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HOME   »   日本プロ野球  »  [日本プロ野球2017] 菅野智之投手 3試合連続「完封」勝利!
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[4月18日・熊本球場]
巨人3-0ヤクルト
菅野投手・117球完封勝ち

[4月25日・マツダスタジアム]
巨人1-0広島
菅野投手・116球完封勝ち

[5月2日・東京ドーム]
巨人5-0DeNA
菅野投手・135球完封勝ち

 28年振りの快挙と報じられました。

 28年前にこの記録を樹立したのは、「ミスター完投」と称された斎藤雅樹投手でした。

 28年前、1990年頃も、その前の時代に比べれば、「先発投手が完投=1試合を投げ切る」という概念・考え方・戦法が少なくなって来ていた時代でしたから、斎藤投手の存在は相当に「偉大」なものでした。

 その後、21世紀になって、野球における投手起用は、先発→中継ぎ→セットアッパー→抑えと「分業化」が益々進みましたから、2017年シーズンとなっての菅野投手の3連続完封の価値は、極めて高い、計り知れないものとなっていると感じます。

 1950~60年代の金田正一投手や権藤博投手、稲尾和久投手、杉下茂投手といった「大投手」が活躍した時代は、「先発投手は完投するもの」という考え方がプロ野球に厳然と存在していました。
 それは「中○日」といった、先発投手の「休養」といった概念とは遠いもので、金田投手や権藤投手は「毎日登板」していたような印象が有り、中1日、中2日などは「常態」といった趣でした。

 「権藤、権藤、雨、権藤」という有名な言葉があります。当時の中日ドラゴンズは、権藤投手が2試合連続で先発登板し、雨で1日試合が流れると、翌日も権藤投手が先発する、といった有様を表現した言葉ですが、本当にそうした投手起用が実施され、1961年シーズンは35勝19敗、1962年シーズンは30勝17敗という成績を残したのです。
 1961年は「69登板」、1962年は「61登板」でしたから、当時はペナントレースが130試合であったと記憶していますので、権藤投手は概ね「2試合に1度、先発登板」していたのです。

 現在であれば「滅茶苦茶な起用法」と非難される形であり、権藤投手も残念ながら肩を痛めて、この2シーズンで選手生命を終えてしまった印象が有りますので、「使い過ぎ」であったことは間違いないのでしょう。

 とはいえ、権藤投手ほどできないにしても、これに近い使い方をされていた金田正一投手となると、こうした「酷使」に耐えて、毎シーズン好成績を残しました。
 金田投手の毎年の登板数と勝敗を、少し挙げてみます。

 1951年・56登板・22勝21敗、1952年・64登板・24勝25敗、1954年・53登板・23勝23敗、1955年・62登板・29勝20敗、1956年・68登板・25勝20敗、1957年・61登板・28勝16敗、1958年・56登板・31勝14敗、1963年・53登板・30勝17敗・・・。

 もの凄い記録が続いています。
 金田投手は、プロ野球史上唯一の400勝投手という「空前絶後」の記録を保持しています。まさに、日本プロ野球を代表する大投手だったのですが、1951年から1963年までの13シーズンに渡って、1953年47登板と1962年48登板を除いた全てのシーズンで53登板以上の登板数を熟しているところが、本当に凄い。
 「使い減りしない」などという概念を遥かに超越した存在だったのです。

 もちろん、当時の国鉄スワローズ(金田投手)、中日ドラゴンズ(権藤投手)といった球団のチーム力自体が低く、自信を持って先発させることが出来る投手が少なかったという事情はあるのでしょう。
 その結果、金田投手や権藤投手の「負け数が凄い」のです。

 金田投手の1952年の25敗などは、大投手ならではの大記録でしょう。
 先発投手が1シーズンで25敗するというのは、滅多なことでは出来ることではありません。

 菅野投手に話を戻しましょう。

 菅野投手の「3連続完封勝ち」は、「ミスター完投」斎藤投手や、21世紀では考えられないような大記録を樹立した金田投手や権藤投手の存在を、改めて思い出させてくれるものです。

 金田投手や権藤投手とは違い、菅野投手は「1週間に1度の登板」、中6日のサイクルで先発のマウンドに上がっています。現代では、一般的な起用法でしょう。
 だからといって、この記録が金田投手や権藤投手の記録より決して劣るものではないと思います。

 プロ野球全体のレベルが上がり、投手・野手・ベンチ等の情報量が飛躍的に増えた時代にあって、3試合連続で相手チームを零封するというのは。極めて難しいことだと思います。
 3試合目のDeNA戦は135球を要しました。1戦目・2戦目と比べて、球数が多くなっているのです。菅野投手も「苦労した」のでしょう。

 WBC2017における、MLBメンバーからの極めて高い評価も含めて、菅野智之投手は「日本球界の宝」となりました。NPBを代表する先発投手となったのです。

 菅野智之投手の2017年シーズンの活躍から、眼が離せません。
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