HOME   »   スキー  »  [フィギュア世界選手権2017] 羽生結弦選手 素晴らしいフリー演技で逆転優勝
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 3月31日、フィンランド・ヘルシンキで開催されたフィギュアスケートの世界選手権大会の男子シングル・フリーが行われ、羽生結弦選手が223.20点の世界歴代最高得点を叩き出して、ショートプログラムSP5位からの逆転優勝を飾りました。
 
 鬼気迫る演技でした。

 最初の4回転トゥループの成功を皮切りに、全てのジャンプを成功させ、ステップ、スピンなどの演目も含めて、「全ての演目において出来栄え点がプラス」という、驚くべき演技を完成させたのです。

 フィニッシュを決めた羽生選手の表情は、強いまなざしで前方を見つめ、「世界一は自分だ」と叫んでいるようでした。

 大会の最終グループにおける最初の演技でしたから、続く5名のプレーヤーには、大きな衝撃を与えたことでしょう。強烈なパンチだったのです。
 2番目の演技者であり、先般の四大陸選手権のフリー演技で5度の四回転ジャンプを成功させて羽生選手を破った、ネイサン・チェン選手もこの波を受けたのか、失敗ジャンプが出てしまいました。「6度の四回転ジャンプ」を盛り込んだ意欲的なプログラムでしたが、残念ながら実りませんでした。

 そして、SPで羽生選手に10点以上の差を付けてトップに立っていたハビエル・フェルナンデス選手も本来の演技とは程遠い内容に終わりました。世界選手権3連覇の夢は潰えたのです。

 この羽生選手から投じられた衝撃に、最も良く耐えたのが宇野昌磨選手でした。
 ところどころで小さなミスも有りましたが、全体としては良く我慢した演技でしたので、SPにおいて確保した「羽生選手との6点差」を生かして、大接戦に持ち込むことが出来ると感じられるフリー演技を展開したのです。
 
 「どちらが勝っているのか分からない」と感じ、宇野選手の得点を注目しましたが、僅か2点差で羽生選手が押し切りました。
 常に羽生選手の高得点の源である「演技構成点」の差が、勝負を分けました。
 羽生選手の演技を包み込む「独特の空気感」のベースとなる、高度な演技構成が勝利のベースとなった形です。

 別の見方をすれば、宇野選手がわずかに失敗したジャンプを1本でも完璧なものにしていたら、宇野選手の優勝でしたし、羽生選手が1本でもジャンプをミスしていたら、それが僅かなミスであっても宇野選手が優勝していた訳で、2人の勝負は極めて僅差のものでした。
 「たら」はスポーツの世界では禁句とはいえ、「たら」のレベルを超える?僅差であったと思います。

 平昌オリンピックに向けては、羽生選手はSPでの失敗を回避することが必要でしょうし、宇野選手はフリーの演技構成に磨きをかける必要があるということになります。

 「4回転ジャンプを何回入れるか」が問われることとなった、大きく変貌を続ける男子フィギュアスケートを象徴する大会となった世界選手権2017ですが、今後の世界規模の大会の在り様が良く分かる大会ともなりました。

① 大差の勝負にはなり難いこと

 演目の難易度により与えられた点を着々と積み上げていくしかない採点方法であり、世界トップクラスの選手の全てが失敗する確率は極めて低い(全てのスポーツに共通しています)ことを勘案すれば、大差の優勝は難しいことになります。

② 4回転ジャンプの数と質が勝負を決めること

 羽生選手、宇野選手はもちろんとして、3位となった金博洋選手も、多くの4回転を演目に加え、相応の成功を続けましたから、300点越えの得点を挙げることが出来たのです。

 今後の世界大会でも、4回転ジャンプを何回成功させることが出来たかがポイントとなることは明白でしょう。

 フリー演技の4回転組込数が少ない、フェルナンデス選手にとつては難しい時代となったという気がします。

 以上から、現時点で平昌オリンピック金メダル争いを予想するとすれば、羽生選手、宇野選手、ネイサン・チェン選手、金選手の4人の争いと観ます。
 中でも、4回転を1つの演技に6本入れることが出来るチェン選手が最有力ということになりそうです。
 
