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HOME   »   MLB  »  [MLB2017] オールスターゲームの投票対象選手に日本人プレーヤーが居ない・・・。
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 2017年7月12日に、マイアミ・マーリンズのホーム・マーリンズスタジアムを舞台に開催される第88回オールスターゲームのファン投票が始まりました。

 日本からもインターネットで投票できますので、私も毎年投票しています。

 今年の投票対象選手を見て、少しガッカリしました。

 予想していたことですが、日本人プレーヤーが居ないのです。

 現在、日本人野手としてMLBでロースターに入っているのは、イチロー選手と青木選手だけです。残念ながら2人共、投票対象選手=候補選手に入ることが出来ませんでした。

 投手については、監督・選手の推薦等により決まりますから、田中将大投手やダルビッシュ有投手がオールスターゲームに出場する可能性は、まだまだ残っていますが、野手に付いては可能性が無いのです。

 かつては毎年のようにオールスターに出場していた感が有ったのですが、MLBにおける日本人野手の選手層は「細るばかり」という印象です。

 内野手に付いては、人工芝グラウンドに慣れている日本人プレーヤーがなかなか自然芝のプレーに慣れることが出来ないといった点が指摘されています。
 確かに、松井稼頭央選手がショートからセカンドにポジション変更を余儀なくされたことを勘案しても、「守備面の適応」が日本人野手にとっての壁になっている面はあるようです。

 とはいえ、外野手となれば「自然芝への慣れ」という要素の重さは減るでしょうし、そもそも日本人プレーヤーは、内野・外野共に守備が上手いと思いますので、本質的には守備面の問題が、MLBでのプレーに対する障害となっているとは考えにくいところでしょう。

 では何故、MLBにおける日本人野手は減少の一途を辿っているのでしょうか。

① 試合数が多いこと

 良く知られていることですが、メジャーリーグのレギュラーシーズンは160試合を超えます。連戦が当たり前なのです。それも20連戦は珍しいものでは無く、時には30連戦も有ります。

 加えて、アメリカは大きいので「移動時間」も長いのです。

 加えて、アメリカは広いので気候の差も大きいのです。5月6日のシカゴ・カブスとニューヨーク・ヤンキースのゲーム(シカゴ・リグレーフィールド)の気温は摂氏4度でした。
 ベンチ内のマッドン監督は、分厚いインナーの上にウインドブレーカーを着用することは勿論として、毛糸の帽子と大きな手袋をして指揮していましたし、観客の中にはダウンジャケットを身に付けている人や毛布にくるまっている人も多数居ました。一見すると「スキー場のような服装・風景」の中で、5月にベースボールをしているのです。
 20連戦、30連戦が続く中で、暑さ・寒さにも適応し、世界最高水準のプレーを日々披露して行くのは容易なことでは無いでしょう。

 加えて、メジャーには「引分」は存在しませんから、決着がつくまで何時間でもゲームを行います。結果として、当日朝1時までプレーし、その日の午後3時頃からゲームが行われるといったスケジュールも現出するのです。

 加えて、ベンチ入りのプレーヤー数が25名と少ないので、野手の交替選手は「2~3名」しか居ません。レギュラーの野手は「毎日毎日出場」しなければならないのです。

 こうした事柄を総合すると、MLBのレギュラー野手として活躍するには、毎日出場を続けながら「自らのパフォーマンスを継続する力」が必要と言うことになります。
 いわゆる「体力」が必要なのです。

 日本人野手がなかなかMLBに「長期間に渡って」定着できない、最大の要因ではないかと感じます。

② 内野手に求められる打力

 日本野球においては、「内野手は守備の人」というイメージがあります。逆に、「外野手は打撃の人」ということになります。

 もちろん、20世紀と比較すれば、望ましい内野手に対する「守備の比重」が相対的には下がってきている、つまり高い守備力+高い打撃力が期待されるようになってきていることは事実でしょう。

 とはいえ、MLBにおける望ましい内野手像に期待される打力は、日本プロ野球NPBにおいて内野手に求められる打力より、相当に高いレベルの様に感じられます。
 特に、相応の「長打力」が求められるのです。(デトロイト・タイガースの三塁手、ミゲル・カブレラ選手は三冠王に輝いていますが、これはMLBにおいても「特別な存在」なのでしょうが・・・)

 加えて、MLBのボールはNPBのボールより飛ばない、と言われています。
 色々なゲームを見たり、関連記事を読むにつけ、これは事実の様です。

 従って、NPBにおいて「高い守備力+相応の打力」を保持していると評価されている野手でも、MLBにおいては「打力不足」と評価されてしまうことが多いのかもしれません。

 そうなると、MLBで求められる内野手像と、NPBで求められる内野手像は、異なるのでしょうか。

 イチロー選手と松井秀喜選手が、MLBにおいて活躍した、活躍している、日本人野手を代表する存在であることは、異論の無いところでしょう。
 共に外野手ですから、日本人外野手がMLBで通用することは明らかなのですが、その日本人外野手もMLBにおいては数が激減しています。

 この2人のプレーヤーは、NPBにおいてもスバ抜けた能力を示したプレーヤーですし、「特別な存在」という見方もあるかもしれません。

 「特別な存在」の選手は、そうは出てこないという見方があるとすれば、「経常的にMLBに日本人野手を送り込む」という面から観れば、今後は「MLB向きの野手」によるMLB挑戦が続いて行く必要があるのかもしれません。

 NPB向きの野手はNPBで活躍し、MLB向きのプレーヤー=30連戦に耐える体力と相応の長打力を有するプレーヤー(一方で、バントや走者を先の塁に進めるといった繊細な打撃プレーや、守備におけるキメ細かなサインプレーが求められる比率は低いと思われます)はMLBで活躍する、という形が取れれば良いと思います。

 シーズン安打数でMLB新記録を樹立したり、両リーグでノーヒッターを成し遂げたり、日本人プレーヤーがMLBで通用する、それも相当高いレベルで通用することは、明確に証明されています。
 
 多くの日本人野手、日本人野球選手が、自らの特徴を活かすためにMLBに挑戦するという時代が来て欲しいものです。
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