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HOME   »   サッカー  »  J1・ヴィッセル神戸がルーカス・ポドルスキ選手を獲得か
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 1月19日、Jリーグのヴィッセル神戸が、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ選手(31歳)の獲得に動いていると報じられました。
 Jリーグのチームとしては、久しぶりの「大物」獲得の動きです。

 現在、トルコの名門クラブ・ガラタサライに所属しているポドルスキ選手ですが、2年半契約で推定年俸800万ユーロ(約9億6000万円)という、ネームバリュー比破格(安価)な条件とも伝えられています。

 確かに、ポドルスキ選手は過去10年余りにわたってドイツ代表プレーヤーとして活躍し、2006年・2010年・2014年の3度のワールドカップ、2008年・2012年の2度の欧州選手権に出場しました。
 この間、ドイツの「背番号10」を背負い続けて戦ったのですから、世界屈指あるいは世界最強と言われた代表チームの中核選手であったことは間違いありませんし、精力的な運動量と、パワー溢れる突破は、「ドイツサッカーを最も体現」している存在との見方もありました。

 この「大物」がヴィッセル神戸を通じてJ1の舞台に登場することは、Jリーグの一層の発展に貢献することは間違いないところでしょう。

 一方で、2014年のディエゴ・フォルラン選手(ウルグアイ)のように、ワールドカップ得点王の看板を引っ提げて、年俸6億円とも言われた契約でセレッソ大阪に入団し、Jリーグに登場しながら、期待に沿った活躍が出来ず、チームはJ2に降格といったケースも少なくないのが、こうした「ピークアウトした大物」獲得のリスクでもあります。

 才能あふれるプレーヤーに囲まれ、世界トップクラスのパフォーマンスを誇るチームにおいて持ち味を発揮してきた選手が、プレーのスピード・量・質が異なるJリーグの舞台で、しかも全盛期を過ぎた状態で活躍できるかは、何とも言えないところなのでしょう。

 Jリーグには、これまでも数多くの「ビッグネーム」が登場してきましたが、そうした中で最も成功したプレーヤートシテ、私はラモン・ディアス選手(アルゼンチン)を挙げたいと思います。

 ディアス選手は、そのキャリアの晩年、1993年から1995年に横浜マリノスで活躍しました。
 
 東京で行われた1979年のワールドユース大会で、あのディエゴ・マラドーナ選手と共に「攻撃陣の2本柱」として驚異的な活躍を魅せ、チームの優勝に大貢献しました。アルゼンチンの「黄金世代」とばれたチームでした。
 私も国立競技場で「躍動する」ディアス選手のプレーを忘れることが出来ません。

 この大会のMVPはマラドーナ選手でしたが、私にはディアス選手の貢献度の方が大きいようにも感じられたものです。

 そのディアス選手が、リバープレート(アルゼンチン)、ナポリ(イタリア)、インテル(イタリア)といったクラブを渡り歩いた後、横浜マリノスに来てくれたのです。
 そしてJリーグの「初代得点王」に輝きました。(32試合で28ゴールという素晴らしい成績でした)

 ディアス選手のプレーは、ドリブル突破からのシュートが持ち味でしたが、私たちの眼の前で繰り広げられるプレーはまさに「世界トップクラスのフォワードFW」そのものであり、その直線的なドリブル突破からの一連の動きのスピードと破壊力は、「別次元」のものであったと感じます。

 1995年に監督との確執から横浜マリノスを退団したディアス選手は、そのまま現役を引退してしまいました。35歳でした。文字通り、日本で最後の花を咲かせてくれたのです。

 もちろん、ラモン・ディアス選手も全盛時を過ぎたプレーヤーでしたが、そのパフォーマンスは全盛時に劣らないレベルであったと思いますし、何より「1人で局面を打開できるプレー」はとても印象的でした。

 バブル経済崩壊以降、我が国というかJリーグにおいては、「大金で有名選手を獲得する」ことは無くなりました。Jリーグの規範「3年連続赤字ならクラブライセンス剥奪」のもとでは、各クラブは慎重な運営を余儀なくされるわけで、そのこと自体は、Jリーグの健全な成長にとても役に立っていると思います。

 このことが、クラブワールドカップ2016における鹿島アントラーズの活躍にも観られるように、ほとんど日本人プレーヤーのみ構成されるチームで世界の強豪クラブと渡り合うことができることを、世界中に示すことにも結びついているとも言えるのでしょう。

 とはいえ、一方で、やはり「世界のトッププレーヤー」をJリーグのゲームでも見てみたいという希望というか憧れが存在しているのも事実でしょう。
 今シーズンから、Jリーグはイギリスのパフォームグループ(動画配信大手企業)と、10年・2100億円という大型契約を結びましたから、Jリーグ各チームへの分配金や賞金も増えることでしょう。
 Jの各チームに、海外大物選手が登場する機会が増える素地が出来つつあります。

 そして各チームには、もし海外大物選手を獲得するのなら、「ラモン・ディアス選手のようなプレーヤー」を選んでいただきたいと思うのです。
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