 それにしても、世界選手権2017の羽生選手のフリー演技は、本当に素晴らしいものでした。
 観終わった瞬間に、テレビの前で「凄い」と叫び、いつまでも拍手を送りました。
関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
[フィギュア世界選手権2017] 強くなった 宇野昌磨選手
NEW Topics
[冬季アジア大会2017] 日本選手団の大活躍
ゴルフ部に所属していたから、ゴルフが上手い?
[競馬コラム188] 長距離競馬の系譜 「カップ三冠」
[UEFA-CL2016~17] ユベントス 「鉄壁の守り」でバルセロナを下して準決勝進出
[MLB2017] イチロー選手 今季初ホームラン!
[カーリング男子世界選手権2017・決勝トーナメント] 素晴らしいプレーの連続
[競馬コラム187] フジノオー号、グランドマーチス号、バローネターフ号、カラジ号、そしてオジョウチョウサン号
[UEFA-CL2016~17] レアル・マドリード 「伝統の一戦」を制して準決勝進出
[日本選手権水泳2017・女子] 大会を彩った3スイマー 池江璃花子選手、大橋悠依選手、青木玲緒樹選手
[競馬コラム186] アルアイン号 大混戦の皐月賞を制す!
[日本選手権水泳2017・男子] レベルアップを示す「大接戦の連続」
月曜日の朝
東京オリンピック2020のマラソン代表選考に新方式導入?
[競馬] 皐月賞2017の注目馬
オランダがFIFAランキング32位に
[マスターズ2017] 松山英樹選手 最終日の猛追で11位
浅田真央選手の現役引退
[マスターズ2017] セルヒオ・ガルシア選手 74回目のメジャー大会出場でついに優勝!
ロジャー・フェデラー選手の復活
[WC2018・南米最終予選] ブラジル代表 チッチ監督のマジック?
[競馬] 桜花賞2017の注目馬
[MLB2017] アメリカ以外の国の出身選手の比率が29.8%と過去最多に
[UEFA-CL2016~17] 準々決勝の組合せ
[大相撲2017・3月場所] 蒼国来関の健闘
[W杯2018・アジア最終予選] 久保裕也選手 「次代のエース」としての存在感
[フィギュア世界選手権2017] 強くなった 宇野昌磨選手
[フィギュア世界選手権2017] 羽生結弦選手 素晴らしいフリー演技で逆転優勝
[センバツ2017] 大阪桐蔭 大阪対決を制して優勝
[日本プロ野球2017] 開幕!
[競馬] 大阪杯2017の注目馬
[W杯2018・アジア最終予選] 岡崎慎司選手 さすがの活躍
やはり四横綱が揃って土俵に上がることは多くないのか?
[競馬コラム185] 良馬場の2000mに強かった ヤエノムテキ号
[大相撲2017・3月場所] 稀勢の里 思い切りの良い取口で逆転優勝
[競馬コラム184] ヴィブロス号 強烈な末脚でドバイターフ2017を制す!
[UEFA-CL2016~17・決勝トーナメント1回戦] 「打ち合い」を制したASモナコ 8強進出
[競馬] 高松宮記念2017の注目馬
[UEFA-CL2016~17・決勝トーナメント1回戦] レスター 逆転でベスト8進出
[WBC2017・決勝] アメリカ代表チームが優勝!
[WBC2017・決勝ラウンド] 侍ジャパン アメリカチームに惜敗
驚異の視聴率と観客動員 大人気のWBC2017
[センバツ2017] 荒っぽい印象の試合
[WBC2017] ドミニカ代表チーム
[大相撲2017・3月場所] 中日を終えて
[WBC2017] 千賀投手 投手陣の軸となる活躍
[大相撲2017・3月場所] なかなか土俵の外に出ない 稀勢の里
キングカズ 50歳と14日でゴール!
[WBC2017] 菊池涼介選手の超ファインプレー
[名古屋ウィメンズマラソン2017] 日本女子マラソン界の救世主となるか 安藤友香選手
[WBC2017] 侍ジャパン 2次ラウンドも全勝で準決勝進出
Entry TAG
世界選手権2017・羽生結弦選手逆転優勝!  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930