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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2016・11月場所] まとめ
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 11月27日に幕を閉じた11月場所は、横綱・鶴竜が14勝1敗で優勝しました。
 7場所ぶり3回目の優勝でした。

 2016年に入って、3横綱と大関以下の力士との力の差が小さくなりましたので、本ブログでは「戦国時代の到来」と書いてきました。
 そうした混戦の中で、第3の横綱・鶴竜が安定した15日間を送り、結果としては14日目に早々と優勝を決めた形です。

 本場所の流れから見れば、最期は意外な形でしたが、内容の濃い土俵が続いたと感じます。

 横綱・鶴竜は、持ち味である「自在の相撲」に磨きがかかった場所でした。不利な形になった時にも「引き技」に頼ることなく、前に出続けながら、いなしを多用して、体勢を立て直していました。
 もともと、とても器用な横綱ですから、体が良く動き、相手力士の動きがよく見える状況となれば、本来の力を発揮できるのです。この場所の取口を継続できれば、今後も活躍が続くことでしょう。

 綱取りを目指した大関・豪栄道は、6日目以降、相撲のスピードが落ちました。理由は分かりませんが、スピードと機を見るに敏な取口が持ち味ですから、そのスピードが少しでも下がると体格が劣るだけに、勝ち星を続けることは容易なことでは無いのでしょう。

 大関・稀勢の里の相撲にも触れておきましょう。
 3横綱を破っての12勝は立派な成績ですが、一方で3横綱を破りながら3敗しているのは、いつものことながら「もったいない」ところです。
 特に、2敗で迎えた13日目に栃ノ心に敗れた一番は、本当にもったいない敗戦でした。
 大事な一番こそ、本来の立合いの当たりを披露することが絶対に必要なのでしょう。

 大関・照ノ富士は「不思議な15日間」であったと感じます。初日・2日目の相撲を見た時には、負け越し→陥落もあるのではないかと思われましたが、中盤から見違えるように力強い相撲が戻ってきて、横綱・白鵬を寄り切っての勝ち越しは、同じ力士とは思えない程の強さでした。
 ところが、勝ち越しを決めた後は再び力強さが無くなってしまったのです。
 今場所は、コンディションが良くない中で「とにかく勝ち越す」ことに注力したのかもしれません。膝他の状態がもっと良化するのを待ちたいところです。

 関脇・小結では、玉鷲の活躍が見事でした。
 恵まれた体躯を活かし、強烈な突き押しで白星を重ねました。9月場所から取口が変わったと感じていましたが、それを継続できたことはとても大きなことです。こうした相撲を2017年も続けることが出来れば、大関昇進も夢では無いでしょう。

 大関取りを目指した高安は、前に出る力が不足した場所でした。
 9月場所の14日目以降の不調が続いていた感じがします。体重を増やしたことがマイナスであったとの見方もありますが、とにかく「前に出ながら勝機を見出すこと」に徹していただければ、星は上がると思います。

 前頭では、前半素晴らしい相撲を披露していた遠藤の失速が意外でした。
 特に、10日目以降は先々場所までの相撲に戻ってしまった印象が有ります。膝の故障が再発したのでなければ良いのですが。

 正代の相撲は、力強く臨機応変でした。
 立合いで押し込まれるものの、体勢を立て直してからの攻めは威力十分。来場所は、初の三役の場所となるのでしょうが、このまま自分の相撲を磨いて行けば、活躍を続けることが出来るでしょう。
2017年が大関取りの年になるかもしれません。

 御嶽海は6勝9敗と負け越してしまいましたが、新小結としての相撲内容はとても良かったと思います。勝負に賭ける気迫に溢れていました。横綱・大関に1勝6敗では、なかなか勝ち越すのは難しいので、来場所はひとつでもふたつでも勝ち星を増やしていって欲しいと思いますし、その力も付いてきていると感じます。

 新入幕の石浦の活躍も、場所を大いに盛り上げてくれました。
 小さな体で一気に相手力士を押し切る相撲は見事の一語。取組を見終わった後、思わず拍手をしてしまった相撲が何番も有りました。
 来場所以降は、相手力士の研究が進むでしょうから、活躍を続けるためには一層自らの相撲に磨きをかける必要がありそうです。

 また、荒鷲の相撲も印象的でした。体に一本鋼が入っているような取口は、この力士独特のものです。「平幕優勝をするタイプ」に見えますので、「戦国時代の大相撲」においては、見逃すことが出来ない存在でしょう。

 以上、11月場所をざっと振り返って見ました。

 2016年の大相撲は、6場所を5人の力士で優勝を分け合うという、とてもスリリングな展開が続きました。
 これは2017年にも続いて行くものと思います。

 そして、2017年こそは、日本出身力士の横綱昇進を見てみたいものです。
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