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HOME   »   NFL  »  [NFL2016~17] タイトエンドへのパスを使わないチーム
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[12月5日 レギュラーシーズン第13週]
インディアナポリス・コルツ41-10ニューヨーク・ジェッツ

 ジェッツのホーム・メットライフスタジアムで行われたゲームでしたが、試合内容はコルツの一方的なものになりました。

 コルツは、正クオーターバックQBのアンドリュー・ラック選手が脳震盪からの復帰戦でしたが、この試合でラック選手は28本のパスアテンプトで22本成功、278ヤードを投げて4タッチダウンTDパスという、見事な復帰戦というか、キャリア屈指の成績を残しました。

 ジェッツは攻守にわたって精彩を欠きましたが、この試合の前半、QBフィッツパトリック選手からタイトエンドTEの選手にTDを狙ったパスが投げられた時に、「今シーズン7本目のTEへのパス」と放送されました。

 第13週、ジェッツにとっては今季12試合目のゲームでしたが、それで「7本目」というのは、あまりにも少ないのです。QBからTEへのパスが1試合に1本も無いというのは、NFLのチームの攻撃プラン・構成としては、とても珍しいと感じます。

 例えば、このゲームのコルツのQBラック選手はTEドウェイン・アレン選手に4本のパスを投げています。
 ニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ選手とTEロブ・グロンコウスキー選手(身長198cm)や、ニューオーリンズ・セインツのQBドリュー・プリーズ選手とTEジミー・グレアム選手(身長201cm)の関係を持ち出すまでも無く、現在のNFLのオフェンスにおいては、身長2m前後の大型TEへのパスは、とても重要なプレーとなっています。

 「苦しい時のTE頼み」ではないのですが、ターゲットが見つからない時のQBの最後の砦といった位置付にあるのがTEへのパスなのです。身長差を活かすプレーは、成功確率の高いものとなるからです。
 10ヤード内外のミドルゾーンへのパスは、どのチームにとってもキーとなるプレーであろうと考えていました。

 最近ではオフェンスにおいて「TEへのパスに依存し過ぎる傾向」が指摘され、攻撃のバリエーションが少なくなるとさえ言われる程に、QB→TEのホットラインの重要性は増しているのです。(前述のグレアム選手がセインツからシアトル・シーホークスにトレードされたのも、セインツのオフェンスがグレアム選手に依存し過ぎて、機能していなかったことが原因であるとの見方も有ります)

 こうした時代に、「TEへのパスを使わないチーム」が存在しているのはとても意外でした。
 
 今季のジェッツの「TEへのパス」は、12試合で7本ですが、何と昨シーズンはレギュラーシーズン全16試合で計8本だったと報じられました。驚くべき少なさです。(妙な書き方で恐縮です)

 これは、現代のNFLにおいて稀なことであることは間違いありませんが、20世紀のNFLにおいても珍しいことであったと思います。

 かつてのオークランド・レイダーズのQBケン・ステブラー選手からTEフレッド・ビレトニコフ選手へのパスは、正に「苦しい時のビレトニコフ頼み」と呼ばれるキープレーでしたから、20世紀においてもQB→TEのパスはとても大切なものだったのです。(当時のTEはオフェンスラインに位置し、現在のTEはパスレシーバーの位置にセットしていることが多いという違いはあると思いますが・・・)

 こうした中で、QB→TEのパスを使わないという、極めて「斬新」なオフェンスを展開している、現在のジェッツは「NFLのオフェンス」に対して「大いなる挑戦」を続けているとも言えるのかもしれません。

 頭書の試合は、前半から一方的なコルツのゲームとなり、ハーフタイムで観客の半分がスタジアムを後にし、第3クオーターQが終了する頃には2/3の観客が帰ったと報じられました。
 贔屓チームの粗末なプレーの連続に対して、スタジアムのファンからはブーイングの連続でした。

 これでジェッツは3勝9敗となり、アメリカン・フットボール・カンファレンスAFC東地区の最下位に定着、今季のプレーオフゲーム進出は絶望となりました。

 ニューヨーク・ジェッツは、根本的な立て直しを迫られることになるのでしょう。
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