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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2017・1月場所] 大関・稀勢の里の相撲
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 1月場所で初優勝した、稀勢の里の相撲を振り返ってみようと思います。

[初日から7日目]
 この間の相撲は、堂々たる内容でした。立ち合いから相手力士を圧倒していて、安定感抜群の取り口が続いたと感じます。

 こうした相撲を展開できた大きな要因は「立ち合い」のパワーとスピードが十分であったことが挙げられるのでしょう。

 右手をしっかりと土俵について、足と手の間隔も従前よりは5㎝位広かったように見えました。もともと、立ち合い時の「足と手の距離が狭過ぎる」のではないかと言われていた稀勢の里ですが、1月場所の前半はこの点が改善され、膝が前に出て、脛にも角度がありました。このことにより、従来比数㎝低い立ち合いが実現し、大きな圧力・前に押す力が生まれていたのでしょう。
 この形からの「ぶちかまし」により、相手力士には強い圧力がかかり、体勢を崩すことが出来ましたから、左下手を素早く取ることが出来、有利な体勢を構築できたのです。

[8日目から千秋楽]
 ところが、8日目の隠岐の海との取組で、稀勢の里はこの形を採りませんでした。
 きちんと手を土俵に付けることなく、動きの流れの中で土俵に触る立ち合いを採ったのです。「高めの立ち合い」になりましたし、脛の角度も土俵に対して直角でした。前に圧力がかかり難い形でしょう。

 結果として、立ち合いの威力が減ったのでしょうか、中日から千秋楽まで、稀勢の里は「一度は相手に押され、そこからの反撃という形」の取り口に変わりました。

 千秋楽の白鵬との一番でも、土俵際の粘りで勝つには勝ちましたが、取組後のインタビューで白鵬は「(稀勢の里の体は)軽かった。一気に持って行けた・・・」とコメントしていました。

 また、9日目の琴奨菊との取組では、琴奨菊の押し・寄りを止めることが出来ず、1月場所唯一の黒星を喫しています。

 初日から7日目までの素晴らしい立ち合いを、稀勢の里が8日目以降止めてしまった理由は何なのでしょうか。
 7日目までの立ち合いでは、変化された時などにそのまま負けてしまう怖れがあると考えた可能性はあると思います。
 動きの中での立ち合いであれば、変化技にも対応できるからです。

 一方で、動きの中の立ち合いでは、本来のぶちかましの威力は半減してしまいます。

 両方のやり方のバランスの中で、どちらを選択するかというのは、「どちらの方が勝率が高いか」という点、あるいは「相手力士の力量・特徴」なども考慮して決めていくことなのでしょう。
 8日目以降、稀勢の里は「動きの中での立ち合い」を選択し、8日間を7勝1敗で乗り切って優勝しました。1月場所のこの選択は成功したと判断できそうです。

 しかし、後半の相撲には「危ないシーンが多かった」ことも事実です。
 どの取組でも、一度は押し込まれているからです。

 「横綱」に昇進する稀勢の里が、3月場所でどちらの立ち合いを選択するのかは、興味深いところです。

 私は、圧倒的な強さを披露した「1月場所・初日から7日目」の立ち合いの方が、新横綱に相応しいと感じます。
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