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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム193] クリストフ・ルメール騎手 2017年の優駿牝馬・東京優駿を連勝
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 2017年のオークスはソウルスターリングが、日本ダービーはレイデオロが制しました。

 共に、東京競馬場の最後の直線、残り100mから「グイッ」と前に出る、安定感抜群の勝ち方でした。

 そして共に、鞍上はクリストフ・ルメール騎手でした。

 2017年のオークスと日本ダービーは、共に強力な逃げ馬がいなかったこともあり、スローペースとなりました。どちらのレースも「残り600mからのヨーイドン」となったのです。

 こうしたレースを勝つためには、4角で先頭集団に居ることが有利です。
 ルメール騎手は、きっちりと必要な位置に馬を置きました。

 特に、前半の1000m・63秒台という「珍しいほどのスローペース」となった日本ダービーでは、3コーナー手前から一気にポジションを上げ、4コーナーでは先頭に並びかけ、直線入り口では既に先頭でした。
 強烈な末脚を保持したライバルが、ゴール版までに間に合うようであれば負けてしまいますが、レース展開から見て「最も勝つ確率が高い乗り方」をしていたように観えました。

 そして、デムーロ騎手が乗ったアドミラブルの追い込みは、僅かに届かなかったのです。
 この展開を考慮すれば、アドミラブルの末脚は強烈なものでしたが、「前と後ろ」を十分に考慮したルメール騎手の騎乗が、レイデオロに優勝を齎した形なのでしょう。

 ルメール騎手は、生誕の地フランスでも、ジョッケクルブ賞(仏ダービー)とディアヌ賞(仏オークス)を一度ずつ制しています。

 そして2015年から日本競馬を主たる舞台として活躍を開始し、3年目に優駿牝馬と東京優駿を制したのです。
 中央競馬デビュー早々から、ルメール騎手の全体としての騎乗成績は素晴らしいもので、文句のつけようがないが、一方でG1レース、特にかつての「八大レース」ではいまひとつといった評価もありました。ルメールは「ここ一番」では勝ち切れないという声も聞かれたのです。

 しかし、この2017年のオークス・日本ダービーの連勝で、もう何も気になるところは無くなったことでしょう。

 ルメール騎手の騎乗の特徴は、前述にもありましたが「馬を必要な場所に置く上手さ」でしょう。
 日本ダービー2017の4角先頭は、その典型です。
レースにおける多くの要素を勘案して、騎乗馬を「勝利に導くことが出来る位置」に持ってくるのです。この能力がとても高い。

 言い方を変えれば、「あとは馬の力だよ」といったところでしょうか。

 日本ダービー2016では、サトノダイヤモンドをマカヒキとの競り合いの位置に運びました。そして、壮絶な競り合いの末、マカヒキに敗れたのです。
 天皇賞(春)では、サトノダイヤモンドをキタサンブラックを追い抜ける位置に運びました。しかし、先にバテたのはダイヤモンドの方でした。京都の3200mでは、キタサンの方が強かったのです。
 桜花賞2017では、あとは直線でいつもの脚が使えれば勝てる位置に、ソウルスターリングを運びました。しかし、スターリングは不思議と伸びませんでした。

 ルメール騎手が人気馬に乗った時、ほとんどの場合「期待通りの騎乗」を魅せてくれていると感じます。観ている者は「これで負けたのなら仕様が無い」と考えることが多いのではないでしょうか。

 この「確率の高さ」が「ルメールの騎乗」なのでしょう。

 従って、ルメール騎手に「思いもよらぬ騎乗」「奇策」を見ることは出来ません。
 期待してはならないやり方なのでしょう。

 母国のダービー・オークスの勝利数に、早々に並んだルメール騎手。
 今後、東京優駿と優駿牝馬の勝利数をどこまで伸ばしていってくれるのか、とても楽しみです。
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オークス・日本ダービー2017を制したルメール騎手  
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