HOME   »   サッカー  »  [WC2018・南米最終予選] ブラジル代表 チッチ監督のマジック?
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 「チームは監督によって変貌する、とてつもなく変貌する」ということを如実に示してくれました。

 今回の最終予選、当初の6試合でブラジル代表チームは6位に沈み、ワールドカップ史上初めて「ブラジルの居ない大会」となるかもしれないと言われました。
 本ブログでも「危機的な状況」という記事を掲載しました。

 2014年のワールドカップ・ブラジル大会における、ドイツ代表を相手にしての1-7の大敗から、セレソンは元気が無いと言われ、2016年のコパアメリカ・センテナリオ大会でも早々に敗退した時には、「どうしたカナリア軍団」と、ブラジル代表チームの歴史の中でも最も弱い時期ではないかと指摘されていました。

 そして、2016年6月に監督が交代したのです。
 チッチ監督(アデノール・レオナルド・バッチ監督)の登場でした。

 1961年5月生まれ、55歳のチッチ監督は、1990年から主にブラジルのクラブチームの監督を務め、2010年にブラジル屈指の大クラブ、コリンチャンスの監督になって一気に世界的な監督となりました。
 チッチ監督率いるコリンチャンスは、2012年のコパ・リベルタドーレス(南米選手権に)優勝し、FIFAクラブワールドカップをも制覇したのです。

 チッチ氏は、自国開催のワールドカップで傷ついた代表チームの監督就任が期待されていましたが、意外にもドゥンガ氏が就任することとなり、そのドゥンガ監督が国民が願うような成績を残せなかったというか、惨憺たる成績しか残せなかったので、ようやく代表監督に就任することが出来たのです。

 そして、セレソンの巻き返しが始まりました。

 チッチ監督就任以降、ブラジル代表チームは南米最終予選で8連勝を飾り、一気に首位に立つどころか、「世界最速での本大会出場権獲得」という離れ業を成し遂げました。
 当初の6試合で、10チーム中6位に喘いでいたチームとは思えない、驚異的な強さを披露したのです。

 セレソンのメンバーは、ドゥンガ監督の時とチッチ監督になってからで大きな違いはありません。ネイマール選手やレナトアウグスト選手、マルキーニョス選手やコウチーニョ選手、マルセロ選手、パウリーニョ選手等々、当然のことながらブラジルサッカー界の懐は深く、素晴らしいプレーヤーが目白押しであり、ドゥンガ監督もこうしたトッププレーヤーを選抜してチームを創っていたのです。

 しかし、南米予選の当初6試合で、11得点8失点と「低い得点力・高い失点率」という最悪の結果しか残せませんでした。

 一方で、チッチ監督が就任して以降の8試合では、24得点2失点と「攻守とも別のチーム」と言って良いほどの変貌ぶりでした。
 この変貌が、若い世代のチームではなく、ナショナルチーム、それも世界屈指のナショナルチームで起こっているというところが、凄いところでしょう。世界最高水準のプレーヤー、サッカーを相当知っているであろうプレーヤーが集まっているチームにおいても、これだけの変革が実現するのです。

 これは、まさに「マジック」と呼ぶにふさわしいでしょう。

① 戦術の変化

 チッチ監督が導入した、いくつかの新戦術が功を奏していることは間違いないところです。
 ブラジルサッカーの特徴のひとつである「ペナルティーエリア近辺でのスピードアップ」が、随所で見られるようになりました。

 チームリーダーであるネイマール選手も「ブラジルらしいゲームができている」とコメントしています。

② 「やる気を出させる」指導法

 こうなると不思議なもので、「選手たちが生き生きとプレーしているように」観えます。

 個々のプレーヤーの能力が高いことは明らかなセレソンが、気持ちよく、思い切りプレーできれば、ブラジル代表チームが強いチームであることは、今更言うまでもないことなのです。

 チッチ・マジックの最たる部分ですが、どのようなノウハウ・手法が取られているのかは、分からないところです。ここでも「肝心な情報」は分からないのです。

 いつの時代でも、どうでも良い?情報は巷に溢れ、肝心な本質的な情報は秘匿されることが良く分かります。情報を取り扱う仕組み・ツールがどんなに発達し、情報収集のスピードや情報量が飛躍的に向上しても、肝心な情報を入手することの難しさは、全く変わらないのでしょう。

 それにしても、今回のブラジル代表チームの変貌は、凄いものでした。

 「監督が代わればチームは変貌する、とてつもなく変貌する」ということは、もちろん、サッカーに限ったことではありません。
 全てのスポーツ、そして全ての組織に共通したことなのでしょう。
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