識させられた2試合だったことでしょう。

[第三戦 10月25日 札幌ドーム]
日本ハム4-3広島

 この試合も、広島カープ先発の黒田投手が素晴らしい投球を披露しました。
 大谷選手以外の打者を見事な投球で抑え込んだのです。

 試合は2-1でカープがリードしたまま終盤に入りました。
 再び「1点では勝てない」試合となりそうな状況下、8回裏に中田選手のタイムリーヒットが飛び出して、日ハムが3-2と逆転しました。
 このタイムリーヒットの価値は大きなものがあります。日ハム打線が「2点目を挙げた」のです。

 カープとしては2-1のまま押し切れれば、「日本ハム打線を完全に抑え込み、1試合1点しか与えない」戦略が見事に成功するところでした。この勢いで「4連勝」も夢ではなかったことでしょう。

 しかし、日本ハム打線は「2点以上を挙げる」ことに目覚めてしまいました。

 9回表、カープは鈴木選手の3塁打を足場に3-3の同点に追いつきましたが、もはや「1試合1点しか挙げられない日本ハム」ではありませんでした。
 10回裏、好調な打撃を魅せる大谷選手のタイムリーが飛び出し、この試合を制したのです。

 実力が極めて拮抗している戦いが「一方的な結果に終わる」ことは、スポーツの世界では時々見られます。
 この第3戦を広島が2-1で勝ち切っていれば、まさにそうしたシリーズとなる可能性が有りました。

 第3戦終盤の広島投手陣には、「自分達の投球の威力と研究の成果が功を奏している。日ハム打線を抑え込める」という自信が芽生えていたのかもしれません。2試合と3試合目の7イニングに渡って、日本ハムには各試合1点ずつしか与えていなかったのですから。
 そこに「僅かな油断」が生れていた可能性が有ります。

 このサヨナラ勝ちは、日本ハムにとってはいくつかの意味で貴重な勝利となったのでしょう。

[第四戦 10月26日 札幌ドーム]
日本ハム3-1広島

 前日のサヨナラ勝ちの勢いをかって、日本ハム打線が爆発するかに見えたゲームでしたが、やはり日本ハムにとって「ホームの遠いゲーム」となりました。

 1-0で広島がリードし、カープ投手陣は引き続き粘り強い投球を展開しました。

 6回裏、中田選手のホームランで同点となりましたが、1-1のままゲームは終盤を迎えました。両チームにとって「2点目がとても重い試合」となったのです。

 そして8回裏、レアード選手の2ランホームランが飛び出しました。バックスクリーン左側への特大の一発でした。
 第三試合と同じく、日ハムは「8回裏にリードした」のです。広島に残された攻撃は1イニングしかありません。

 9回表も2アウトランナー無しとなり、このままファイターズが押し切るかに見えましたが、ここから四球、ヒット、ヒットで満塁と攻め立てました。打席には3番の丸選手が入りました。
 マウンド上の宮西投手と丸選手の息詰まるような一投一打が続き、カウントは3-2。2アウト満塁3-2。

 最後は宮西投手渾身の一投を、丸選手が空振りしてゲームセット。

 勝負は最後の一球まで、どちらに転ぶか分からない、息詰まるような展開でした。

 日本シリーズ2016は2勝2敗のタイとなりました。互角の戦いが続いていると感じます。強いて言えば、広島のキーマン・今村投手の「投げ過ぎ」が少し心配されるところでしょうか。

 「紙一重」の戦いが続きます。
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