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HOME   »   MLB  »  [MLB2017] 201cm・125kg NYYアーロン・ジャッジ選手
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 ニューヨーク・ヤンキースのジャッジ選手の活躍が続いています。

 6月8日終了時点で、ホームラン18本・打点41のアメリカンリーグALの二冠王。

 6月9日のボルチモア・オリオールズ戦でも、初回「弾丸ライナー」のホームランをレフトスタンドに叩き込みました。
 「弾丸ライナー」という言葉は時々使われますが、これは真の弾丸ライナーでした。
 打球の初速が時速195.8kmという、今シーズンのMLBで出た全てのホームランの中で最速、それどころか、2015年シーズンに導入された「打球初速計測機」で確認された最速のホームランだったのです。
 この3シーズンにかけて、MLBでは数百本以上のホームランが観られたと思いますが、その中で最速なのです。
 確かに、テレビカメラが打球を追いかけ、捉えた時にはスタンドに突き刺さる直前でした。もの凄い打球です。

① 十分なマイナー生活

 25歳のジャッジ選手ですが、カリフォルニア州立大学から2013年のMLBドラフト一巡目(全体32位)でヤンキースから指名されて、プロ入りしました。
 そして、MLB初出場が2016年8月ですから、3年近くマイナーリーグで鍛えられたことになります。

 大学卒のドラフト一巡目指名プレーヤーとなれば、直ぐに一軍で使って見ようという方法もあるのでしょうが、MLBでは「一定期間マイナーで育成する」ことも多いようです。

 例えば、あのデレク・ジータ選手も、1992年ドラフト一巡目でヤンキースに指名されて入団しましたが、MLBデビューは1995年5月でした。ジータほどのスーパースターなら、入団即MLBデビューしたのではないかと考えてしまいますが、しっかりと「マイナーで力を蓄えた」のです。
ジャッジ選手もジータ選手とほぼ同じ期間マイナーで育成されています。

 「本物のスターはしっかりとした育成から生まれる」のかもしれません。

 「25歳のルーキー」とは、少し遅れて来たルーキーと言う感じもしますが、それだけ「本物度が高い」のではないでしょうか。

② アレックス・ロドリゲス選手に似たシルエットとスイング

 ジャッジ選手の打席における構え、スイングはAロッドに似ている感じがします。
 ロドリゲス選手も、身長191cm・体重102㎏と、デビューした当時には「大型野手」として鳴らしました。
 ジャッジ選手は201cm・125㎏と、ロドリゲス選手よりひとまわり大きい体躯を誇りますが、そのボールの捉え方、スイングイメージはとても良く似ています。

 ジャッジ選手のホームランは、センター周辺が多く、大きな放物線を描いて飛んで行く打球が多いのですが、その点でもAロッド選手に似ています。

 通算696本塁打、MLB歴代4位というホームランアーティストだったアレックス・ロドリゲス選手に似たスイングのジャッジ選手のバットから、沢山のホームランが生れるのは自然なことなのかもしれません。

 もちろん、Aロッド選手と同じようなスイングを身に付けることは、とても難しいことであるのは間違いないことです。

③ 凄い人気

 オールスターゲーム2017のファン投票が続いていますが、ジャッジ選手はALの得票数NO.1です。
 数多いるMLBのスーパースター達を尻目に、ルーキーがトップに立っているのです。

 また、ヤンキースタジアムには「ジャッジズ・チェンバース」と呼ばれる専用席が出来ました。ジャッジ選手のファン専用の席で、ジャッジ選手のプレーを「ジャッジする」判事席の様なものです。
 ジャッジズ・チェンバースの「判事」達は、ジャッジ選手のプレーの都度、「立ち上がって応援するように」等々の「判決」を、他の観客に出すのです。

 その風貌・人柄・雰囲気が、既にファンの心を掴んでいるジャッジ選手が、ヤンキースの中心選手、MLBのスーパースターに育っていくのに、それほど時間はかからないでしょう。

 それにしても、ニューヨーク・ヤンキースの若手プレーヤーの活躍は、眼を見張るものが有ります。

 頭書のオリオールズ戦の2番ヒックス選手は27歳、5番のカストロ選手も27歳、6番のサンチェス選手は24歳、7番のグレゴリウス選手は27歳、そしてこの試合先発のセベリーノ投手は23歳と、これからのヤンキースを牽引して行くであろう若手プレーヤーが目白押しなのです。

 丁度1990年代前半に、若手としてデビューしてきた、デレク・ジータ選手、フォルヘ・ポサダ選手、アンディ・ペティット投手、マリアーノ・リベラ投手が登場してきた頃を彷彿とさせます。
 この4名が中核となったヤンキースが黄金時代を迎えたことは、ご承知の通りです。
 こうした生え抜きのプレーヤーを「骨格」として、トレードで優秀な選手を補強しながら、10年以上に渡ってMLBの主役を演じ、ワールドシリーズでの優勝を重ねたのです。

 2010年代に入って、この1990年代に登場した「骨格」プレーヤー達が次々と引退し、ヤンキースは「雌伏」の時期を迎えました。こうした時期には、ヤンキースは豊富な資金力を動員して、他球団のスター選手、完成されたプレーヤーを引き抜き・ラインナップに並べることが多いのですが、今回は数年に渡って「野手の大型トレード」は少なかったと思います。

 この「雌伏の期間」、ヤンキースは「育成」に努めたのでしょう。
 その「育成」が実りつつあります。
 こうした「育成」が得意とは言えない印象が有るヤンキースですが、実際にはGM、マイナーリーグの指導者、チームスタッフ、そして監督・コーチ陣に、素晴らしい人材が揃っているのでしょう。そうでなければ、こうは行かない筈です。

 当たり前のことですが、チーム創りはプレーヤーとベンチスタッフだけでは出来ません。チームの各部署に有能な人材を揃え、その有能な人材が高い意欲と使命感を持って当たらなければ、良いチームは創れないのです。

 頭書のゲーム、オリオールズの1塁手はクリス・デービス選手でした。
 この試合でも一矢を報いるホームランを放った、MLB屈指の長距離ヒッターであるデービス選手も、相当に大きなプレーヤーです。
 ところが、ジャッジ選手がヒットで1塁に出ると、ジャッジ選手の方がデービス選手より、ひとまわりも、ふたまわりも大きいのです。

 MLBでは、2mを超える投手は相当数いますが、野手にも2m時代が到来したのかもしれません。
 ジャッジ選手は、その体格も含めて、あらゆる点で「大きなプレーヤー」なのでしょう。
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