FC2ブログ
HOME   »   その他のスポーツ  »  [体操・NHK杯2017] 内村航平選手 個人総合で空前の「9連覇」
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 5月21日にかけて東京体育館で開催された、体操NHK杯大会の男子個人総合で、内村航平選手が優勝しました。

 内村選手はこの大会9連覇、2008年の全日本選手権大会から続く個人総合種目の連勝記録を、大台の40に乗せました。

 この10年間には、全日本選手権10連覇、世界選手権6連覇、オリンピック2連覇などの輝かしい結果を残しています。1度でも優勝すれば、体操界のトッププレーヤーと称される3大会に、計18回優勝しているのです。

 日本そして世界で、10年間負け知らずというのは、「空前」「ミラクル」といったあらゆる形容詞を用いても表現できない、極めて高いレベルの成績でしょう。

① 新たなプレーヤーの出現

 当たり前のことで恐縮ですが、10年間というのは長い期間ですから、日本そして世界中から次々に新しいプレーヤーが登場してきます。

 欧州の伝統国やアジアの新興国、何より日本国内から、内村選手を越えようと、幾多の一流選手が挑んできたのです。

 これらのプレーヤーの挑戦を、悉く退けてきたというのは、想像を絶する偉業でしょう。
 個人的には「考えられないレベル」です。

② 心身の管理

 内村選手と言えども、10年間の間には、故障の時期もあればスランプの時期もあった筈です。加えて「加齢」の問題もあります。

 内村選手が優勝した40の大会の中で、ひとつやふたつの大会を、そうした要因により落としていたとしても、例えば38勝2敗であったとしても、「偉大」と形容される成績でしょう。

 ところが「40戦全勝」なのです。

 そのコンディション作り、モチベーションの維持・向上、の力量は、他のスポーツも含めた全てのアスリートの中でも、屈指の存在と言えるでしょう。全てのスポーツを通じて、NO.1かもしれません。

③ 比類無き勝負強さ

 今NHK杯でも、最終種目・鉄棒を前にして、トップに立っていたのは白井健三選手でした。その差は0.5。残り1種目の差としては「大差」でしょう。

 「敗れるかもしれない」という追い込まれた状況下で、内村選手は14.800という高得点(出場選手中第1位)を叩き出して、白井選手を逆転しました。

 14.800点は、「ほぼ完璧な演技」をしなければ獲得できない水準です。
 
 「絶対にミスできない局面」で、完璧な演技を行うことの難しさは、今更言うまでもないことでしょう。世界トップクラスの選手でも、なかなか出来ないことであるのは、あらゆるスポーツシーンで眼にしてきていることです。

 しかし、内村選手はやってのけるのです。何もなかったように、ノーミスの、しかもダイナミックで美しい演技を展開します。着地も決めるのです。

 2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでも、全く同じ状況でした。最終種目・鉄棒を前にして、内村選手はリードを許していたのですが、鉄棒で完璧な、これ以上無い完璧な演技を魅せ、微動だにしない着地で締めくくりました。
 金メダルを争うギリギリのプレーの中で、私たちは、多くの世界トップクラスのプレーヤーがミスをしたり、力を発揮できないシーンを、数限りなく見てきたのですが、内村選手に限っては、「そういうことはない」のです。
 というより、「最終演技」という代替の効かない演技においてこそ「最高の演技が出来るプレーヤー」なのです。

 この高い精神力と集中力こそが、内村選手を「世界NO.1アスリート」と称する最大の理由なのでしょう。

 17歳から世界の舞台で活躍し、19歳から無敗街道を驀進してきた内村航平選手も28歳になりました。(まだ28歳という見方もあるでしょうが)

 さすがに残された現役生活は、そう長くは無いことでしょう。
 世界トップレベルの戦いがもたらす疲労の蓄積は、想像を絶するものでしょうから。

 今のうちに、様々な演技で披露される「決め」の美しさ、そして競り合い時の集中した様子、「神の領域に入っているのではないか」と感じられる集中力、を目に焼き付けておかなくてはならないと考えています。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[日本プロ野球2017] 菅野智之投手 通算50勝
NEW Topics
[温故知新2020-陸上競技8] 男子円盤投げ オリンピック金メダリストの記録
[PGAツアー2019~20(無観客)] ダスティン・ジョンソン選手 今期初優勝
[NPB2020(無観客)] ロッテマリーンズ 8連勝!
[競馬コラム271・宝塚記念2020] 「重巧者」 クロノジェネシス 圧勝!
[温故知新2020-男子水球] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[NPB2020(無観客)] 山川穂高選手の逆転3ランホームラン
[温故知新2020-競泳6] 女子200m平泳ぎ 日本チーム「伝統」の種目
[競馬(無観客)] 宝塚記念2020の注目馬
[セリエA2019~20(無観客)] 再開!
[プレミアリーグ2019~20(無観客)] 再開!
[PGAツアー2019~20(無観客)] ベテランの戦い
[NPB2020(無観客)] 開幕3連戦の結果
[温故知新2020-陸上競技7] 女子円盤投げ オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳5] 男子4×200mフリーリレー 日本チームの復活
[温故知新2020-男子ホッケー] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[NPB2020(無観客)] 6月19日 歴史的な開幕
[競馬コラム270-日本馬の海外挑戦13] 2010年 ブエナビスタとナカヤマフェスタ
[温故知新2020-女子テニス5] 「強烈無比なフォアハンド」 シュテフィ・グラフ選手
[温故知新2020-男子テニス6] 初代「ザ・オールラウンダー」 ピート・サンプラス選手
[温故知新2020-女子バレーボール] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[リーガ・エスパニョーラ2019~20(無観客)] 再開!
[PGAツアー2019~20(無観客)] トーナメントの再開!
[温故知新2020-陸上競技6] 男子砲丸投げ オリンピック金メダリストの記録
[ラグビー日本選手権2006・2回戦] 早稲田大学チーム トヨタ自動車チームを破る
[温故知新2020-競泳4] 男子200m平泳ぎ 日本チームの「お家芸」
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] バイエルン 圧倒的な攻撃力
[温故知新2020-女子テニス4] WTAツアー歴代最多勝 マルチナ・ナブラチロバ選手
[温故知新2020-陸上競技5] 女子走り高跳び オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-男子バレーボール] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 長谷部誠選手 309試合出場!
[温故知新2020-男子テニス5] 「フラットの強打」 ジミー・コナーズ選手
[UEFA-EURO2000準決勝] フランス ポルトガルとの死闘を制す
[温故知新2020-競泳3] 男子100m背泳ぎ 日本チームのメダル独占
[競馬(無観客)] 安田記念2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス3] 「アイス・ドール」 クリス・エバート選手
[温故知新2020-男子テニス4] 黒人プレーヤーの先駆者 アーサー・アッシュ選手
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 鎌田大地選手 2試合連続ゴール
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
Entry TAG
体操NHK杯2017・内村航平選手驚異の9連覇  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031