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[第2日・第1試合]
盛岡大付10-9高岡商

 打ち合い・点の取り合いとなった試合でしたが、延長10回裏、盛岡大付が逆転サヨナラ勝ちしました。
 両チーム一歩も引かぬ大接戦であったと思います。

 大接戦でしたが、一方で少し荒さの目立つ試合でもあったと思います。

① 投手陣、打撃陣共に高いレベル

 両チームの先発投手、リリーフ投手は、いずれも球威十分な好投手でした。140kmを超えるストレートがコースに決まるシーンも観られました。

 両チームの打撃陣の破壊力が十分であったことは、両チーム合わせて27安打・19得点であったことを見ても明らかです。ホームランもそれぞれ1本ずつ飛び出しました。

② 相手チームが得点すると直ぐに得点するパターン

 この試合では、相手チームが得点した次のイニングで必ず得点するという「法則」が継続されました。

 1回表高岡商が2点を先制すると、1回裏に盛岡大付が2点を返して追い付き、2回裏盛岡大付が1点を勝ち越すと、3回表高岡商が1.点を挙げて追い付き、4回表高岡商が3点を挙げて突き放すと、4回裏盛岡大付が3得点で再び追い付き、5回裏盛岡大付が2点をリードすると、6回表高岡商が2点を挙げて追い付くというパターン。見事な程に「次の攻撃で追い付いて」いるのです。

 8-8のまま延長に入った試合でしたが、10回表高岡商が1点をリードすると、その裏盛岡大付が2点を挙げて逆転勝ちしたのです。「法則」は最後まで生きていました。

 前述のような強力な投手陣を要しながら、どちらのチームもリードを守れないというのは、とても不思議な感じがしましたし、強力な攻撃陣が、同点に追いつくことは出来ても、同じイニングで勝ち越し点を挙げることが出来ないのも、不思議でした。

③ 「丁寧さ」が足りないのか?

 両チームとも、実力十分な投手陣・攻撃陣を擁しながら、得点の取り合いになりながらも、なかなか突き放すことができない、試合展開になったのは何故なのでしょうか。

 投手について観れば、
A. 要所での投球がストライクゾーンに集まり過ぎていたこと
B. 死球が多かったこと
 が挙げられそうです。

 攻撃について観れば、
A. 打者は常にフルスイング
B. 超積極的な姿勢

 この両面の要素が相俟って、この試合は点を取り合う大接戦となったのでしょう。

 ピンチのシーンで、投手は常に全力でストライクゾーンに投げ込みます。打者は常にフルスイング。バットに当たる位置に投球が来るので、当たれば痛烈な打球が飛びます。
 こうした場面で「低目のボール球」が使えなかったものかと思います。ワンバウンドするような投球であっても、「積極的に打ちに行っている」打者が振ってしまう可能性が十分にあったと感じます。

 例えば4回裏、2死ランナー無しからの4連打で盛岡大付は3点を挙げました。
 盛岡大付打線が良く打ったという場面ですが、あまりにも正直すぎる投球のように観えました。高岡商投手陣とすれば、もう少し「工夫をすれば」、こうも連打を浴びなかったように思います。

 真ん中から外角の投球は痛打されるので、内角を突くと「死球」という悪循環。
 真ん中から外角でも、高低の変化・球速の違い等により十分に対応できたでしょう。何しろ「球威十分」な好投手揃いなのですから。

 攻撃面も同様で、常にフルスイング、超積極的というのでは、得点・追加点を挙げるチャンスを潰してしまいます。

 例えば8回裏の盛岡大付の攻撃、1死満塁で強攻、強い当たりの2塁ゴロ・ダブルプレーでチェンジ。9回表の高岡商の攻撃、1死ランナー2塁で浅めのライトフライ、ランナーはタッチアップから果敢に3塁を狙いましたが憤死。あの浅いフライでは3塁を取るのは打球が飛んだ瞬間に難しいように観えました。「相手チームのミスに期待する」プレーではリスクが高すぎます。

 自分達はこうやって勝ってきた、このチームはそういうチーム、「首尾一貫」した野球を展開しなければ勝てない、といったご意見もあるのでしょうし、そもそも甲子園では思いもよらぬ展開が生れる、というのも分かりますが、この試合では両チームともに「残念なシーン」が数多く観られたと思います。

 連打を浴びる可能性を少しでも下げる為に、得点する可能性を少しでも上げる為に、もう少しの丁寧さと工夫が有れば、強力な投手陣は失点を減らすことが出来たし、強力な打線はもっと得点を挙げることができたように感じました。

 甲子園大会で戦って行くことの難しさを改めて感じさせられた「大接戦」でした。
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