FC2ブログ
HOME   »   競馬  »  [競馬コラム180] ラニ号の挑戦
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 今年3月、ドバイミーティングのG2・UAEダービーで優勝し、日本の競馬ファンをアッと言わせたラニ号の2016年の活躍は見事でした。

 アメリカ競馬の三冠レース全てに挑戦し、立派な成績を残したのです。
 もちろん、アメリカの三冠レース全てに出走した日本馬は、ラニが初めてでした。

 そもそもドバイのUAEダービーに出走したこと自体が、「アメリカ三冠レースに出走するための資格獲得」が目的だったのですから、ラニ陣営の周到な準備が感じられます。

① ケンタッキーダービー

 ケンタッキー州ルイビルに在るチャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービーが、アメリカ三冠レースの第一弾です。
 ダートの10ハロン・約2000m。2016年は5月7日に行われました。

 このレースで、ラニは20頭立ての9着でした。鞍上は武豊騎手。
 初めてのアメリカのコースでのレースとしては、健闘したと感じます。

 アメリカのレースに出走した日本馬の関係者の多くが感想として述べる「前半のペースが速い」というコメントが今回も聞かれました。
 日本のダートコースとは「土の構成が異なり」固くてスピードが出る馬場に慣れるのは、なかなか大変です。

 ちなみにケンタッキーダービー2016の優勝馬・ナイキストの優勝タイムは2分1秒31でした。
 直前に雨が降ったダートコースのレースとしては、相当速いと思います。

② プリークネスステークス

 メリーランド州ボルティモアのピムリコ競馬場で開催されるプリークネスステークスが、アメリカ三冠レースの第二弾です。
 ダートの9.5ハロン・約1900m。今年は5月21日に行われました。

 このレースでラニは、11頭立ての5着でした。

 やはり重い馬場になったと伝えられましたが、最初はついていけなかったラニは、最後の直線で良く追い上げました。

 ようやくアメリカの環境にも慣れたのでしょうか、松永調教師、武騎手共に、ラニの調子が上がってきたとコメントしています。

③ ベルモントステークス

 ニューヨーク州エルモントに在るベルモントパーク競馬場で行われる、アメリカ三冠最後のレースです。
 ダートの12ハロン・約2400m。今年は6月11日に開催されました。

 このレースでラニは、13頭立ての3着でした。

 今回は、前半から遅れることなく付いて行き、最後の直線で良く追い上げました。
 優勝したクリエイターからハナ、1・1/2の差でしたから、十分勝負になったレースでした。

 武豊騎手も「直線では一瞬勝利を意識した」とコメントしています。
 アメリカ競馬に慣れたラニが、自分のレースを魅せてくれたのでしょう。

 ベルモントステークスを終えて帰国したラニは、10月のブラジルカップ、11月のみやこステークスと、日本のダート戦を走りましたが、3着、13着と結果を残せていません。
 アメリカ三冠レースで小差の3着に食い込む力を保持するサラブレッドとしては、とても不本意な成績でしょう。

 帰国後のコンディションが良くないのか、それともコースとの相性なのかは、今後の走りを観なくては分からないところなのでしょうが、私には「ラニはアメリカのダート向き」であるように感じられます。

 ラニのお父さんはタピット。タピットの祖父はあのシアトルスルー、母系にはミスタープロスペクターが配されている「超良血」なのです。タピットは2014年・2015年の2年連続で北米のリーディングサイアーを獲得しています。今、アメリカで最も注目されている種牡馬でしょう。

 ラニのお母さんのヘブンリーロマンスはサンデーサイレンス産駒。ヘブンリーロマンスは牝馬ながらも2005年の天皇賞(秋)に勝っています。

 ラニは「日米の良血の結晶」と言っても良いのかもしれません。

 シアトルスルーの血脈を我が国に広げていくという点からも、貴重なサラブレッドだと思います。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[ワールドカップ2018アジア最終予選] ハリルジャパン サウジアラビアに勝利!
NEW Topics
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
[FIFAワールドカップ1994決勝] ブラジルチーム 4度目の優勝
[競馬コラム261-日本馬の海外挑戦8] 2004年からの4年連続のアメリカンオークス挑戦
[ラグビーワールドカップ2011準決勝] フランスチーム ウェールズチームを振り切る
Entry TAG
2016年の競馬・ラニ号の挑戦  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031