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HOME   »   駅伝・マラソン  »  駅伝で順位が大切なのは最終区だけ
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 本ブログではいつも書いていることですし、当たり前のことで恐縮なのですが、駅伝競技で順位が問題となるのは、最終区間だけでしょう。
 最終区間以外の区間では「他チームとのタイム差」が勝敗を分けるポイントとなるのです。

 2017年元旦に行われた第61回全日本実業団対抗駅伝大会=ニューイヤー駅伝2017の第1区では、先頭の日清食品グループチームと2番手のカネボウチームとの差は1秒、3番手~5番手チームとの差は2秒、6・7番手との差は3秒、8番手チームとの差は6秒、12番手チームとの差は10秒、22番手チームとの差は21秒、30番手チームとの差が31秒でした。
 1区・12.3kmを終えて、残り87kmの段階では、殆どのチームにチャンスが残る形となっていましたから、2017年大会の第1区は「大混戦」であったということになります。
 多くのチームの第1区のランナーが、期待に十分に応える走りを見せてくれたのです。

 一方で、第6区から第7区への襷渡しの際には、先頭の旭化成チームと2番手のトヨタ自動車との差は59秒でした。先頭と2番手の間には、とても大きな差が付いていたのです。
 旭化成の第6区・市田宏選手が2番手チームとの差を30秒以上広げて、チームの優勝に向かって絶対的優位な体制を構築する、素晴らしい走りを魅せたのです。

 箱根駅伝2017の第1区でも、第2区への襷リレーの際にはトップから16番目のチームまでの差が1分以内という僅差でした。多くのランナーが、その役割期待に応えたのです。

 一方で、山梨学院大学チームはトップから3分近くという大きな差をつけられてしまいました。20番手の襷リレーでしたが、この場合問題なのは「20番手」ということではなく「3分差」なのです。
 山梨学院大チームの2区のランナーはニャイロ選手でした。この大会随一の大砲と呼ばれるランナーであり「ゴボウ抜き」が期待されていました。しかし、あまりに差が大き過ぎました。2人を抜いて18番手に順位を上げるのが精一杯だったのです。

 前のチームとの差が大きければ、どんなに速いランナーでも追い抜くことが出来ないのは当然のことです。これが「先頭と1分以内の20番手」であれば、ニャイロ選手は19人を抜いてトップに立っていた可能性は十分でしょう。
 ニャイロ選手は2区を1時間8分以上かかってしまい、区間賞を取ることも出来ませんでした。走れば区間賞という印象が有るニャイロ選手においてさえ、こうした状況に追い込まれることを思えば、「大差」は選手の戦意をも削ぐものなのかもしれません。

 優勝や入賞を狙おうというチームは、最終区間以外は他チームとのタイム差のみに注目してレースを進めなければなりません。

 例えば、最後の1kmまで余力を残し、ラストスパートで順位を上げたとしても、チームの成績には大きな貢献が出来ない、他のチームに10秒以内の差を付けたとしても、直ぐに引っくり返されてしまう可能性が有るのです。

 それよりは、「最初から高いスピードを発揮して、自らの力を出し切り、他チームとのタイム差を大きくして行く努力」が求められるのでしょう。
 こうした走りをすることで、余力が無くなり、ラストスパート勝負で負けたとしても、大きなタイム差は付かない。最終区以外の区間ではあまり大きな影響は無いのは、前述の通りです。

 観戦する私達としても、各区間のスタートからキッチリと自らの力を出して「担当区間を自らのベストタイム」で走り切るランナーを高く評価すべきであろうと思います。
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