FC2ブログ
HOME   »   大相撲  »  [大相撲2017・5月場所] 中日を終えて
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 連日大入り満員の5月場所は、相撲内容も充実しているように観えます。
 熱戦が続くのです。
 恒例により、中日8日目を終えて、振り返ってみようと思います。

 まずは横綱陣。
 日馬富士と白鵬が8戦全勝とトップを走っています。失礼な書き方で恐縮ですが、意外な展開という見方もありそうです。
 このところ、前半で取りこぼすことが多かった両横綱が、快調な取口を魅せているのです。もう少し「混戦」になると予想していた優勝争いですが、この2横綱を中心としたものになることは間違いありません。

 稀勢の里は2敗しました。
 初日の嘉風戦の負け方を見ると、15日間取り切れるのか心配になりましたが、その後は慎重な取口を見せて、何とか取り続けています。
 とはいえ、必殺の「左からの強烈なおっつけ」は全く見られませんので、故障の回復にはまだまだ時間がかかりそうですし、ここで無理をして回復に悪影響が出るのも回避したいところですから、今場所は15日間取り切ることに意義を見出したいものです。

 鶴竜の休場は残念です。
 やはり、「四横綱が揃って15日間を全うする」ことの難しさを感ぜざるを得ません。

 大関陣は、照ノ富士が2敗、豪栄道が3敗となっています。
 初日・2日目と完敗した時には、照ノ富士の不調が目につきましたが、日を追うにしたがって調子を戻してきました。「後半戦の台風の目」となりそうです。
 豪栄道に対しては、番付が下の力士も思い切ってぶつかっていっている印象です。大関としては、持ち味の「圧倒的なスピード相撲」を繰り出して対抗していくほかは無いでしょう。

 関脇・小結では、高安と玉鷲の強さが際立ちます。
 高安の5日目までの相撲は、「大関を通り越して横綱クラス」との評が出る程でした。確かに、立ち合いの当たりの強さで相手力士を圧倒し、短い時間で勝負を決める取口は素晴らしいものです。

 このところ、10日目以降に連敗するという傾向が見られますから、ここをどのように乗り切るかがポイントでしょう。まだまだ、優勝も狙える位置に居ます。

 玉鷲も二桁勝利に向かって驀進しています。前に出る力という点では、大相撲界屈指の存在となりました。

 御嶽海と嘉風の両小結は、よく健闘していますが、3勝とさすがに星は上がっていません。無理もない番付ですが、後半戦での下位力士との取組で勝ち越しを狙いたいところです。

 平幕では、正代、北勝富士、栃ノ心、輝、宇良、大翔丸が2敗です。
 中日の段階で、平幕に全勝・1敗力士がいないというのも、珍しいのではないでしょうか。

 一方で2敗力士が6名も居るのですから、今場所の「拮抗した激しい相撲が続く」状況を、星取表が明確に表しているのだと感じます。

 正代は、本来の「ぶちかまし」の威力が戻りましたので、地力の高い力士ですから星が上がるのも自然なことです。
 栃ノ心は、怪我の具合が相当良いのでしょう。かつての相撲を思わせる、力強い取り口が蘇りました。
 北勝富士は力を付けました。栃煌山、宝富士という実力者を続けて破った7日目・8日目の取組内容に表れています。一場所ごとに地力を挙げている力士だと思います。

 健闘が目立つのは輝でしょう。
 もともと、下半身が脆いところがあって、相手力士の左右への変化に付いていけないタイプでしたが、今場所は連敗後、「自ら相撲を作る」取口に変わりました。こうなると「大きな体」が生きるのです。
 受け身から能動へ、この相撲を続けることが出来れば、一段のレベルアップとなります。

 宇良の相撲は、見事の一語でしょう。
 ひとまわり大きくなった体を縦横に使って、どの相撲も自らの力を発揮していますから、見ごたえ十分。エンターティンメントとして、最も「プロフェッショナル」な力士と呼んでもよいのかもしれません。
 一皮むけた感がありますので、今後の活躍が大いに期待されます。

 大翔丸は、幕の内の相撲に慣れたというところでしょうか。このところ、じりじりと番付を下げてきましたので、このあたりで一気に大勝をして、前頭上位進出を目指したいところでしょう。

 3敗以下の力士では、勢の相撲に「勢い」が戻ってきた印象です。人気力士ですから、場所を大いに盛り上げてくれています。

 一方で、逸ノ城の「ふがいなさ」は残念なところです。
 あの上がってきた頃のパワフルで器用な相撲を、どこに忘れてきてしまったのでしょうか。
 勝ち負けを気にすることなく、思い切って取っていただくだけで、三役の力があることは証明されているのですから、もったいないと感じます。

 盛り上がりを魅せてくれている5月場所。
 9日目以降も、思いもよらぬ展開が待っているような気がします。

 幕内最高優勝の行方は、全く分かりません。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[競馬コラム191] 21世紀の英ダービー馬
NEW Topics
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
Entry TAG
大相撲2017年5月場所・中日を終えて  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031