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HOME   »   サッカー  »  [コンフェデ杯2017] ドイツチーム 得点力抜群のプレーで決勝進出
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[6月28日・準決勝]
ドイツ4-1メキシコ

 国際大会で「勝ち慣れている」ドイツ代表チームが、終始安定したプレーを展開して快勝しました。

 チャンスの数では、メキシコ代表チームも互角の戦いを魅せましたが、「ゴールを決めるノウハウ」という点で、ドイツチームが1枚上手だったというところでしょう。

 試合開始早々の前半6分と8分にドイツが連続ゴールを挙げました。共にゴレツカ選手のゴールでした。
 メキシコチームのゴールキーパーGKは、2014年ワールドカップにおいても「堅守」で鳴らしたオチョア選手でしたから、いかに今大会得点力抜群のドイツとは言えども、得点するのは容易では無いとの戦前の予想を裏切り、あっという間に試合を支配したのです。

 両得点とも、GKにはとても守り難いシュートでしたが、特に2点目、相手ディフェンダーの裏に走り込んだゴレツカ選手に完璧なラストパスが渡り、ゴール右側から走り込みながら、GKと1対1の体制を創り上げた瞬間に、ゴール左隅にシュートを放つという「形」は、現在のサッカー競技において最も得点の入りやすい形であり、これをチームとしてキッチリと実行できるところに、ドイツチームの強さが現れています。
 このタイミングでこの角度では、いかにオチョア選手といえども「体勢を作る暇」がありません。「レベルの高いチーム」を相手にして、どのようにゴールを挙げるかを、ドイツチームは熟知していて、実行するスキルが備わっているのです。

 一方、メキシコチームもエルナンデス選手やドスサントス選手を中心にドイツゴールに迫り、再三シュートを放ちますが、試合終盤まで、どの局面においても、ディフェンダーとGKテア・シュテーゲン選手の体制を崩すには至りませんでした。
 メキシコチームは良い攻めを展開し、良いシュートを浴びせるのですが、テア・シュテーゲン選手はいつも「準備万端」で待っていたのです。

 唯一、テア・シュテーゲン選手が意表を突かれたのが、後半44分のマルコ・ファビアン選手のシュートでした。これはミドルシュートというよりロングシュートと呼んだ方がふさわしい、遠方からのシュートであり、ボールが右に大きく変化していました。
 さすがのテア・シュテーゲン選手でも届かない、素晴らしいシュートでした。
 このファビアン選手のシュートは「世界最高水準」のものでしょう。

 ドイツ守備陣の「厚い壁」を破るには、「予想を裏切るタイミング」と高いスキルが必須なのです。

 今回の代表チームに同行している、ミロスラフ・クローゼ氏が代表プレーヤーだった時に再三口にしていた「ドイツはトーナメントチームだよ」というコメントが思い出されます。

 いつの時代もドイツ代表は「トーナメントで勝つためのチーム」だということ。国際大会のトーナメント=一発勝負、で勝利するためには「先制→追加点」が最も有効であることを知り尽くしているのでしょう。

 「最も得点が取れる形をメカニカルに創り上げ続ける」のが、ドイツ代表チームのサッカーなのです。

 現在のというか、21世紀に入ってからのドイツチームの弱点を挙げるとすれば、「どのプレーヤーからも得点が生れる」均一性、これは素晴らしい長所でもあるのですが、結果として「チームの軸となるプレーヤーが不明確」となり、苦しいゲーム、0-0が続くゲームや0-1といった劣勢のゲームにおける、局面打開力・反発力にやや欠ける可能性が有るという点でしょうか。
 早々に先取点を挙げ、優位に試合を進めることが出来なかった時に、意外な脆さを示すことが有るのです。

 「軸となる選手の不在」というポイントは、今大会の様な若いチーム、発展途上のチームには、より明確な傾向となって表れる可能性が有ります。

 こうした「得点力抜群」のドイツ代表チームに、近年強かったのが2010年前後のスペイン代表チーム、最強と呼ばれていた頃のスペインチームでした。
 シャビ選手、イニエスタ選手を中心としたスペインチームは、「ドイツにボールを渡さない」「何もさせない」というプレー(素早いパスプレーの連続)で、ユーロやワールドカップの決勝トーナメントでドイツチームを完封し続けたのです。
 2010年のワールドカップ準決勝で敗れた時、クローゼ選手は「ボールを追いかけ続けて、最後は疲れてしまった。何もできなかった」とコメントしています。

 今大会のドイツチームに勝つためにも、この時期のスペインチームのような「考え方」を、何らかの形でプレーに反映させ、やはり「完封」することが必要なのだろうと思います。
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