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HOME   »   NFL  »  [NFL2016~17] タッチダウンをさせた方が良かった?
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 NFL2016~17・第10週のマンデーナイト・ゲーム、シンシナティ・ベンガルズとニューヨーク・ジャイアンツのゲームは、1点を争う接戦となりました。

 14-20とリードを許して第4クオーターQを迎えた、ホームのジャイアンツはクオーターバックQBイーライ・マニング選手からスターリング・シェパード選手への短いパスが決まり、タッチダウンTD、コンバージョンキックも決まって21-20と逆転しました。
 残り試合時間14分あまりの逆転でした。

 まだ時間は「たっぷり」と残されていましたから、ここから両チームの激しい攻め合いが続いたのです。

 劣勢を予想されていたジャイアンツ守備陣が良く踏ん張り、ベンガルズの得点を許さず試合時間は残り2分を切りました。攻撃権はジャイアンツにありました。

 ジャイアンツとしては、とにかく「時間を消化して」勝利を得たいところでした。
 ランプレーを続けている間は、試合時間を測る時計は動き続け、1プレーで40秒を消費することが出来ますから、ジャイアンツもひたすらランプレーを続けました。パスプレーでインターセプトなどを許しては、大変なことになるからです。

 一方で1stダウンが取れなければ、相手チームに攻撃権が移ってしまいます。従って、なかなか距離を稼ぐことが出来ない(ジャイアンツはこの試合前までNFL最下位のラン攻撃力を記録していました)ランオフェンスで1stダウンを取って行かなければならないという、難しい攻撃が続いたのです。

 試合時間残り1分50秒を切ってきた段階で、ジャイアンツ3rdダウンの攻撃となりました。やはりランプレーが選択されましたが、ジャイアンツのボールキャリアはスクリメイジラインを突破し、1stダウンを獲得、相手ゴールまで10ヤード付近まで迫るラン。ベンガルズのセカンダリー守備陣が必死に止めた形でした。

 残り試合時間は1分40秒となりましたので、この1stダウンで勝負は決しました。
 ベンガルズのタイムアウトは残っていませんでしたから、ベンガルズに時計を止める術は無く、ジャイアンツは、QBマニング選手がニーダウンを続け、1回のプレーで40秒ずつ消費すれば、試合時間が無くなるからです。

 ここで解説者から「さっきのプレーでタッチダウンにしておけばよかった」とのコメントが出されました。
 ジャイアンツのランで前進した時に、ベンガルズの守備陣はジャイアンツの選手を止めることなく、そのまま放置してタッチダウンを取らせればよかったという、コメントでした。

 例えばあのプレーでジャイアンツがTDを挙げ、コンバージョンキックも決めて7点を加えると、スコアは28-20となります。
 そして、残り試合時間1分30秒で「攻撃権はベンガルズに移る」のです。
 ベンガルズは1分30秒でTDを挙げて、2ポイントコンバージョンに成功すれば、8点を加えることが出来ますから、28-28の同点にするチャンスは有った訳で、オーバータイムOT(延長戦)での勝利の可能性も残りました。

 「タッチダウンを阻止してしまった」為に、負けが確定してしまったという形です。

 ジャイアンツ側が、ニーダウンプレーを失敗し、ファンブルなどして、攻撃権がベンガルズに移る可能性は極めて小さいからです。

 この「タッチダウンをさせるべき」であったということは、アメリカンフットボールをやっている方なら「平時なら誰にでも分かること」なのですが、さて実戦でプレーヤーが、そのようにプレーできるかというと、とても難しいことなのでしょう。

 スクリメイジラインを突破してきた相手チームのランナーを見た時、「このまま走らせてタッチダウンにしたほうが味方にとって有利」と判断することは、容易なことではなさそうです。
 ラインバッカーLBを始めとするセカンダリーディフェンスプレーヤーは、常に「敵の前進を食い止める」ことに注力しているからです。「わざと前進を許す」というのは、「本能が許さない」ところなのでしょう。

 しかし、この場面では「タッチダウンを許すべきだった」というところに、アメリカンフットボール競技における「攻撃権の重要性」、そして「瞬時の判断力の重要性」が如実に表れていると感じます。
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